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1000×100

去年の4月から副業で始めたウーバーイーツ配達、運動とお小遣いのためにコツコツ続けて1000配達を迎えました。

私は週末を中心にだいたい週に20件、月に80~100件のペースで配達しているので、開始して11カ月目、妥当なペースで迎えました。


「満足度100%」というのは、配達完了後にお店やお客様からGoodかBadの評価をいただくのですが(評価は任意なので、評価されるのは3件に一回くらいの印象です)直近100件分の評価が表示されます。

一度Badをいただいてしまうと、99%になるのですが、これを回復するには100件のGoodが必要。となると300件ほど粗相なく配達を続ける必要があります。そもそも何故Badをいただいてしまったのか、その理由はわからないし、一日に何件も運んでいるとどの配達が悪かったのかもわからないので、反省のしようもなくただただへこみます。だから、気分で安易にBadつけないでね。


今日はこの1000配達を振り返ってみて、印象に残っている3つのエピソードを振り返ります。

  • ・お漏らし配達

ラーメンやうどんなどの汁物、つゆだく丼ものなど、容器の蓋から汁がビニールに漏れてしまうことがあります。

配達していて最も気をつかう案件です。

配達を始めて間もないころ、まだ100配達もしていないころだったと思います。とあるラーメン店からそんなに距離はない綺麗なマンションに運びました。

「置き配」指定でしたので、エントランスをあけてもらい、玄関前に置いて写真を送って帰る、という手順だったのですが、玄関前で配達バッグから取り出したところ、スープが少し漏れてビニールに溜まってしまっていました。

焦りました。

このまま立ち去るのはあまりにも申し訳ないと思い、呼び鈴を鳴らしました。若い奥様に事情を話し、お詫びを伝えたところ、「主人を呼びますのでちょっとお待ちください」と言われました。

焦りました。

強面の男性がでてくるに違いない。

どうしてくれるんだ、オラァ

とか言われてしまうに違いない。


玄関に現れたのは、にこやかな若い男性でした。

このようにこぼしてしまいましたので、今からサポートに連絡してお代を返金させていただけないか確認します、

と伝えたところ、

男性は、受け取った商品をよくみて、

この程度でしたら大丈夫です。このまま受け取ります。実は僕も配達員なんですよ。
汁物は気を遣いますよね。僕はタオルでバッグの隙間を埋めて、商品が動かないようにして運んでいます。
頑張ってくださいね。

と言ってくださったのです。

しかも、帰宅してから気づいたのですが、この注文には配達後チップが付けられていました。

お客様は神様でした。


  • ・ケバブ屋の店員さん

受け取りに行くお店の対応も色々です。

とても気持ちよく「お願いします!」「お預かりします!」と受け渡しができるお店が大半ですが、中にはお店に来ているお客様優先、配達員にはぞんざいな態度をとるお店もあります。

最初このケバブ屋さんは苦手でした。トルコの方なのでしょうか、私が注文番号を伝えても、不愛想に置いてある商品をアゴで差すだけ。

私の前に並んでいたお客さんには親しげに話しかけていたのに。そんなことが3回ほど続いたので、そのお店は敬遠するようになりました。

(注文リクエストが表示されても受諾する/拒否するは選べます。店名と配達先住所をみて受諾するかどうか決めます)

ところが、半年ぶりくらいにそのお店のリクエストを取ってみたところ、「ハイ、コレ、よろしくネ~」と感じの良い声。

何度か通ううちに、顔を覚えてもらえ、「今日は忙しいの~?」など話しかけてもらえるようになりました。こちらも嬉しくなって、自分のお昼ご飯用に買って帰るようになり、「今日はウーバー?お客さん?」なんて言われることも。

今ではリクエストを受けたいお店のひとつになりました。


  • ・なぜラーメンがあるの??事件

最後は、1000配達の中の最大の失敗です。

ある日曜の午後、その日は注文が多く、順調にこなしており、ダブル(ひとつのお店から2つの届け先注文を受けること)も続いていました。

ダブルを運ぶ際は、バッグの中を可動式の仕切りで区切って渡し間違いのないようにしています。

ある注文でラーメン2杯を受け取りました。これはダブルではなく、1カ所のお届けです。アパートへ置き配終了し、次のタピオカのリクエストがきたので、タピオカ屋さんへ向かいました。

タピオカを受け取り配達バッグをあけたところ、ラーメンが1つあります!!

なぜあなたいるの~!!

一瞬パニックになりましたが、記憶を辿ると2つご注文いただいたラーメンを無意識に仕切りで区切って収納してしまい、1つだけ置き配してきてしまったのでした。

冷静に冷静にと自分に言い聞かせながら自転車を漕ぎ、まずはタピオカの配達を終え、その後ひとつ前の配達だったアパートに戻りますが、部屋番号がわかりません。(住所とアパート名はログに残っているのですが部屋番号は残らない仕様のようです)

つい30分前に置き配した場所なのに、部屋番号を思い出せないとは情けないですが、意外と覚えていないものです。

この時初めてサポートに電話をしました。

30分ほどたってしまったラーメンなので、再配達させてもらいたい、部屋番号を調べてもらいたい旨を伝え、

サポートからお客様へ電話をかけ対応を伝えますので、このままお待ちください、とのことでしたが、

結局お客様に連絡がつかず、返金手続きを取りましたので、この配達は終了してもらって構いません。

お手元のラーメンは破棄となりますのでお持ち帰りください、ということになりました。


返金していただいたとはいえ、2つ頼んだはずのラーメンが1つしか届かず、ウーバーイーツへの不信感をもたれてしまったに違いありません。

申し訳ない気持ちいっぱいで家に帰り、50分ほどたったラーメンをいただきました。

少し冷めた、少し伸びた醤油ラーメンの味は忘れられません。


以上、1000配達の中のエピソードでした。

大半は淡々と何事もなく、お店から商品を受け取り、お客様の元へ運びます。

今日も事故なく無事に帰ってこれた、と安堵します。


気温もちょうどよく、桜の開花も始まり、配達日和な週末が楽しみです。


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