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「北欧の子育てトークセッション」に学ぶ 〜 なぜ北欧の幸福度は高いのか?

私の「北欧愛」♡

私は20代の時にリュック一つでヨーロッパの国々を放浪し、東欧含め12か国くらいをバックパッカーで回った経験があります。しかし、その中に北欧の国々は入っていませんでした。
その理由は・・・「素敵すぎる♡ 新婚旅行にぜひ取っておきたい!」

私にとって北欧の国々は、それくらい他のヨーロッパ諸国とは一線を画した憧れの地でした。しかし残念ながらその後、憧れの北欧を訪れる機会はトランジット以外ないまま、現在に至っています… 残念!

それでもやっぱり北欧Love♡で、ダイニングにYチェアを入れたり、キッチンでダンスクを使ったり、庭にディルを植えたり…。経営するバケーションハウスも北欧家具で統一したりして、気分だけ北欧を楽しむ私。

北欧風インテリアの自宅↑と、白浜のバケーションハウス↓


しかし、そんな私に、なんと「オンラインで北欧を旅する」というツアーを体験する機会がやってきました!企画は、北欧ライフスタイルコーディネーターの、新倉暁子さん。

↑こんなオンラインツアーを開催されてます。

このツアー、単にPC上で観光名所の写真を見るだけかと思いきや、飛行機で入国するところからきっちり演出してくれるし、地元ならではの文化、施設の紹介もかなりのもので、まるでフィンランドやデンマークに本当に行ったかのよう!
想像以上の充実ツアーを楽しみました♪

そんな暁子さんがHUC2周年で企画した、オンライン「北欧の子育てトークセッション」に参加してみました。
うちの子は17歳、子育てはほぼ終わっていますが、幸福度の高い北欧の子育ての秘密を知りたいな、と思って申し込みしました。

北欧と言えば?

さてトークセッションの最初のチェックインは「北欧といえば?」
IKEA、ムーミン、サーモン、リサ・ラーソン、ディル、マーリン首相・・・参加者がそれぞれ、北欧についてのイメージを挙げていきます。

私は「マリメッコ」を挙げました。フィンランドではマリメッコの柄のトラムが走っているそう!いつか乗ってみたいです。

↑FIN AIRがマリメッコと提携してデザインした飛行機。可愛いですね!こちらも乗ってみたい♡

さて、北欧といえばとっても特徴的なのが「幸福度が高い」ということ。世界幸福度の調査では、1位フィンランド、2位デンマーク、4位アイスランド、5位ノルウェー、など世界のトップランキングを北欧の国々が占有しています。(ちなみに日本は62位です)
今回は、子育てや働き方の観点から、その秘密に迫っていきます。

北欧の子育て〜制度の充実

まずはスウェーデンの子育て制度について。
夫婦合わせて480日の育児休暇、しかし、90日は他方の親に譲渡できません。
使わなければ消滅してしまうので、必ず両方の親が育児に関わるようになっています。法律は1995年にできたそうですが、90日になったのは最近だそう。
また、子どもが病気の時のお休みなども、アプリで申し込みし、簡単に申請、取得できるとのこと。すごい!

子ども達の教育支援も充実していて、大学院まで授業料は無料、塾には行かず、体験にお金を使うのだそう。羨ましいですね!日本にいたら、大学や塾にかかるお金は本当に大変です。
しかしスウェーデンで変化が起きたのも、たかだかここ50年の出来事。
日本だって制度が整えば、きっとこれから変化が期待できるだろう、ということでした。


お母さんバイアスと、意識のアップデート

そして、制度とともに大切だと思ったのは「ママの意識改革」!
「子どもをパートナーに預けきれない」そんなお母さんバイアスがあるのでは?とのこと。そういえば、子どもが赤ちゃんの時、パパ1人に預けられましたか?私は、ノーでした。
でも、本当は「私たちはどちらも初めて親になった」のだから、お互い任せる時があって当たり前。ママが信頼して任せてこそ、パパも試行錯誤して進歩するのです。北欧に見習って「意識をアップデート」することは、ひょっとして制度以上に大切なのかもしれない、って思いました。

北欧の働きかた〜家族時間を大切に

働き方についても、いろいろ学ぶことがありそうです。
お客さんに対してお店の人が「疲れた」と本気で言ったり(日本じゃ考えられないですね) 、国家プロジェクトに参加していながら、夕方4時帰りだったり。
赤ちゃんが産まれてから大学に入り直すパパがいたり…。北欧の人の働き方や人生設計は本当に多種多様です。

印象的だったのは、仕事をサクッと切り上げて、飲み会の文化がない、ということ。これは「仕事の時間内で親睦を深めるべきだよ、仕事なんだから」という考えから来ているとのことで「確かに!」と納得。
家族時間のために、仕事のことは仕事時間内に。日本もコロナの影響で、こんなふうにだんだんなっていくかもしれません。


フィーカと、家族時間のための努力

家族時間や、フィーカと呼ばれるコーヒーブレイクを大切にする北欧の人たち。私も自分だけの「コーヒーTime」をとても大切にしているので、フィーカの習慣にとても共感できました。
集ってフィーカするパパ達は「ラテパパ」と呼ばれるそう。素敵ですね!

物質的豊かさより家族との時間を大切にすることは、私も常に心掛けていますが、意外と大変!
北欧の人たちがテーブルにキャンドルを灯したり、森の中でフィーカしたり、そういう豊かな時間を「努力して」作っている、という話もありました。やっぱりこの素敵さは、きっちりとした努力に裏打ちされているのだなぁ、と感銘を受けたり。

↑明るいけど夜の10時だそう!豊かな時間は努力の賜物!?

自然から学ぶ〜「自然享受権」そして「森でチューニング」

スウェーデンを知るには「森に行くべき」と言われます。北欧のライフスタイルは、森から学ぶし、大人も森と共存する暮らしをしています。
面白いのは、「自然享受権」という「誰でも自然を享受できる権利」があって、例えば・・・人の家の庭に入って果実を取って食べたりしていいんだそう!
えっ?て思いますが、人間性が豊かな人が集まっているから、こんなことが可能なんですね!根こそぎとる人はいないそうです。

すごく共感できたのは、「どうして森へ行くの?」と聞いたら「チューニングしに行く」という答えが返ってきたという話。
私は海辺の町に住んでいて、週に一度は海に行くようにしています。海へいって波を見ているだけで、バッチリ「整う」感じがするのです。
海水浴、森林浴という言葉がありますが、森もそういう人を元気にする波動を持っているのだと思います。
神社の木に抱きつくと鬱が治る、とかいうけど、似たような感覚なんじゃないかなぁ?自然には偉大な力があること、みんな知ってるんだなぁって思いました。

森のようちえんも、友人がやっていて、見かけるととても和むのですが、北欧発なんですね!日差しの少ない北欧では、お日様の下で子どもを遊ばせる、ということは、私たちが思う以上に大切なことなのかもしれません。

ブレイクアウト 〜 北欧子育て、自分でできることは?

その後、ブレイクアウトルームに分かれて、「北欧子育て、自分でできること」をテーマに話し合い。

私のグループには育児中のパパがいて、
「男性会社員が子育て参加をしていくには、積極的に制度を崩す必要がある。
自ら変えれば管理職なので、実践すれば影響はあると思う。
コロナで仕事が成果主義になり、変わる絶好のタイミングだ」
とおっしゃっていたのが、とても印象的でした。
こんなパパが増えたら、日本もこれから変わっていきそうです!

北欧スタイル、最後は「自分軸」

個人的な意見ですが、実は北欧は厳しい自然環境と、少ない人的資材を補うために、しっかりとした制度で子育てを支え、労働力を確保しているんじゃないかなぁ、と感じました。
そして、元々が豊かな日本は、気候変動や人口減少、コロナの影響などで、これからそのフェーズに入っていくのかもしれません。
そんな時代に先駆けて、私達が北欧のライフスタイルに学ぶのは、とても大切なことです。

途中のワークで全員に聞かれた問いがありました。それは・・

「あなたにとっての幸せはなんですか?」

北欧スタイルは、これがブレていないんですね。自分にとっての幸せ、自分の中心に帰っていくための問いだと感じました。

意外と「自分を幸せにする」ってことを私たちは普段疎かにしているし、改めてやろうとするとすごく難しいと感じます。突き詰めて考えるとよくわからなくなってしまったり・・・。

「私にとっての幸せとは?」

マインドフルネスにも通じるような、そんな問いをいつも自分に問いかけながら、
自分軸を持って、
揺るがすに、
この変動の時代を真摯に暮らしていきたい。

そしてそんな北欧の生活スタイルやマインドが
何年経っても、幾つになっても、私はやっぱり好きなんだなぁ♡

そんなことを思った「北欧の子育てトークセッション」でした。

新倉あきちゃん、ゲストのあや姉、ろこさん、皆様、どうもありがとうございました!

最後に、HUCメンバーによるグラフィック・レコーディングをご紹介します。

by ささのりさん

by さいとー

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