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意見の方程式

はじめに

こんにちは
大学生限定プログラミングコミュニティGeekSalon
で大学生向けにWebサイト開発を教えているレオンです。
また、OB・OG訪問の就活アプリのMatcherで長期インターンをしています。 

私は「自分の意見を言う」という行動があまり得意ではないです。なので、「自分の意見を言う」ことや「自分が思っていることを伝える」どうしたら上手くなるのか勉強してみました。その結果、意見には「方程式」があることを学びました。
「意見」というのは、自分の頭で考えて、自分の頭で考えをまとめて、アウトプットすること。そして、インプットよりもアウトプットする方が学習効率が高いというのは常識的になっています。自分の意見を言うか言わないかで大きな差を生み、意見を言わない人は介在価値がないことを自分は学びました 。


意見の方程式

「意見」と言うものは、方程式があり、4つの要素から成り立っている。

【①事実】+【②問題】+【③自分】+【④提案】

①事実→客観的で、意見の根拠となるようなデータ
②問題→何が問題だと捉えているか、どこが改善すべきポイントか
③自分→意見を言う主体はどう考えているか、どういう価値観を持っているか
④提案→何をすべきなのかという結論・アドバイス 

この4つがきちんと入っているものは、「意見」になると考えることができ、逆に意見だと言えないものというのは、この要素の中のどれかが抜け落ちてしまっているものになります。

「穴のある意見を作ってしまう」タイプ

 1つ目のパターンは「穴のある意見」である。穴のある意見を言うのは、「なぜそうするべきなのか?」問われた時に反論できないものを指す。

「人に優しくするべきだ」と考える人もいれば、「人にあまり優しくするのも考えものだ」と考える人もいます。情報化社会というのは、「ありとあらゆる、すべての意見が存在する世界」だと解釈することができます。
 そんな世の中において大切なのは、「じゃあ、なぜその意見に至ったのか?」という「なぜ?」の視点です。「なぜ?」という問いに答えられない意見を作ってしまうと、みんなから突っ込まれてしまうような、穴だらけの意見になってしまうのである。「なぜ?」に答えられないというのは、「理由」が欠如していることに他ならない。
 
これを解決するために必要なのは、方程式の要素の1つ、「❶事実」である。 結局、「なぜ?」を問われた時に「理由」として回答の根拠になるのは「客観的な事実」だけなのです。「挨拶をすると犯罪率が減る」とか「挨拶は子どもの教育にいいというデータがある」とか、そういう「❶事実」を反論として用意しているのなら、それは誰も否定することができません。事実というのは、否定することができない。パターン1「穴のある意見を作ってしまう」タイプは、この事実が不足しているケースが多い。 

「穴のある意見」を作ってしまうタイプ
方程式「事実」の不足
   意見=
【事実】+【問題】+【自分】+【提案】

「時間をかけてじっくりと」タイプ

2つ目のパターンは、「考えるのに時間がかかる」パターンです。

 「少子高齢化について、何か意見をお願いします」と言われて、「ええ うーん、ちょっと待って、今考えているから」と返して、分経ち、「それでは、そろそろどうぞ」と言われても「うーん、うーん、難しいな……」と意見が結局作れなかったという経験、ありませんか?  

 このパターンは一体何が足りていないのかというと、方程式の「❷問題(problem)」ができていない状態だと言えます。例えば少子高齢化だったら、「子どもの数が減っている」とか「高齢者の数が増えている」とか「晩婚化が進んでいて子どもを産む夫婦の数が減っている」とか、そういう客観的なデータや事実というのは思いつかないわけではないはずです。 思いついていないわけではないけれど、意見としてまとめるのには時間がかかってしまい、なかなかまとめられない……こういう状況がこのパターン2です。
 一体なぜ時間がかかってしまうのかといえば、それは「何が問題なのか?」ということを見えることができていないからだと考えられます。 子どもの数が減っているのも、高齢者の数が増えているのも、子どもを産む夫婦の数が減っているのも、別に問題と言えば問題ですし、問題じゃないと言えば問題ではないのです。何を問題だと捉えるかは、その人の考えによるのです。「事実」というのは無味無臭、なんの色もついていない状態です。 そこに色をつけて、「問題」と定義するのは、意見を作る人の役割です。パターン2のタイプの人は、自分が提示した「問題(事実)」を適切なやり方で切っていくことが苦手であり、そこに時間がかかってしまうのが原因です。

「何か意見どうぞ」「う〜ん」と意見が言えない
方程式「問題」の切り口が下手
意見=【事実】+
【問題】+【自分】+【提案】

「何を言えばいいんだろう」タイプ

 3つ目のパターンは、「何を言えばいいのかわからない」です。ちなみに自分はこのパターンが多いことがわかりました。

 これは特によく起こる問題で、自分が「何を言っていいのか、考えることに慣れていない」ということが多いんですよね。

 例えばみなさんが上司に呼び出されて「この会社の悪いところを教えてくれ」と言われたときに、どう思いますか?「え、ええ ちょっと待ってよ、いきなり自分がそんなこと言っていいの」と思うことでしょう。「何を言えばいいのかわからない」というのは、「意見がない」のではなく「自分がない」状態に他なりません。
 自分の価値観をしっかり認識して、自分の立場が明確になっているのならば、きちんと意見というのは出てくるはずです。 例えば「この会社の悪いところを教えてくれ」だって、「私は3年間この部署で働いていたのですが、こういうところで困った経験があります。だから、こういう制度を作ってもらえると、次に入ってくる新入社員にはプラスになるのではないでしょうか?」、そういう意見であれば「なるほど、検討しよう」ということになると思います。つまり、「❸自分」をしっかり持つことで、「何が言いたいか?」というのがはっきりするのです。 パターン3に欠けているのは、方程式の「❸自分」という要素なのです。意見を言うためには、「自分」をきちんと理解し、自覚し、うまく意見の中に自分を反映させる必要があるということです。 

何を言えばいいのかわからない
方程式「自分」がない
 意見=【事実】+【問題】+
【自分】+【提案】

「結局何が言いたいのかわからなくなる」タイプ

 4つ目のパターンは「結局なんだっけ」です。 いろんなことを語って、自分としては「きっちり自分の意見が言えたぞ!」と思ったのに、「……で、結局何が言いたいの?」と言われてしまった経験はありませんか?私はめちゃくちゃあります。

 例えば、「最近、オフィスの中が汚くなっていることが多いと感じます。物が整頓されていなかったり、単純に掃除が不徹底だったり、隣の人の机に荷物が侵食していたり。オフィスというのは、仕事をする人たちにとって第2の家も同然の場所であり、オフィスが汚いというのは家が汚い状態です。また訪問者も『その会社が信用できる会社かどうか』をチェックする1番の指標として、オフィスの綺麗さを挙げる人も多いでしょうから、これは問題です」 うーん、なんか色々言っていますが、この人は一言で言うと「オフィスが汚い」ということが言いたいみたいですね。 ……で、この人は結局何が言いたいんですかね? 
 つまりこれは、方程式の「❹提案」がない状態なのです。 方程式の❶❷の問題提起がなされていて、❸の自分の考えがしっかり伝えられているとしても、そこでとまってしまっていたらそれは「クレーム」に他なりません。「改善案」「提案」が含まれないものというのは、意見ではないのです。 この点を理解していない人というのは実は結構います。 
 ちゃんと最後に「❹提案」が述べられていないものというのは、単に煙たがられるだけなのです。なぜならそれは、受け手にとっては「意見」ではなく「文句」だからです。そりゃいくら話をしたところで、「意見」だと捉えてもらえていないのだから、いくら話してもなんの意味もないし、何も伝わらないのです。「こうなって欲しい」「この意見を聞いてこんなことをして欲しい」という、誰かに対するなんらかの働きかけがあってはじめて、「自分の意見」というのは成立するのです。 

「で何が言いたいの?」
方程式「提案」がない
 意見=【事実】+【問題】+【自分】+
【提案】

まとめ

 まずは、意見が言えない状況だったり、いい意見にならなくなってしまった時自分はどのパターンであるかしっかりと振り返ってみましょう。 
 PDCAサイクルというものが存在します。「Planを立ててDoして、それをCheckした上でActionして改善してみる」というサイクルを徹底することで、次に活かしていくというものです。このサイクルの中で一番大切なのは「Check」です。 どこができていないのか、何がいけなかったのかをしっかり見極めて、その上で改善に活かせるようにしましょう。



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