空気質測定器での『アルコールの影響切り分け』について考える。
前回の記事で『私がこれまで測定したHCHOはHCHOのみでは無い可能性がある(エタノールを含むかもしれない)』ということを書きました。
原因は測定器のセンサーなので、おそらく安い測定器は類似の問題を抱えていると推測します。そのようなAmazonレビューも見ました。
それはともかく、今のままだとモヤモヤするものがありますので、なんとか原因(HCHO or エタノール)を切り分けできないものか。
今回の記事ではそのあたりを書いておきます。
◆HCHO(ホルムアルデヒド)の切り分けについて考える
私の測定が実際にHCHOだったという証明は、例えば『ガチのHCHO測定器』を使用し、同時にスーパー等を測定することで可能かと思います。
しかし、ガチの測定器は高いですし、レンタルも法人しか受け付けてないところがほとんどのようです。
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その他手段を探したところ試験紙がありました。
デジタルな数値として確認は出来ませんが、以下のものは使えるかもしれません。こんなもんあるんですね。結構高い。
『ドクターシックハウス』について調べた限り、以下のような情報がありました。『関東化学製の検知紙』とあるので、おそらくこれでしょう。
(実際に使うならメーカーに確認しておいたほうがいいですね。)
『高選択性』とあるように、これならエタノールを除外しHCHOの影響を切り分けることは出来そうです。
5時間程度空間に晒しておけば色が変色し、色の濃さにより最大10ppm程度まで確認が出来るっぽいです。
確認したい場所にこれを設置し、測定器と同程度のHCHOを検出すれば、私のこれまでの測定結果に信憑性が出てきます。(店に勝手にこれを設置したら何らかの法を破ることにはならないだろうか…)
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しかし、うまく測れたとして問題があります。
これを使用して確認出来るのは『HCHOの濃度』です。
高選択性ということは私にとってメリットでありデメリットでもあります。
というのも私は、ピンポイントで『HCHO』のみを疑っているわけではないんです。
以前の記事でも書きましたが、私は『酸化ストレスに伴うアルデヒド系のVOC排出』を疑っています。シェディングで様々な匂いが報告されていることや、コロナ感染で生じそうな匂いから、そのように推測しています。
つまり、『HCHOのみの有無』を確認したところで、問題の切り分けにはならないように思えるんですね。
仮に『HCHOがゼロ同然』だったとして、『検出しているのがエタノールなのか?その他のVOCなのか?』は不明ということになるでしょう。
◆アルコール(エタノール)の切り分けについて考える
ということで、優先順位としてはまず『アルコール』を切り分けたい。
それが出来れば消去法で『本来出ているはずのないTVOC(ホルムアルデヒド含む)』が残るのではなかろうか。
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アルコールの検知器を探したところ色々とあります。
たとえば以下のようなの。
このようなものを使用し、測定結果を空間中の濃度に補正してやれば、理論上は『アルコールの影響』を切り分けできるかもしれません。
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しかし、これくらいのオモチャ程度の値段であれば、そのような試算に耐えうる測定値とならないことは予測できます。
上に挙げたような飲酒チェック用の製品はたくさんあるんですけど、どれも単位が大きいので、私が測定したい『空間中の濃度』ではマトモな結果にならないでしょう。
ちなみに、軽く探しましたが『空間中のエタノール濃度』を測定するような機器は見つかりませんでした。ガチのやつならあるんでしょうけどね。
◆おわりに
ということで、問題の切り分けはなかなか難しそうです。
確実なのは『業者に頼む』ということ。
(いくらかかるんだよ…)
まあ、今の測定器でも症状と合わせて十分目安にはなるので、そこまでするのもどうかと思っています。
とりあえず、今の方向性としては『アルコール(消毒液)を使用しておらず人が密になっているところ』を測定してみることでしょうか。
案外そういうところが無いんですよねー。
もし思いついた人がいたらコメント欄でお願いします!(『電車』以外で!)