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強く、美しく

強い女性に憧れていることに気づいたのは、10代の終わり頃だったと思う。

プライベートでしんどいことがあり、仕事にその精神状態の悪さが出ちゃっているヒロインが
「わたしが業務を普段通りにこなせていないこと、もしわたしの事情を知らなかったらあなたは気づかなかったと思う。それくらいの線引きはできているつもりです」
と男性に告げたのをきっかけに、男性はその女性に心を惹かれはじめる、というエピソードを読んだ時のこと。

友人に
「この女の人、いいよねぇ。かっこいい。わたしこんなふうになりたいな」
って話をしたら、
「かぐやちゃんはずっとそういう人だったよ。今更どうしたの?」
みたいな言葉が返ってきて、少しびっくりしたのです。

あれ?そうなのかな?わたしはずっとずっと強い女性に憧れていたのかな?かわいいタイプの女性ではなく?

と思いました。

だってわたしってばすぐ泣きごと言うし、泣き虫なのですぐ泣くんですよ……。

「守ってあげたい、かよわい雰囲気だね」
「少女漫画の主人公にいそう」
新しい学校に入る時など、恥ずかしながらそんなふうに言われることもありました。
でもわたしの本音は、そんなわたしは厭で、強くなりたかったんですね。

以前あまりにも立て続けに痴漢に遭ってしまった時に、わたしは、
「このままじゃダメだ、わたし、変わらなきゃ」
と思い、格闘技系護身術を習い始めました。
ルールなし、なんでもありの護身術です。

そこで人間の急所を幾つか習い、女性でも負荷がかからない形で自分の身を守る方法を教わったのです。

「どうしよう、怖い」と怯えるだけの自分から、戦うスタンスに変化することができたんです。

そうして自分のスタンスが変わると、相手の様子も変わってきます。
これで嘘みたいに痴漢に遭うことがめっきりと減りました。

わたしが痴漢に立て続けに遭ってしまっていた時、長年の友人も通り魔だかなんだかに遭ったことがありました。
彼女は、
「早く結婚したい。守ってくれる男の人に出会いたい」
と言い、結婚しました。

外見からすると、ふにゃふにゃしているわたしよりも、しっかり者に見える彼女の方が護身術を習ったりしそうなタイプに見えます。

が、違うんですよね。
わたしの方が実は一人でも生きていけるよう、強くなりたいタイプだったんです。

精神的にも物理的にも強く生きていきたい。
わたしの中では「強さ」は美しさとイコールです。

わたしは基本弱いので、きっと
これからも泣きごとを言うだけでなく、きっと泣いたりもするのでしょう。

でも、何もかもを糧にして強く生きていけるようになりたい。
そうして立ち直って立ち上がれる自分を大事にしていきたいと、これからも思うのです。








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