百鬼魅了のいろいろ

最早懐かしいものではございますが、やはりこれを語らずにはいられませんよね。私の代表作と言っても過言ではない…と言いたい。どこで?
ということで、今日は百鬼魅了のあれやこれやを思いつく限りでお話したいと思います。詳しい方は知っている情報も多いかもしれませんが、よければ軽い気持ちで読んでくださると幸いです、豆知識みたいなものですよ。

※あくまで創作としての物語設定であり、携わってくださったキャストさん自身とは無関係の話ですのでご了承ください





そもそも百鬼魅了とは?

刻は現代、皆様が暮らすこの日本には人間に紛れて妖が顔を覗かせています。
この世界の裏側とでも言いましょうか、妖達が賑やかに暮らす其の異界に繋がる扉が幾つも存在するのです。
人間が妖怪を恐れていた時代はとうの昔に過ぎ去り 今や都市伝説的に面白おかしく語り継がれる妖怪話。
妖達は異界と人間界を行き来しつつも 味気ない日々に飽き飽きしていました。 そんなある日、妖達の耳に届いた鶴の一声。
「そうだ。私達への畏怖も薄まった今、人間とお近付きにでもなろうか。」
妖怪の総大将"ぬらりひょん"の呟きから集った妖集団が人間を惹きつける、百鬼夜行ならぬ【百鬼魅了】が今動き始めます。

初投稿サウンド 怪異物ノ怪音楽箱

上記が初歌唱サウンドの【怪異物ノ怪音楽箱】で語られている開幕です。
端的に言えば、百鬼魅了はぬらりひょんが気に入った妖怪を集めて作った「人間と仲良くなるための集団」なんですね。
「あ~、毎日やることもなくて暇だな~。そういえば最近(百年単位)人間ってうちらへの関心薄くない?昔はあんなにこっちのこと怖がってたのに、平和になったもんだよね~。…あ、待って、仲良くなるなら今じゃね?よっしゃやったろ!」
みたいなことです。表向きはね。
百鬼魅了という名前は多分私達がそう呼んでいるだけで、ご本人達が名乗っている集団名とかではないでしょうね。

そして多分、魅了メンバーは妖界でいうところのエリート妖怪側が多いでしょう。待機妖怪達も含め、妖力などかなりお強い方が多いんじゃないでしょうかね。
そんな強めな妖怪集団が「人間と仲良くなってみるよん♪」なんて言い出したもんなら、妖界はざわつきますよねぇ…
なので、百鬼魅了をよく思っていない妖怪は事実として少なくないと思います。わざわざ対立しても勝てる見込みがないので表立って喧嘩を売ってくるような輩は少ないでしょうけど、妖界の中では百鬼魅了こそが異端の集団であることは間違いありません。
例えば人間の中でも、妖怪と暮らしたい!!と声高らかに宣言しそのために集団を成して暮らし、日々仕事もせず妖怪のことばかり研究している人達がいたら、多分異端ですよね。そういうことです。
そういった環境なので、嫌でも戦闘が起きることはたまにあるでしょう。

そうは言っても人間と仲良くなりたい割には不穏なサウンドもあったじゃないか、と思う方ももしかしたらいらっしゃるかもしれません。もし本当にいらっしゃったら、それは百鬼魅了ファンでしょうね。
少々人間を脅かすようなキャプション、サウンドがあるのは、あくまで妖怪であることを誇示したいからです。

ぬらりひょんの人間に対する思い

というのも、ぬらりひょんは人間との共存を望んでいますが、あくまで【互いが異種であることが前提】です。妖怪と人間のどちらが上かなどという事はさして考えていませんが、お互いが異種であることは念頭に置いて上手く付き合っていきたいと考えています。
なので、「私達は過去君達を脅かす存在であったこと、今後もそうなり得る可能性があることを覚えておくように」というメッセージでもありますね。
魅了メンバーは皆根が良い子、またはぬらりひょんの言いつけをしっかり守れる従順な子達なので、人間に本当に危害を加えることはありませんが、妖怪が皆良い奴らとは決まっていないので、妖怪に対し気を許しすぎる余り悪い妖怪にも無条件で心を開いて危ない目に遭わないよう、常に少しだけ疑っていてほしいわけです。

他にも理由はあります。先ほどは妖怪と人間どちらが上か、という事は考えていないと書きましたが、「何かあればすぐ人間をどうにか出来る力は持っている」と思っていますし、それを誇示する意識もあります。
人間に対して友好的であることは本当です。ですが、だからと言って妖怪を見くびるようなことがあればわかっているよね?という示唆でもありますね。そういう部分をひっくるめて【互いが異種であることが前提】で親睦を深めたいのです。

まぁ、どこまでいっても妖怪なので、人間にちょっかいをかけたいという単純な理由も大いにあるでしょうけど。ちょっと脅かしちゃお~^^みたいな。妖怪流のスキンシップですね。
基本はそういうおちゃめな集団でもあります。


百鬼魅了の暮らし

突然ほのぼのな話題に進みますが、百鬼魅了メンバー達はみんなで仲良く暮らしています。これは企画進行中に配信でキャストの皆さんとワイワイお話しして決まった小話です。
百鬼魅了メンバーは総員14名、ぬらりひょんを含めて15名です。
15名で大きな館に住んでいます。大豪邸の日本家屋を想像してくだされば良いかと。
一人一部屋を与えられていますが、中には部屋を繋げて一部屋にし過ごしている対関係もいるとかいないとか。自分のお気に入りの場所で眠りにつく方はお外で寝ていることもあるとかないとか。自由に各々過ごしていますよ。
館には大浴場があるので、裸の付き合いもなんのそのです。
同じ釜の飯を食い、時には裸の付き合いをし(断固しない方もいるでしょうが)、つまり衣食住を共にしています。家族のようですよね。

ちなみに嬰児妖怪、待機妖怪達には別に小さめのお家を用意しており、そこに住まわせているのかな、と思っています。待機妖怪に関しては希望者のみで、拘束するようなことはしていません。
そちら側の暮らしもきっと可愛いんでしょうね…ぬらりひょんはちょこちょこ覗きに行くんでしょうね…


待機妖怪について

待機妖怪の説明、少し難しいんですよね…言葉を選ばずに言えば2軍とか、そういった言い方も出来るのかもしれませんし、実際にそう思っている妖怪達もいるでしょうが、事実はそうではありません。
もし戦闘をすれば、魅了メンバーに勝てる方もいるでしょうし、能力的にかなり優秀な方もいるでしょう。
ではなぜ待機なのか、というと、一言で言えば「まだぬらりひょんとの付き合いが浅いから」です。浅いというのは、単純に歴が短いとか、まだ信頼関係を築くきっかけが足りていないとか、そういうことですね。
もちろん疑っているとか不信ではないですが、ぬらりひょんとの信頼関係築き中のメンバーということです。とは言っても、もちろん待機妖怪の位置まで上り詰めている方々なので、実力は十二分であり、ぬらりひょんが認めている方々なのは間違いありません。その辺の妖怪とは格が違います。
立場としては魅了メンバーの部下、という位置になりますが……部下……………部下を従えたいタイプの子が思いつきませんので、まぁ、様々なお手伝いに駆り出されているかもしれませんね。

魅了の内部事情をよく知らない妖怪達には「二軍の奴らなら俺らでも倒せるんじゃないか」「これで魅了の奴らに一矢報いるんじゃないか」と思われることが多々ありますが、淡い期待ですね…待機妖怪が狙い目ではないことは、サウンドを聴いていただければよくわかります。

待機妖怪の方々は正規メンバーの座を虎視眈々と狙っていますし、魅了メンバーは総じて待機妖怪の方々の実力を認めているという相互関係です。それは正規メンバーの個人に憧れている相手がいるとか、人間と共存したいという合致した目標があるのか、理由は人それぞれです。


嬰児妖怪について

嬰児妖怪は読んで字の如く、生まれたての幼子で、ぬらりひょんがお散歩中に出会って連れ帰ってきた子達ですね。
もちろん何かしら琴線に触れたことで連れ帰ってきたのですが、既に光る物があるということは、そんな子達が悪い妖怪側についてしまうと大変厄介なわけです。なので、早いうちに自分の傘下に入れておきたいんですね。
力を清い方向に使うよう教育するため身近に置いております。

力の強さや能力や妖力の使い方などは幼い故発展途上ですが、ぬらりひょんにとっての隠し玉的存在であることは確かですよね。将来有望。
嬰児妖怪達は今後待機妖怪を経て正規メンバーを目指します。もしかしたら飛び級もあり得るのかもしれません。
外部にその存在は漏れておらず、今のところ全勢力を懸けて守られております。モンペがたくさん居そうですしね。
残念ながら外部の輩ではその存在を目にすることも今のところありません。

そして、なんと、ぬらりひょんのことを「総大将先生」と呼んでいる子もいるとかいないとか。嗚呼可愛い。
なんでも買ってもらえそうですね。買ってもらってくださいね。


ぬらりひょん自身のこと

これはどこまで需要があるかわからない長々とした独りよがりなお話になるので、興味がある方だけ読んでください。

彼の両親(特に父親)は力も権力もある大妖怪でしたので、その掛け合わせで生まれたぬらりひょんはそれはそれは力の強い個体でした。ちなみにぬらりひょんは一世に一人ですので、ぬらりひょんが生まれた時点で父は消滅しています。
幼少期より近付いてくるのは力を悪用したい悪い大人や、権力に取り入りたい悪い大人ばかり。同年代や力の弱い妖怪からは畏怖の対象でしたので、仲良くなどなれません。幼少期の時点で両親を凌ぐ妖怪へと育ってしまったぬらりひょんは母親との折り合いも悪く、立派な一匹狼となりました。荒んでおります。
どいつもこいつもろくでもない奴らばかりだと周囲を見下し生きている幼少期のぬらりひょんが暇つぶしに人間界へと遊びに行った際に、人間の女の子と出会い仲良くなります。その子に恋をしてしまった彼は、時の流れが違う彼女が何度も輪廻を巡る様を近くで寄り添い見守ります。
結局は親の愛情も、周囲との親愛も友愛も、何も受けられなかったぬらりひょんは愛という存在を知りません。ですがその子と接する内にこの世に愛情というものが存在することを知ります。
彼女と接する内、荒んでいた心はとんと落ち着き、誰かと寄り添う事の大事さを知り、その対象は今まで自分達よりずっと下等だと教わってきた人間が相手であっても良いことを痛感します。
長い長い時を経て、もっと色々な愛情を知りたい、愛情というものに自分も触れてみたい、自分も誰かへ愛を向けてみたい。そしてあわよくば人間と妖怪が手を取り合って暮らせるようになりたい…と考え発足したのが百鬼魅了ということですね。

なので、百鬼魅了の裏テーマは「愛」であり、各対関係にそれぞれ愛の種類や形が当てられております。

座敷童子・河童【友愛】
猫又・犬神【寵愛】
九尾狐・雪女【求愛】
鬼・烏天狗【忍愛】
アマビエ・絡新婦【相愛】
覚・八岐大蛇【情愛】
件・がしゃ髑髏【悦愛】

それぞれの愛

つまるところ愛情を知らなかった故に愛情に飢え、その上で愛というものへの探求心が強い男ということです。愛情深い。


というのが今のところの百鬼魅了語りです。
今までコソコソ語ってきましたが、こうして公の場にまとめて公開するのは不思議な感覚ですね。また何か書き忘れを思い出したら語ります。

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