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抵抗するミャンマーの詩人たち

 詩を書くことがしばしば政治的抑圧に抵抗する手段となります。韓国の詩人、金芝河(キム・ジハ、1941~)は独裁政権下で何度も投獄されながら抗議の詩や文章を書き続けました。チリの詩人、パブロ・ネルーダ(1904~1973)は亡命生活を余儀なくされました。帰国後の軍事クーデターで家宅捜索をされ、その後に亡くなりました。
 

 ミャンマーには詩を芸術として重んじる伝統があるそうです。植民地時代には詩人が独立運動に参加していたとのことです。
 今年、国軍によるクーデターが起きてからも多くの詩人たちが言葉によって抵抗の意思を表現しています。しかし、詩の言葉を恐れる国軍は詩人たちにも苛酷な弾圧を加えています。
 モンユワで抗議行動に参加していた詩人K・ザ・ウィン(チャン・ター・スエ)とミンミン・ジンは銃撃されて亡くなりました。チャン・ター・スエ「夜明けになるだろう、勇気ある者の義務とは、暗闇を克服し、光をもたらすことだ」という詩を書いていました。美術家で詩人であるセイン・ウィンは何者かによって焼き殺されました。
 詩人のケト・ティは拘束され、その後おそらく拷問により殺害されて、内臓を取り除かれた遺体が家族に返されました。彼は「彼ら(国軍)は頭を撃つ、しかし、革命が心の中にあることを知らない」「私は不正義を支持したくない。もし、あと1分しか生きられないとしたら、その間に自分の良心をきれいなものにしたい」と書いていました。

詩人ケト・ティの遺体が返される(動画約3分)  News Time
https://www.youtube.com/watch?v=BMU-ja_WX6g

#SaveMyanmar #RejectTheMilitary

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