ぬらりひょんのいろいろ

百鬼魅了と百鬼夜陰についていろいろとお話しましたが、更に不随するお話をします。
是非前記事の二つを読んでからお読みください。

※あくまで創作としての物語設定であり、携わってくださったキャストさん自身とは無関係の話ですのでご了承ください




件とがしゃ髑髏について

魅了と夜陰両方と切り離せないのがこの二人のお話ですよね。
結局何者なの?と思っている方も中にはいらっしゃるかもしれません。
魅了の途中から現れ、時折不穏な様子を醸し出しながら最後まで存在した飄々とした二人。

生まれて数日で死ぬが時折絶対に当たる予言をする。
楽しい事が大好きで常にがしゃ髑髏と行動を共にしている。

百鬼魅了 件の紹介文より

生まれて数日で死ぬが時折絶対に当たる予言をする。
楽しい事が大好きで常にがしゃ髑髏、ぬらりひょんと行動を共にする。
常に無気力で命を軽んじ繰り返す命にウンザリしている。

百鬼夜陰 件の紹介文より

上記が件の紹介文です。
件は数日で死に、数日後に生まれ変わるという、転生を繰り返す妖怪です。そのせいか無気力且つ自身の命を軽んじている節があるキャラクターですね。
常にがしゃ髑髏と二人でぬらりひょんの傍にいる不思議な立ち位置です。


がしゃ髑髏

落ち着いた雰囲気で周りを見守り、陰ながらいつもぬらりひょんの側に居るらしい。
楽しい事が大好きで常に件と行動を共にしている。

百鬼魅了 がしゃ髑髏の紹介文より

数多の死体の山から生まれた怨念の具現化。
死ぬことが叶わぬ自らの存在のせいか異常に達観している一面も。
楽しい事が大好きで明るく好奇心旺盛な為、件と共にぬらりひょんの生を傍観し楽しんでいる様子。

百鬼夜陰 がしゃ髑髏の紹介文より

上記ががしゃ髑髏の紹介文です。
がしゃ髑髏は死体の山の怨念が集まって生まれた妖怪で、そのおかげか死ぬことが出来ません。
好奇心旺盛で賑やかな場が好きな明るい性格に反し、死とは無縁故に達観している一面もあります。
常に件と共に行動しており、二人でぬらりひょんの傍にいる不思議な立ち位置です。

「ぬらりひょんの生を傍観し楽しんでいる様子。」という一文は二人に共通する要素です。

二人は両企画を通し基本的には快楽主義であることがわかります。
元より人間より生死の観念が薄い妖怪ですが、それ以上に両者共に生死への価値観がズレています。自身の命や他者の人生、世界そのものを娯楽としているんですね。


二人とぬらりひょんの関係

以前の記事でお話しした通り、ぬらりひょんも二つの人格を行き来し転生まがいを繰り返しています。
二人はぬらりひょんが百鬼魅了を発足するよりもっと前からぬらりひょんと共にいます。魅了側の人格とも夜陰側の人格とも常に関わっている為、ぬらりひょんの記憶は一部混濁し、二人に対する記憶は曖昧な部分が多いです。そのため、いつから二人が傍にいるのかわからなくなっているんですね。
ですが事実は、どの妖怪よりも一番ぬらりひょんとの付き合いが長いのはこの二人です。

二人がぬらりひょんの傍を離れないわけは、愉快だからです。
幼少期より強い力を持つ故に葛藤し荒む姿、かと思えば妖怪と人間の共存を目指すと言い出す異端さ、それに反しもう一つの真逆の世界を目指す人格の発生。面白いことが大好きな二人はぬらりひょんの人生を傍観し楽しんでいるのです。
ひたむきに人間のことを思う魅了ぬらりひょんに妖怪としての本能を思い出すようそそのかしてみたり、思い切り明るいお祭り騒ぎに乗じてみたり。
ぬらりひょんが転生する度「次はどっちの人格か」と賭けでもしているでしょうね。

ぬらりひょんにとっての二人は、いつから傍にいるかわからないけれど、気づけばずっと傍にいる幼馴染のような、兄弟のような存在です。
傍にいると安心する懐かしさもあり、けれど時折言い表せない不安を感じる、不思議な二人です。


ぬらりひょんのその後

どちらの企画に対しても、結局どうなったの?と思いますよね。
魅了ぬらりひょんは僅かにでも自身が目指した通りに世界の変化を迎え、人間と妖怪の架け橋になったことを見届けた後、姿を消しました。
その後夜陰のぬらりひょんとして転生し、百鬼夜陰が動き出しています。

もしかすると今も百鬼夜陰が続いているのか、夜陰も区切りがつき、また転生をしているのか、神のみぞ知る…ですね。
現状実際はハッピーエンドとはなっていませんが、両企画を切り離して楽しめば、魅了は立派にハッピーエンドを迎えておりますので、お好きな解釈をしてくださって構いません。

それに、夜陰ぬらりひょんは件のソロサウンド

「うみなおし」にて
「残念に 生まれ損なったあなたには どう足掻いても 見るも無残な生き先しか 残っていないから。」
と言われています。予言を的中させる件にハッキリとこう言われているので、そういうことでしょうね。
まぁ、この箇所の予言は三人まとめての話ですけどね。


以上がぬらりひょんと謎多き二人の解説でした。
結論として、二人は悪役ではありません。特に人間をどうこうしようとか、妖界をどうこうしようとか、そんなことは考えていないのです。
ただその瞬間の楽しさ、快楽を追い求めながらも、時折自分達の命にウンザリしたり、自分を見失って葛藤したりする闇深い妖怪です。

是非これらを念頭に置いて、もう一度サウンドを楽しんでみてくださいね~。

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