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ミャンマー:国軍による苛酷な支配下に置かれている人びと

 ミャンマーでは12月上旬の時点で1300人以上の人びとが軍や警察によって殺害されています。また1万人以上の人びとが拘束されました。クーデター以降、新たに増加した国内避難民は22万人を超えています。国内各地で国軍は、避難民などに向けた人道支援物資の輸送を妨害していると人権団体が伝えています。

 12月5日、ヤンゴンで行われていた国軍に対する抗議デモに、国軍のトラックが突っ込みました。さらに兵士たちは市民に向かって発砲して、多数の死傷者が出たようです。

 12月13日、北西部のザガイン管区の村で国軍が学校や寺院を破壊、食料を略奪して民家に放火しました。民家約100軒が焼失しました。

 7月、ザガイン管区のいくつかの村で数十人の住民が国軍によって拷問され殺害されたとBBCが伝えています。

 12月10日、人びとは出勤や外出をしないことで抗議の意思表示をする「沈黙のストライキ」を実行しました。

 国軍は多様な業種の事業体を経営する複合企業の大株主であり、ミャンマー経済のかなりの部分を支配下に置いています。国軍内部では厳しい情報統制が行われており、民主化運動活動家を犯罪者扱いする教育がされているとのことです。それでも、かなりの数の兵士が軍を離脱しており、民主化運動に参加する元兵士もいるということです。

 日本で長渕剛が歌っている「乾杯」という歌が、ミャンマーではビルマ語でプロテストソング(抵抗歌)として歌われているそうです。

 私たちはミャンマー国軍の不法な支配に抗議の声を上げるとともに、自由を奪われ生命をおびやかされながら抵抗を続けている人びとの声にこたえていかなければと思います。

下記の動画と記事をご参照ください。

ミャンマー軍、村民らを拷問にかけ集団殺害(BBC)

抗議デモをトラックで襲撃、市民多数を殺傷(動画ニュース、On Demand News)

国軍に抗議する「沈黙のストライキ」(動画ニュース、CNA)

長渕剛にミャンマーの思いが届く!  AERAdot.

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