徐々に普通の風邪に近づいている印象の新型コロナ。
とはいえ、私が気になっているのは長期的な影響です。
一般的に周知されてきている『コロナ後遺症』ですが、それが『新型コロナに特有のものなのか?』という関心は以前からありました。
今回の記事が示すのは、それが『それほど特有なものではない』というものです。だから安心という訳ではないんですけどね。
よろしければどうぞ。
◆長いCOVIDだけではありません。ウイルス感染後の病気は思ったより多い
TIME に掲載された記事から重要箇所を抜粋引用します。
引用部は長いので面倒な人は飛ばしてください。元記事は以下です。
◆まとめと所感
記事中で一般的なウイルスとして『インフルエンザ』と『エプスタイン・バー・ウイルス』が出てきます。それらのウイルスも後遺症として長期にわたる症状を引き起こすことがあります。
それらの後遺症だと疑われる症状に『筋痛性脳脊髄炎/慢性疲労症候群(ME/CFS)』がありますが、現在、有効と言える治療方法は見つかっておらず、回復までには数か月から数年というのが通説のようです。
◇◇◇
コロナ後遺症で示す症状はME/CFSとの類似性が見られ、そのような論文も多数見られます。
インフルエンザとコロナのME/CFSの発症率が仮に同等だとしても、コロナのように年に数回大きく流行するのであれば、そのリスクは累積していくことが想像できます。
そして、明確にME/CFSとわからないまでも、なんとなく体調が悪いとか病気になりやすい、といった形で、全体として不健康になっていくような気がしてなりません。
◆おわりに
日本におけるコロナ後遺症の発症率は諸説あります。
最近、大阪大の調査結果が報道されましたが、その内容は症状の強度までわかるようなものではなく『軽い』印象を私は持ちました。
リスクを評価するにあたり後遺症の発症率は重要ですが、その強度が特に重要だと思います。『倦怠感』といっても、それが働けないほどのものなのかどうか。
アメリカでは『コロナ後遺症により労働人口の1%以上が働けていない』というような記事もあり、既に大きな社会問題となっているような印象があります。過大評価されているのでしょうか。
そのあたり日本ではどうなのか。
専門家の分析を期待したいですね。