「強い」の純度

自問自答ファッション教室の「なりたい」キーワードで、一番響いたのは「強い」でした。

強くなりたい、とは昔から思っていました。たぶん物心ついたころから。武道に打ち込んでいた時期もあります。将来の目標を聞かれて「強いおばあちゃん」と答えたこともありました。振り返ってみると「強くなりたい」は一貫している。

なのに、現状、自分の服装、持ち物には「強い」感じが全くありません。なぜだ。

ところで、私は「高圧的、威圧的」な人が嫌いです。そりゃみんなそうでしょう、という話ではあるのですが、周囲の人よりも嫌いな度合いが高いような気がします。特に「反抗できない子どもに対して高圧的、威圧的な大人」に対して激しい憤りを感じます。

で、考えるに、私は「強い」と「高圧的、威圧的」とごっちゃにしているのではないかと。「高圧的、威圧的」が嫌すぎて、なりたいはずの「強い」も一緒に自分の見た目から排除しているという気がしてきました。

排除して満足なら良いのですが、たぶん満足していない。今の自分のファッションに違和感があるから自問自答ファッション教室に参加したんだろうな。

あと、関連して思い出したこと。

以前、ご高齢の方にいきなり怒鳴られたことがありました。「キレる高齢者」というやつだと思いますが、向こうは誰にでもキレるわけではなく、相手を選んでいます。もし私がモヒカン・パンクファッションで鎖ジャラジャラさせてたら、怒鳴られなかったでしょう。

その時は小さい子どもを連れていたので、さっさとその場を離れました。最善の行動だったと思っていますが、後悔もあります。

言い返さなかった自分が残念。私が言い返さなかったから、奴はいい気になって他の人にも怒鳴ってるかも。私が言い返していたら、他の被害者が出なかったかも。他の被害者がいるかどうかもわからないのに考えすぎ、と頭では理解していますが、もやもやします。

ずいぶん根に持っていますね。

別にモヒカン・パンクになりたいわけではないのですが、やっぱり「強い」を取り入れたいな。外に現れても現れなくてもよい。自分の目指す「強い」の象徴がどこかにあるとよいな。

目指すのは、高圧的、威圧的な要素を除いた、純度の高い「強い」。

 透明な炎

のイメージ。どんな?って感じですが、理想はこれ。

サモトラケのニケ


うおお、これを目指すファッションってどこに向かうの? 更に迷宮に入っていった気がしないでもないですが、迷宮を楽しく歩いていくぞ!

自問自答は刀鍛冶のイメージがありますね。鋼を何度も何度もトンテンカンテン叩いていくうちに純度が上がってくる。
しばらく「強い」を精錬してみます。

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