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反田恭平&務川慧悟 2台ピアノツアー2023 in高岡<トークとアンコール編>


(時々敬称略になっていることご了承ください)

🎹2022年1月28日 反田恭平×務川慧悟 2台ピアノツアー2023(高岡)

会場:富山県立高岡文化ホール 大ホール
開演:18:00(開演17:00)

満席でした!


🎤トークと🎹アンコール


相変わらず私の汚メモと拙い記憶を繋げてお送りしています。またそのままの言葉遣いではないことご容赦ください。

………………………………♪♪♪

反田さん、務川さんマイクを持って登場。
まず最初にご挨拶された。

反田氏「今回15公演行うのですが、今日が9公演目?」
務川氏「そうですね」
反田氏「毎日コンサートに行き、ホテルに帰っても頭の中ではペトルーシュカが流れている…こんな毎日なんですが、これが1ヶ月も続いたら終わった時にはロスっぽくなるんじゃないかな」
務川氏「そうですね」
反田氏「まるでさ、ねるねるねるねみたいじゃない?」
務川氏「は?何?分からない」
反田氏「あー無しですか(笑)。分かりました」
「今回は最初にブラームスの変奏曲を演奏しました。ブラームスは2台ピアノ版としてこの曲を作曲し、その次にオーケストラバージョンを書きました。興味ある方はぜひ聴いていただければと思います」
「次にルトスワフスキですが、これはお馴染みのあのパガニーニの主題を、ポーランドの作曲家ルトスワフスキが変奏曲にしたものなんですが、イタズラ心溢れる作品です。しかし難しいというか、僕ら演奏家泣かせの曲でして、今回のレコーディングでも合わせるのに何回もかかっちゃって、ちょっと困ったよね」
頷く務川さん。
ドリーは、まあ曲自体は簡単というか小学生でも弾けると思うんですけど。務川くん、この曲最初に弾いたのはいつ?」
務川氏「僕は実は初めて弾いた」
反田氏「あ、そう?家で練習してみたとか、そういうことも」
務川氏「ないですね」
反田氏「そうなんだ。僕は音楽教室でアンサンブルレッスンなんかで弾いたな。確か中1か小6の時に。でも本番で弾くのは、僕も今回が初めてだね」
「僕らも出会って10年になるけど、こうしてツアーを一緒にやれるなんて感慨深いね。
今回のツアーももう9日目ともなると、曲もほぼ覚えてきたしね。この非日常生活を送っている間は僕らも一緒に移動をし、ほぼ同じようなものを食べ、部屋はもちろん違いますが(会場笑)、そうなってくるともう僕らの演奏も阿吽の呼吸だったと思います。務川くん、今日の演奏はどうでしたか?」
務川氏「阿吽でしたね」
反田氏「今日は音も安定していたし、僕も汗かかなかったし。いや僕よく汗かくんですよ、冷や汗なのかもしれないけど(笑)。会場も音も暖かくて、一番良かった
「今回ツアーで行った先では、色んなシリーズ化というか、色んな記念イベントとして扱っていただき大変光栄でした。また雪もなんとか上手く避けられたんじゃないでしょうか」

入口に飾られた富山テレビからの花


「富山には実は来月JNOと公演にやって来ます。お席も若干数まだあるそうなので、ぜひ(笑)。マーラーの交響曲第1番を室内楽編成でお送りします。本来はホルン7本を2本とか、弦はJNOならではの構成です。あとはショスタコーヴィチのピアノ協奏曲、あれもピカソみたいな作品ですけども、トランペットをイタリア人奏者の方が来て演奏してくれます」
「先程から僕ばかり話してますが、MCの仕切りは一応交代制というルールでして、昨日は務川くんの担当だったんだよね。じゃあ務川くん、いつもの決まり文句言ってくれますか」
務川氏「決まり文句(笑)。じゃあ言わせていただきます。僕達の2台ピアノの2枚目となるCDが発売されまして、どうやらこの会場でも販売されているようです。購入していただいた方向けにサイン会を行います。しかしこうして見ると、まだあまりCDを手にしている方がいないような…(会場笑)」
反田氏「今回のツアーでは、1箇所だけ残念ながらできなかったんですが、毎回サイン会させていただいています。もうずっとサインしているから、サインがどんどん上手になった
務川氏「今日も上手なサインを書きます(笑)」
反田氏「このCDは来月市場に出るんですが、今回は会場先行ということで、一足早く販売しています。どうか売り場で手に取って、もう戻さずにそのままお会計に行っていただきたい(笑)」
「僕達も3年ぶりのサイン会です。そういえば務川くん、会場でラヴェルの、あの聴けばラヴェルが上手くなる、というCDも販売しているんだよね」
務川氏「そう、上手くなるという(笑)」
反田氏「ぼくもショパンの作品を置いてあるので、それも聴けばショパンが上手くなるはずです」
なんと会場から「本もあったよ」という声が飛ぶ。
反田氏「わー宣伝ありがとうございます。(会場笑)」
「しかしCD買っていただくのにタダでというわけにはいかないでしょう。買うのだから何か弾いてよ、という」
務川氏「じゃあ弾いちゃいますか」
反田氏「それでは恒例のアンコール順番ジャンケン行きますか。今回は勝った方が後に弾くことにしない?」
務川氏「いいですよ」
ジャンケン、最初はグーでチョキのあいこ、次に務川さんパーで反田さんグーで、務川さんの勝ち。
反田氏「あー〈献呈〉弾こうと思ったけど、〈献呈〉は最後だよね」
務川氏「最後だね。最後、譲ってあげようか?」
反田氏「いや、いいです。あーどうしようかな。務川くんはラヴェルだよね?」
務川氏「それは反田次第」
反田氏「僕は〈献呈〉かグリーグか、あるいはショパンか」
務川氏「まあ候補は、ツアーの最初に〈水の戯れ〉弾いたから初心に帰って弾こうかなと」

🎹アンコール

務川さんが反田さんのマイクも預かり退場。反田さんがプリモ側ピアノに座る。

(反田さん)シューマン/リスト「献呈」

先ほど反田さんが曲名を告げたら、歓声がいくつか上がるほどの、皆さんが待ちに待っていた曲。静かに、華麗に、壮大に。反田さんがみんなに愛されている理由が伝わってくる。客席でもみんな反田さんの話をしていて、反田人気の大きさを思い知ったなぁ。静かな感動に包まれ、目には自然に涙が。大拍手とスタオベが幾つか起きる。

(務川さん)ラヴェル「鏡」より「道化師の朝の歌」

マイクを持って登場。
「献呈を後ろで聴いていたら、〈水の戯れ〉は違うと思ったので、ラヴェルの〈道化師の朝の歌〉を弾きます」
曲名に喜びの息を呑む雰囲気が伝わってくる(自分のことか!笑)。
メロディが流れるだけで、空気がガラッと変わる。タッチも音色も雰囲気も。務川慧悟が唯一無二であることを示す圧倒的魅力が空間を一瞬のうちに支配する。どこか哀愁を帯びた華やかなメカニック、白眉なのは中間部のスペイン風なメロウで次第に静かな盛り上がりを見せる部分。あーーーラヴェルっ!と膝打ちたくなるような濃密な時間だった。こちらも大拍手とスタオベが起きる。

ソロアンコールは、実力あるお二人のそれぞれの魅力の、まさに競演。毎回圧倒される。

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高岡駅から単線の氷見線に乗り換え、いやしかし3分も走れば「越中中川駅」。高岡文化ホールそこから徒歩5分ほどの駅近。積雪も10センチくらいで、夜も状況を分かっていれば大丈夫でした。(いや実は出口間違えて、雪の中ちょっと狼狽えたりして笑)。
推しのおかげで印象深い街にまた出会えました。
曲についてはまた後日記事にしますので、読んでいただければ幸いです。

単線の氷見線に乗り高岡駅から徒歩3分
サイン会も盛況でした!

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