見出し画像

ドラゴン詰め込み構成ガイド

*パッチ12.18時点の情報になります。

初めに

こんにちは。NAチャレンジャーのれっさーくん(JP Lëskun - LoLCHESS.GG)です。

僕は過去のセットでは1つの構成を過度に好んでプレイすることはせず、どちらかというと特定の5ティアの駒を引かなければ成立しない構成は安定感の面で寧ろ避けていましたが、セット7.5のドラゴン詰め込み構成にはそれを覆す程の魅力を感じ積極的にプレイしています。

チャレンジャーになった時に採用していた駒(当時の直近20戦)

現在では色々な構成に手を出していますが、チャレンジャーになった当時は上の画像のように20戦中12戦程ドラゴン詰め込みをしており(そういった偏ったプレイを薦めるものではないです)、LPは一応増やすことができていました。環境も恒ならずと言ったところですが、一定の構成パワーを持ち、条件が揃えばそれなりの頻度でプレイできる構成であると言って良いと思っています。ただ、どちらかというと強いからと言うよりは、プレイしていて楽しいのでどうですか、的な趣旨の記事のつもりで書いています。

日本人TFTプレイヤーの中にも僕よりこの構成に対する理解があり知見を持っている方もいるかと思いますが、初のTFT記事を書く機運が高まったので、現在持っている知見を文章として残しておきます。他の方の話も聞かせて欲しいので、記事を読んで意見・感想・質問等ある方はTwitterかDiscordでDM下さい。

ドラゴン詰め込み構成とは

Lv9でのドラゴン詰め込み構成例

一般的にはLv9で上の画像のような形になるドラゴンを3体以上採用した構成です。(他の駒の採用については後述します) セット7.5になり、特别なオーグメントなしでもドラゴンを複数構成に含めることが可能になりました。複数の高コストドラゴン達が戦う姿には、他の構成にはない迫力や雄大さ、爽快感があり、これぞドラゴンランド!と言いたくなるような感動を与えてくれます。

それぞれの構成のパワーバランスはパッチによって変動するもので、時には他の構成に押し負けることもあると思いますが、バリューの高い駒のみで組まれた構成のため、今後もセット7.5を通して完成しさえすれば1位ポテンシャルを持った構成であり続けると予想されます。(また、個人的にそうあって欲しいと思っています)

MetaTFTの統計情報。高い平均順位とプレイ率を誇っている。

ドラゴンシナジーについて

(シナジーの詳細が頭に入っている方は読み飛ばし可)

ドラゴンシナジーは以下のように1~5のランクがあります。
(1) +500ヘルス
(2) +20AR/MR
(3) +10%ダメージ
(4) +1チームサイズ
(5) +10%AS

ドラゴンを入れる構成を組むに当たって、意識するべきは(2)と(4)です。
特に(4)は、非常に大きなボーナスとなっているので、基本的にはドラゴンを4体入れた形が盤面のバリューが極大化された構成と考えられます。(後述しますが、3体に絞った方が良い場合もあります)
(2)のAR/MR上昇による耐久アップは全てのドラゴンに恩恵があり、特に試合の中盤イダスとデイジャ等を構成に入れる際に意識します。(素のAR/MRは後衛ドラゴンで30~40、前衛で60~100程。)

一方で、(5)はコストの割にあまり大きなボーナスではなく、現状余程の事がない限り5体以上のドラゴンを出すことはないです。PBE初期では強い効果だったので、今後のパッチでまた強化されるかもしれません。

構成例

目指す形が先に明確になっていた方がその後の進行等の話が頭に入ってき易いと思うのでいくつか紹介します。もちろんアイテムや卓の状況によって目指す形は変わるので、一例として覚えておく程度に留めてください。

アオシンキャリー型

Lv9でのドラゴン詰め込み構成としては一番多く見られる形で、完成した時のパワーは随一です。アオシン以外の駒で時間を稼ぎ、アオシンとシヴァーナで敵を殲滅します。

他の駒の選択
まずラカンの枠についてです。ラカンはシナジーを3つ出してくれていますが、その枠はソラカになることもしばしばです。(特にソラカが重なっている場合) ☆1ソラカをラカンより重視しているプレイヤーもいます。個人的にはラカンソラカが☆1同士で、イダスをメインタンクとしている時、もしくはミスティックが必要な卓ならラカンにやや軍配が上がると思っています。シヴァーナの火力にあまり寄与しないためレイジウィング3→4になるのはどうでも良いんですが、ガーディアンとミスティックが出るのは偉いです。
また、その枠はジェイスにすることも考えられ、その場合前衛キャリー構成に対して強く出られるようになります。シヴァナに良いアイテムが乗っていて耐久が欲しい場合にもシェイプが出せ、バードがいる場合ギルドも伸ばせます。

敵にこちらの後衛の駒に圧力が強いAPキャリー(アオシンやオレソル、ソーム等)が多い場合は、イダスの価値が下がりシオユーや他のミスティックの駒、ソラカに変更した方が良い場合が多いです。特にドラゴン詰め込み構築ミラー対決になった場合イダスがいない方が大体の場合有利です。ただし、シマースケール3のアイテムが強い場合はイダスを残す判断も有り得ると思います。(特にDハンドが完成している場合) また、テラが☆1でイダスが☆2の時等、前衛が足りない場合はイダスを残す方が良いです。

前衛やCCが十分で、オレソルが重なっている場合シヴァーナをオレソルにしても良いです。被ダメージ増加のデバフを持っているので、アオシンのダメージが通りやすくなります。
アオシンやオレソルが重ならなかった場合は、アイテムホルダーとして採用したデイジャ☆2が最後までいることもあります。

配置
モノリスのマスにドラゴンを配置するのが基本ですが、敵の帳やゼファーを警戒する場合は、モノリスからアオシンやシヴァーナをずらして避けるのが効果的です。(それを読んで前衛をゼファーしてくるパターンも要警戒。)

アオシン帳避け配置

テラを1列目のモノリスに配置する場合、ゼファー対策もありますが、敵前衛に左右から雪崩れ込まれてアオシンから殴られないように、アオシン側にイダスを配置すると良いです。
ザイラを警戒する場合はバードやソラカを3列目に。

オレソルキャリー型

アオシンがオレソルになっただけです。オレソルも高火力なキャリーですが、アオシンよりは敵を倒し切るのに時間がかかるので前衛の重なりと防具が重要になります。

イヴォーカーの要否についてですが、ラカンやバード、ソラカの代わりにセラフィーンを入れるかは結構微妙なラインだと思っています。自陣営は駒も少なく最大マナも高いので、どちらかというと他の盤面を見てスキル頻度が高そうなら入れても良いかもしれません。何れにしてもオレソルのスキルが強化される18秒以降でないとそのラウンドを制することは難しく、18秒後は駒の数も減っているのでイヴォーカーの価値はさらに落ちます。(18秒以上耐えるために敵の駒を減らす目的でイヴォーカーが必要という考えは理解できます)

ギルドアオシン型

ジッピーが表示されてないけど….

ギルドを伸ばした型です。進行上でセジュアニやツイッチを出している場合オーグメントでギルドクレストが提示され取ることがあるので、その場合はこういう形も考えられます。また、グインソー作ってザヤ構成を目指していて突然アオシンが寄った場合も最終的にこういう形に帰着する場合があります。(その場合ドラ4でなく他のギルドの駒を詰め込んだ形を経由すると思います)
ギルドクレストがアオシンにサステインとマナを供給するので、残りのアイテムは火力に振ることができます。

各8コストドラゴンのアイテムについて

各ドラゴンのアイテムについての考察ですが、理想アイテムを作りながらLv9に到達できることは極稀で、大抵の場合はヘルスを残すためにアイテムを妥協してスラムするべきということを気に留めておいてください。

理想アイテムサマリー

アオシンアイテム

火力(必須)+マナ+サステイン、具体的にはアーク+ショウジン+ガンブレが理想です。妥協案としてはショウジン→グインソー、アーク→帽子、ガンブレ→ハンジャ等。オーグメントでサステインを稼げている場合は、サステイン枠はジュエガンやジャイスレ等で火力を増しても良いです。敵にアサシン等、こちらの後衛に対する圧力がある場合はナイトエッジも有効です。

マナアイテムを青バフで妥協するか迷う場面が度々訪れるのですが、アオシンの初期マナは0/175で、スキルを打つには
- ショウジンを持った場合: 初回11AA、2回目以降12AA
- 青バフを持った場合: 初回13AA、2回目以降16AA
(バードと被ダメージによるマナ増加を考慮しない場合)必要なので、青バフだと2回目のスキルはあまり期待できないです。1発目で方が付くようなダメージがチームとして確保できているなら青バフでも良さそうですが、大抵はシヴァーナかオレソル、バードに渡した方が良い場合が多いです。

何れにしても、前衛の重なりとアイテムが十分か、バードやオーグメントによるマナ供給があるか等によって、アオシンが十分なダメージを出し切れるかを考えながらアイテムを渡しましょう。

オレリオン・ソルアイテム

火力(必須)+サステイン+火力orマナ、具体的には帽子+ガンブレ+モレロ(青バフ、ジュエガン等)。

基本的にオレソルをメインキャリーにする際は、オレソルのスキルが強化される前に全員倒し切るのはかなりの盤面差がないと難しいです。つまりスキルが強化される18秒+スキル1〜3回分ぐらいは耐久する必要があり、アオシンに比べ、1ラウンドを長引かせる必要があります。よって、アークよりはラウンドの前半で敵の数を減らせる帽子、オレソルだけを回復する血剣やハンジャよりは前衛の保ちが良くなるガンブレがより重要になります。

スキルモーション中AAしないので、グインソーや巨人等、AA回数に依存するアイテムは相性が悪いです。(アオシン用アイテムを一時的に持たせる場合はあり)

なかなか巨人スタックが貯まらないオレソルの図

シヴァーナアイテム

青バフ+モレロ+アイスパが理想ですが、余りアイテムを持たされがちです。
この構成のシヴァーナはアオシン(オレソル)に次ぐサブキャリー+サブタンク的な中途半端な立ち位置になります。敵がまともな配置をしているなら、シヴァーナだけで全員を倒し切るダメージを出し切ることは不可能なので、余程の事がない限りメインの攻撃アイテムを全部シヴァーナに積まないようにしましょう。アオシンやオレソルが引けない場合でもデイジャ☆2に積んだ方が良い場合が殆どです。

シヴァーナのマナアイテムについて
シヴァーナはこの構成において4列目のモノリスのマスのどちらかに置きたい駒です。(1列目のモノリスはテラかイダスが陣取っているため)
初期マナは15/60で、マナアイテムが無い場合敵の目の前まで歩いて3回AAしてから羽ばたく事になり、CCに巻き込まれると最悪スキルを打たず死んでしまいます。なので通常よりも初期マナをアイテムで稼ぐことのバリューが高いです。
青バフがあればそれを持たせると楽ですが、プロテク+マナアイテム1つでも可です。シマスケアイテムのゴルマンは初期マナ20をくれるので、シヴァナにつけることも考えられます。
ただ、それを狙うがあまりメインキャリーにマナアイテムが渡らないようなことは避けましょう。バードやソラカが先に重なっている場合は、マナアイテムをそれらの駒に渡して打つの早めた方が良い場合が多いです。

最後列から即飛び立つシヴァーナの図(バイナリで引いてるけど…)

テラアイテム

AR/MRを上げるアイテム×2+ヘルス、具体的にはガゴ(ブランブル)+ドラクロ+ワーモグが理想です。やはり進行上スラムした防具を持たせることが殆どですが、キャリーの攻撃アイテムよりは妥協し辛いです。卓を見て最終的にどういう防具が必要になるかを考えながらスラムしましょう。例えばAD構成が多い卓では、IEやジュエガンが多くなくてもブランブルは欲しいです。

統計データ的にはプロテクもかなり良いのですが、個人的にはイダスかシヴァーナに持たせて、テラにはそれ以外の防具が3つ乗っている形の方が強いと思っています。
他のアイテムとしてはリデンプション、巨人、血剣等が候補です。ビサージュと永遠の冬も良いアイテムなので、防具が少ない時はポータブルフォージを積極的に取っても良いです。

シマスケアイテムのモーグルメイルはテラに適したアイテムなので、防具が少ない時は積極的にイダスを採用してテラに持たせてあげましょう。
また、イダスがいる場合はガーディアンの紋章もかなり良いアイテムになります。

オーグメントについて

この構成をプレイするにあたり取るべきオーグメントについて、構成を完成させるためのものと、最終構成完成時に戦闘に有効なものに分けて紹介します。(僕が普段取ってるメモからそのまま持ってきたため文体が若干異なります) 取る時の状況にもよりますが、一応上に書いてあるものの方がオススメです。

構成を完成させるためのオーグメント
・ラグジュアリーショッピング
: 最強。Lv8で盤面を完成させてから、Lv9に行けそうなら向う。
・レートゲームスペシャリスト: 銀オーグメントとしては破格の性能で、周りも銀であることを加味するとラグショより強いことも。
・乱れる思考、レベルアップ、明鏡止水
: Lv9に行きやすくなるため即ピックレベル。明鏡止水はその時点で駒が1つぐらい重なっているとより取り易い。
・シマースケールのクレスト: シマスケ進行へ。銀が一番強く、金や虹は周りもそれなりのオーグメントのため現状あまり取りたくない。
・富富、風の贈り物: 大ファームする。これらを取ったとしても勝てる盤面を作れそうなら勝っていく。
・AFK、継続性: 個人的にはやや使い辛い。ヘルスを削られすぎないような連敗が上手い人やアストラル、ラグーンが2-1で出ている場合は取っても良いと思う。連敗のためにアストラルオーブ拾わないことも考える。
・ニコニコ: 良い駒が出ればヘルスを残し易く、最悪でも8gになる。これだけでファスト9できることはほぼない。

戦闘系オーグメント
・サイバネアップリンク
: アオシン、バード、ソラカ誰を取っても最強。
・ギルドクレスト: ギルドアオシン型へ。進行上もやや強い。
・盗賊団 I: 後半完成品が大量に落ちた場合裏目になるが、進行上強く、グローブ1個ぐらいならあっても最終盤面で困らない。
・天祝、狩猟: サステインアイテムない場合。天祝の方がやや良い。
・起死回生: 前衛の保ちが良くなる。
・瞬身護法 I: シナジーはそれなりに出るので銀なら悪くないぐらい。ADは不要。
・ジュエルロータス、アクシオムアーク: 最終的にはアオシンの4アイテム目として強いが、進行上では他のオーグメントの方が強いことが多い。
・テンペスト+1: エズで進行している場合は進行上もそこそこ強く、最終的にはアオシンの火力を20%上げる。紋章はシヴァーナかオレソルに。
・龍の時代: この構成のためにあるオーグメントのように思えるが、AA頻度が高いのがアオシンだけなので案外イマイチ。19gもらえるのは良い。

戦闘系でもあり構成の完成にも寄与するオーグメント
・一緒が一番
: 序盤ヘルスを残しやすい、かつプロテクが最後まで強い。
・ポータブルフォージ/歩く鍛冶屋: テラのビサージュか冬が出ると嬉しいことが多い。2-1でコレクターが出たら連勝展開→ファスト9。インフィニティフォースが序盤に出ても試合全体を通してヘルスを保ち易くなり◯。マナザネはアオシンやソラカもしくはバード、黒斧はオレソルかシヴァーナに。
・放電: 2-1で取るとアイスパかシヴがある場合連勝展開を狙いやすい。3-2以降では取らない。虹を取るほどではない。

進行

基本的には他の高バリュー構成を目指す場合と同じく、利子を優先しつつヘルスを可能な限り残しつつ進行することが求められ、その実現にはショップに並んだ駒で強いボードをフレキシブルに作り続ける技量が必要です。とは言え、各ステージで大体の目指す形はあるので例を紹介しておきます。

序盤(〜3-5ぐらい)

最初の寿司はロッドがおすすめです。ロッド派生のアイテムは現状ソラリ以外スラムして問題ないので、2-1時点で完成品ができないことがあまりありません。序盤帽子かアイスパになると進行が楽です。
ロッド以外だと涙とベルトは及第点で、他の素材は1ステージで同じものがドロップした場合進行が難しくなるので避けるべきです。

序盤拾う駒(2コスまで)

セット7.5では金策シナジーが増えてアストラル・ラグーン・シマースケール・パイレーツの4つになりました。2〜3ステージはその内何れかの金策シナジーを出して進行し、お金を貯めることが肝要です。どのシマスケアイテムが出るかに寄りますが大体はパイレーツ≧シマスケ>アストラル>ラグーンぐらいの金銭効率だと思います。(ラグーンの長所は後述)
1ステージではそれらのシナジーを持つ駒に加え、APアイテムを持てるキャリー(エズリアル)とセジュアニを中心に集めましょう。エズリアルはアイテムの受けがかなり広く、特にシマスケアイテムとの親和性が高いです。重なればシナジー出てなくても下手な2コスより強いopチャンプなので重なりそうなら是非持っておきましょう。
2-1でそれらの金策シナジーが出せる見込みがない場合は、強い盤面を作り続け連勝が取れるかを考えます。(連勝展開が維持できるなら、十分なお金を残すことができます) 各進行に共通して言えることとして、ブルーザー2+セジュアニによるチームのヘルス増加が序盤強いのでそれを意識します。
ガーディアンの駒はミラージュがパイレーツの時以外あまり買いたくないですが、他の前衛駒が寄らなかった場合は使います。特にナサスはシマスケ進行を見つつ、アイスパやサンファイア等のアイテムホルダーとしては中盤まで最強クラスなので、重なったら使って良いと思います。

お金は2-6でLv5 20g、3-7でLv7 50gが目安で、オーグメントや盤面、ヘルス状況にも寄りますがそれ以下の場合は諦めて他の構成に移行した方が無難です。また、Lv9までヘルスが削られないステージが訪れないことは普通はないので(特にステージ4)、序盤でヘルスを削られ過ぎるような過度な連敗戦術は代謝のようなオーグメントの力添え無しには不向きです。3ステージが終わるまで、5連勝以上がかかっていて駒のリーチを多数抱えている状況を除き基本一度もリロールしません。

アストラル進行(アイテムは一例)

現状の個人的なおすすめは↑の画像のようなアストラル進行です。駒が低コストで揃え易く、アストラルの効果による重なり易さもあり、お金とヘルスを残せます。
アイテムは作れるものから作った方がヘルス残せるので良いです。グインソーとハンジャ(しばしばガンブレ)はADキャリーに持たせられるアオシン装備なので、スラムしがちです。ニダリーの他にはエズやヴァルス、カイサ等に持たせられます。

アストラル進行メイジ版(アイテムは一例)

↑はメイジを出した形で若干作り辛いアストラル盤面です。ラグーン進行にも言えることですが、サイラスを引いた場合メイジ3が出しやすくなり、こういった進行をし易くなります。ラックス☆2はAPアイテムホルダーとして優秀ですが、☆1ならばエズ☆2をホルダーとして優先した方が強く、現実的には駒の引き易さも考えて以下の様な盤面で進行することが多いです。

アストラル+エズ進行(アイテムは一例)
ラグーン進行

次にラグーン進行についてです。アストラルと同じく、サイラスが引けていてメイジが容易に出るようならタリヤがキャリーでも良いですが、カイサの方がアイテムの受けがやや広く、龍術師も必須ではないので使い勝手は良いです。アストラルに比べて駒が重なり辛く、ヘルスを削られがちですが、アストラルに比べて優れている点は、
アイテム素材とリフォージャーが得られる
シマースケールの駒との親和性が高い(↓の画像の盤面参照)
Lv9行くのが厳しい時はラグーン6ソームキャリー構成に着地し易い
の3点です。リフォージャーは不要素材や序盤ヘルスを残すために作ったアイテムに使います。

ラグーン+シマスケ進行

何れの進行でも、3-5でLv7に上げて30g余るなら上げて少し盤面強化します。(ギルド増やす、重なった駒入れる等) 3-7までに利子を合計3g損することになりますが、ヘルスが保ち易くドラゴンがショップに並ぶ可能性を上げられるので、3gの価値は十分あると思います。拾ったイダス(使えそうならデイジャも)は持っておきましょう。(即座に盤面に出せるなら利子の観点から使った方が良いです) 特にミラージュがパイレーツの場合は、多少利子を割っても3-5でデイジャとイダス探して、6ミラージュ+イダスの形が作れればペイします。他の7コスドラゴンは突然重なったりしない限りは使う必要はないです。(メイジ進行していた場合ソームが辛うじて使えるぐらい)

中盤(3-5~4-6ぐらい)

徐々に他のプレイヤーがお金を使い盤面の完成度を上げ始める中、こちらはまだ自然に来た駒だけで戦っているので苦しいラウンドが増えます。デイジャやイダスが自然にショップに並んだ場合は楽なのですが、そうでない場合はヘルスと相談しつつLv8でリロールして盤面を整えることも考えます。

ステージ4になると再現性のある進行はもう殆どできません。大体はイダス+後衛キャリーの形が理想で、ステージ3までの進行にも寄ると思いますが、イダスを絡めた下のような盤面で進行しているパターンが多いです。

4ステ前半の盤面(アイテムは一例)

シマスケ5のアイテムが使い辛ければその枠でアストラルファームを継続してもよし、ギルドやガーディアンを足すもよし、デイジャが引けていればデイジャキャリーにするもよし、と言ったようにその場の判断が求められます。3ステージまでに比べてラウンドに勝つことが難しくなっていますが、極力敵の数を減らせるように盤面を作りましょう。そう言われてもどうしたら良いか分からないという方は、記事の最後の方にプレイ動画をいくつか載せているので参考にしてみてください。(この辺り上手く対処できる人は既にこの記事が必要ない層な気もしますが…)

4-2のオーグメント選択時には大体Lv9を目指せるかどうかは判断できる材料が揃っていると思っていて、Lv9に到達した時にお金が50g以上かつ2ラウンド負けても死なない程度のヘルスが残りそうかを僕は目安にしています。

バードがショップに並んだり寿司で回っている場合は、5ティアの駒の出現率を上げるため、必ず拾って盤面に入れてファームします。特に、Lv9に行く余裕はないものの、チャンピオン複製器があってLv8で何らかの8コスドラゴンを重ねられる可能性がある場合は1回でもバードにスキルを打たせてからリロールした方が良いです。

イダスをタンクとして進行している場合、最終的には防具をテラに移したいので、リムーバーがあるなら1つ余らせておくと楽です。ない場合、余裕があればイダス一回切りますが、大体は流れでイダスをメインタンクにしてしまいます。

終盤(5ステージ~)

調子が良い試合ではもう4-7でLv9で構成移行し始めます。ここまで来たら多少経験値のキリが悪くても行けるタイミングでLv9に行きます。自分の構成移行速度と相談して、苦手な人は一気に移行せず2ターンに分けたり、ミニオンラウンドで移行したりしましょう。(僕はよく間に合わずにヘルス削られます)

中盤までに上手くファームできている試合は構成例の節で紹介した構成に着地するだけなのでそれほど難しくない一方で、余裕が無い場合にはLv8で来た駒で盤面を整え、勝てそうならそこからLv9を狙うか、Lv8で回し続けて3~6位辺りに滑り込みを狙うかの選択をすることになります。

Lv8で盤面を作る場合でもドラゴン4体入れたくなるのですが、多くの場合テラ☆1やシヴァーナ☆1を入れた盤面はあまり強くないので、その枠で重なった駒を採用するようにしましょう。
APアイテムをスラムしていると思うのでデイジャ☆2やアオシンがキャリーになる場合が殆どです。(オレソル☆1で凌ぎ切るのは現状少し厳しい) 今であればギルドを伸ばした型が強く(下の画像参照)、進行上ギルドの駒を使っていることも多いと思うのでジッピーが集まればその形に着地するのが良いと思います。デイジャキャリーの場合はバード→ヌヌもしくはヤスオにしてミラ4にするのも良いです。

ギルドアオシン盤面(またもジッピー表示されてないけど…。ギルドクレストはあればなお嬉しい)

また、進行上イダスを使っていてイダスがジッピーより先に重なることもあると思います。ミラージュの効果とスラムしたアイテムが噛み合ってる場合は下の画像のようなミラ6イダスデイジャの形に着地しても良いでしょう。

ミラ6イダスデイジャ

オレソルが重なった時だけ良い形があまり分かってません。大体はこんな形になる気がするんですが、敵の構成に適した防具がないとオレソルのスキル強化まで耐えられる感じがあまりしません。

オレソル重なった時盤面

ちなみに何れの盤面にもバードを採用しているのは、あわよくば高コストの駒を引きたいという気持ちの表れです。

ドラゴン詰め込み構成を狙うにあたって

ここまでオーグメントと進行について書きましたが、何らかのオーグメントか駒の引きの上振れ無しにはLv9までお金とヘルスを残して辿り着くことは難しく(そんなことができるなら全員そのプレイをするはず)、またその安定感は卓の相手との実力の差に強く依存することは否めません。自分と同格かそれ以上の相手ばかりの卓の場合、最初からLv9を目指して進行することは一定のリスクがあると言えます。

下の4つの条件の内2つ以上を満たしている場合、僕はこの構成をプレイできそうと判断することが多いです。(程度の問題ではありますが、2つ未満ではプレイできないという意味ではないです)
2ステから金銭系シナジーが出ていて、ヘルスも大きく削られていない
早期にイダスが引けている(特にゴルマンの時)
「オーグメントについて」の節で書いた構成を完成させるためのオーグメントが1つ以上ある
2-1から3-6まで10連勝できている

普通にプレイしていて突然運だけで上振れた試合には再現性がないという意味であまり価値がないと思っているのですが、どういう上振れが有り得るかを事前に考えつつそれに備えながらプレイして結果幸運を掴んで得た勝利には意味があると思うので、その機会を虎視眈眈と伺いましょう。

参考プレイ動画

文章だけではイメージ湧かない方もいると思うので、何試合か僕の試合のリプレイを置いておきます。プレイングの細かい所での光る技量は特に持ち合わせていないので、適当に利子の取り方や構成移行、オーグメント・アイテムの選択だけ倍速で流し観るという使い方が良いと思います。
(プレイ時に流していたBGMがそのまま録音されてしまってる試合がありますが気にしないでください)

1試合目 ガーディアンエズ進行

全体的に駒とシマスケアイテムに恵まれ、特に上振れている相手もおらず、かなり余裕を持ってLv9に到達できた試合です。多分Lv9まで1度もリロールしていません。こんなに上手くファスト9できることは稀なので、そういう意味で参考にならないかもしれませんが、来た駒でなんとかする精神やガーディアン前衛からシマスケで進行する場合の駒の選択やエズリアル→デイジャ→アオシンキャリーの移行、ヘルスとお金の使い方等は参考になる部分もあるかと思います。

2試合目 アストラル(ニダリー)進行 ラグジュアリーショッピング

2手目でラグジュアリーショッピング引いた試合です。オーグメント上振れただけと言われたらそれまでなんですが、8Lvの駒選択がちょっと参考になるかなと思ったので置いときます。Lv8でドラゴン4体@1の盤面になった時、アオシンにショウジンがないのでソラカよりもバードを入れた方がアオシンがスキルを早く打てるので盤面は強いです。しかし、この場合は他の盤面を見て余裕があると判断し、ヘルスが心許ないのでソラカを採用して1回負けても死なないヘルスまで回復してからバードに切り替えています。
進行のところで書きましたが、序盤この試合のようにニダリーにグインソー乗せてAD構成も視野に入れつつ進行しても辿り着けます。

3試合目 アストラル(ヴァルス)進行

ドラ4への移行があたふたして全然間に合ってない上に結局1位を逃しているので、人目に晒すのが憚られる試合なのですが、ヴァルスで進行してる試合がこれだけだったので一応。ヴァルスが勝手に重なったのが大きいんですが、インフィニティフォースが序盤から終盤まで支えてくれたのも大きい試合です。

4試合目 エズ進行 レートゲームスペシャリスト

序盤金銭系のシナジーを出さず、ただエズとナサスで連勝したパターンです。3-2で一度負けてますが、この場合でも3-7でLv7 50g残っています。レートゲームスペシャリストの力で構成を完成させているので、銀でありながらかなりパワーのあるオーグメントであることが分かります。4-2でLv8行って盤面を整えているのは、イダスとデイジャのリーチがあったからで、無ければヘルス削ってでも利子優先でLv9行ったと思います。

最後に

長々と拙文書き連ねてしまいましたが、最後まで読んで頂いた方ありがとうございます。この構成を試してみる気になった方もそうでない方もいると思いますが、セット7.5における進行の考え方等他の構成をプレイする場合にも参考にできるようなことも書けたと思うので、今後に少しでも役立てばと思います。

他の情報が欲しい方は僕がこの構成をプレイするきっかけになった、Naracohさんが翻訳してくださった8コスドラゴンガイドも合わせて読むと良いと思います。僕はこのガイドによりセット7.5を楽しめるようになったと言っても過言ではないので、この場を借りてお礼申し上げます。

「初めに」でも書きましたが、記事を読んで意見・感想・質問等ある方はTwitterかDiscordでDM下さい。

(追記)Q&A

(随時更新予定。事前に記事に目を通してくれた方の分も含めてます。)

  • デイジャ☆2とアオシン☆1どっちがいい? → 盤面やアイテムによるが、例えばグインソー帽子JGとかなら大体デイジャ☆2。どちらにしても勝てない相手に対して数を減らせるのはアオシン、のイメージ。

  • (シマスケアイテムについて) ゴルマン強いのはわかる、それ以外どう思う?例えばD斧ファーム効率悪い上に最終的に使えないと思ってるんだけど。 → ファーム目的ではイダス来たら何でも使う。最終的にはドレイブンの斧以外ならイダスは使って良くて、ドレイブンの斧だったとしても前衛不足なら泣きながらイダス使う。最終的に強いのはジェムとDハン。ゲーム通してバランス良く強いのがゴルマン、モーグル、ギャンブラー。

  • カウンターはある? → 完成度にも寄るが3tier☆3構成には結構負けることがある。龍術8ヌヌ☆3、ダブトラレンガー☆3、ジッピー☆3、△セラフィーン☆3等。

  • Lv8の時間デイジャばかりだけどザヤとかグブで進行することある? → APアイテムの受けがあるという意味でデイジャを推した。グインソーハンジャみたいなアイテムをスラムしていて、イダスやアストラルで進行している時にザヤが自然に重なったら流石に使うと思うけど、それはもうザヤやった方が良いかも。グブは進行上拾う駒とのシナジーのくっつきが殆どないので拾わない。

  • アオシンキャリーの時に最終的にテンペスト4にすることはある? → リーシンやグブ入れるぐらいなら5コス入れた方が強い。テンペスト紋章が寿司で回ってたら取っても良い。

  • 序盤作りたいアイテムにアークがないのはなぜ? → もちろん他に作れるアイテムが無ければ作るが、前衛がしっかりしてアオシンキャリーになるまで帽子の下位互換であることが多いので。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?