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私がヴィーガンになった理由

最近、芸能人もヴィーガンであることを公表したりして、徐々にヴィーガンの認知度が高くなってきていますね。ヴィーガンとは、動物性のものを一切摂らない食事、ひいては身の回りの衣食住すべてに動物性の製品を使用しないライフスタイルのことを言います。

ベジタリアンとの違い

ベジタリアンとの違いをよく聞かれますが、一口にベジタリアンといっても、種類は様々です。ベジタリアンだけど魚は食べるペスクタリアン、タマゴは食べるオボベジタリアン、乳製品は食べるラクトベジタリアンなど、体調や宗教、思想によってスタイルは様々。そしてヴィーガンは肉、魚、タマゴ、乳製品、はちみつに至るまで動物性のものを完全に摂らない食事のことを言います。一体、何を食べるの!?とよく聞かれますが、その話は別の記事で書くことにします。衣食住においては、「革製品を買わない」「毛皮を着ない」「動物園や水族館に行かない」「ペットショップ反対」など、徹底している方もいます。

みんながヴィーガンになる理由

インスタで交流のあるヴィーガンの方々の中には、熱心に活動なさっていて、彼らから学ぶことはとてもとても多いです。なぜ、動物性のものを摂らないのか。そこにはどんな理念があるのか。私たちが「普通」「当然」と思っていることが本当にそうなのかという議論を提供してくれます。多くは動物愛護の考えや、アニマルライツの保全、環境保護を中心に教えてくれます。

私がヴィーガンになった理由

彼らが「自分は〇〇が理由でヴィーガンになりました」と自信をもって表明されているのに対し、実は私は、「いつから何がきっかけでヴィーガンになったのか」と聞かれたときに困ってしまうのです。それはなぜかというと、私がヴィーガンになった一番の理由は・・・「ヴィーガンの料理を作ったり食べたりするのが好き」だからです。お肉は、もともと牛肉は好きではなかったのでヴィーガンになる前もほとんど食べていませんでしたが、鶏肉や豚肉も普通に好んで食べていました。お魚は大好きで、お寿司も大好きでした。チーズがたくさん乗ったピザも自分で作るほどでした。きっかけは2012年に行ったカリフォルニア旅行でした。旅行の下調べをしている中で、LAには「ヴィーガンレストラン」なるものがたくさんあることを知ります。もともと超健康オタクでミーハー、新しい物好きの私の高性能アンテナが働き、いろいろなお店を調べ、現地で何軒かのヴィーガンカフェで食事をしたのです。初めて訪れたのは、今では東京にもお店のあるurth cafe。今でもあのときのどきどきわくわくが忘れられません。こんなに満足できるサラダ食べたことない!こんなおいしい健康なフレッシュジュース(しかもたくさん)日本にはない!この料理の定義は何!?もう、夢みたいでした。ただ、その旅行ですぐにヴィーガンになったわけではありません。

ヴィーガンになるのに失敗

その旅行から4年後、二人の妊娠出産を経て、美容とダイエットの目的でヴィーガンになることを決意しました。それまでの私にとってヴィーガンとは単なるレストランのオプションの一つで、自分の食事に取り入れるとまでは考えていませんでした。だけど、急に思い立って挑戦しようと思ったのです。だけど、結果は見事に失敗。今から思えば当然で、栄養の勉強など一切せずにある日突然動物性の食材をすべて絶ったのです。だんだん体力がなくなり、肌がカサカサして、覇気がなくなり、ついには口の周りがおばあちゃんのようにしわしわになってしまったのです。今思えば、タンパク質と油分が足りなかったこと、急に始めてしまったことが原因だと簡単に分かりますが。一旦ヴィーガンを諦め、栄養の勉強を始めました。

ヴィーガンをグラデーション的に導入

ヴィーガンになることに失敗してから、何が良くなかったのかいろいろと調べ、ヴィーガンの人が不足しがちな栄養などについて調べ、「ヴィーガンであること」よりも「健康で美しくあること」に重きを置くようになりました。そこから数年かけて、徐々に動物性の食材を減らしていき、気が付いたら「あ、そういえばお肉食べてないな。」「そういえば魚も乳製品も・・・」という感じで今に至ります。グラデーション的導入です。この間にヴィーガン料理にもトライし、今ではnon-veganの人向けに時々料理教室をしたり、友人や家族にヴィーガンパーティーを開催したりしています。皆さんnon-veganですが、とてもおいしいと、おなか一杯になってくれます。美容にも健康にもよくて、おいしいものを作ったり食べたりするのが大好きです。

私がヴィーガン「でいる」理由

これまで述べてきたように、ヴィーガンになった理由は、「健康オタクとミーハーを突き詰めたらこうなった」的な安直なものなので、あまり自分のヴィーがニズムについて語ることができません。だけど、自分がヴィーガンでいることが、結果的に動物愛護や環境保護につながっているということは、とてもうれしいことです。インスタで情報発信をなさっている皆さんが、これらのことを教えてくれています。私がヴィーガンになった入り口は取るに足らないものだったかもしれませんが、私がヴィーガン「でいる」理由は今ではたくさんあるのです。

ヴィーガンのアイデンティティ

そうはいっても、私のヴィーガンのアイデンティティは少なくとも「料理」にあります。宗教も、アレルギーも、性別も世代も思想も、何かが違ってもみんなが「おいしい」とひとつの料理を囲むことができるユニヴァーサルな料理がヴィーガンの食事だと思っています。だからこれからも、インスタではお料理の発信を続けていけたらいいなと思っています。


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