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The Flaming Lipsって最高に面白いバンドかも??

こんにちは、レモン岩塩です。もう9月というのに中々暑さが引かず毎日大変ですね〜。僕のバイトは外で力仕事みたいなものなので、めちゃくちゃしんどいんですよね。早く涼しい季節がやってくると良いですね〜。と思えば、すぐ寒くなるみたいな。毎年言ってますけどね、こんな事。さて本題に入ると、少し前に僕のフォロワーさんがThe Flaming Lipsの来日が見たいと言うポストをされてたんですね、それきっかけに改めてThe Flaming Lipsを全て聞き返す、The Flaming Lipsマラソンたるものをやってみようじゃないかとなりました。元々よく聞いてるバンドではあるのですが、中には印象が薄かったりよく覚えてないものもあったりしたので笑、この機会に1枚目から全て聞き返しました。そして、せっかくマラソンしたのでアルバムの感想をこのnoteに書き記そうと思い今回の記事を書いております。昨今のThe Flaming Lips観ってThe Soft Bulletinとヨシミを聞いて満足してる人多くないのか?っていう話でもあります。おそらく、これを読んだ後にはThe Flaming Lipsを聞きたくなっているはずです。

さぁ、やっていきましょう!!

The Flaming Lipsとは?

The Flaming Lipsは、1983年にアメリカオクラホマ州で結成されたロックバンドです。音楽性としては、サイケをベースとしてるものの、ガレージやノイズ、エクスペリメンタルと言った様々な音楽性を内包しており30年以上たった今なお世界中の音楽リスナーに愛されるバンドです。実験的でありながらもポップでもあるという間違いないクオリティのバンドです。中心メンバーはWayne Coyneです。というか、ウェイン以外メンバーがかなり変わってるので、今回はウェインだけでお願いします🙏と言いつつも、メンバーだったりプロデューサーだったりと時期によって重要人物はいるんですがね、。

それではアルバムの紹介です。オリジナルアルバムを。それでは、いってみよー。

1: Hear It Is

まずは記念すべきデビューアルバム。後の代表作である「The Soft Bulletin」のようなサイケデリックポップでは無く、かなりガレージ色・パンク色の強い作品となってますね。バンドの初期衝動からくるであろう粗削り感が魅力の一枚。

2: Oh My Gawd!!!…The Flaming Lips

二枚目です。まだまだ言わゆる皆さんが想像するフレーミングリップスって感じでは無いですよね。でもこの時期はこの時期でめちゃくちゃ良くて、前作の流れを引き継ぎガレージ色の強いロックをやりながらも時折サイケな展開を見せつつといった感じでしょうか。緩急の激しい曲が多く、パンキッシュな曲をやってるのかと思ったら急にテンポ落としてサイケなアプローチをやったりなどの面白い曲が沢山入ってますよです。

3: Telepathic Surgery

好きです。かなり。個人的に。ウェインは当初、このアルバムを作る際にサウンドコラージュ的なアプローチをふんだんに使って制作したいとか言ったとか。しかし結局は廃案となったものの、その名残りは要所要所にちりばめられています。サンプラーを使った効果音が所々飛んできて、それがこれまで作り上げてきたガレージロックのサウンドと絶妙なバランスで溶け合いなんとも言えない音楽となっています。この記事を書いてる人は、初期リップスだとコレが一番好きです。隠れ名盤だと思ってます。もっと色々な人に聞かて欲しいな。

4: In a Priest Driven Ambulance

ノイズの要素がかなり強いアルバムです。1987年リリースのこちらのアルバムは、ノイズロックをやってると言えるのでしょうか。中にはシューゲイザー・プロトタイプみたいな曲も入ってたりと、とにかくノイズのWall of Soundとも言えるようなずーっと歪んだギターがなっていますね。(別にアコースティックな曲も入ってたりはするが。)シューゲイザーとか好きな人はこのアルバムから入ってみてはいかがでしょうか?

5: Hit to Death in the Future Head

5枚目。ワーナーミュージックに入って初めてリリースされたアルバムです。過渡期と言えるアルバムでは無いのでしょうか。これまでのガレージ的なサウンドも残りつつ、中期のサイケポップ路線のどちらの感触もある。まさに革命前夜的と言えるアルバムでは無いでしょうか。最後に隠しトラックで『Noise Loop』という正気の沙汰では無い曲が入っています。

6: Transmission from the Satellite Heart

んー、個人的にはそこまでって感じのアルバムですね。ここまでのアルバム比べて突出して褒める所がない気がしてる。やばいな、怒らないくださいね笑。このアルバムのファンの方々がいたら。

7: Clouds Taste Metallic

最高傑作のひとつとも数えられる名盤。95年発売のこちらはバンドの出世作とも言われており、初期のこれまでのガレージ・ノイズ・ノイズといった要素を集大成的にまとめあげ、なおかつ以前より万人に受け入れやすい味付けにした事でより一層シーンでの存在感を増す感じになったとも言えると思います。そして当時シーンで流行ってたNirvanaを筆頭とするSonic YouthやDinosaur.Jrみたいなオルタナティブロックとのサウンドとの相性も良かったのかと思います。今考えると。

8: Zaireeka

来ましたよ。世紀の大問題作が。かの有名なPitchforkで0点を叩き出したというアルバム。完全に話逸れますけど、実は0点を取ったアーティストは10点も取ってるんですよね笑。Sonic YouthもLiz PhairもThe Flaming Lipsも笑。逆に言ってみると0点は褒め言葉なのかもと思ったり。ツンデレなんですかね、ピッチフォークって。(まぁでも実際、0点つける意味もわからん事は無いアルバムもあるが、。)では、本題に戻ります。このZaireekaがなぜ0点なのかと言いますと、CDの販売形式に問題があったんですよね。4枚CDが入ってて、それを同時に全部再生してひとつの音楽にするというものだったのです。だから、CDにそれぞれのトラックが入っていて同時に再生することで1枚のアルバムのように聞けるということです。

で、実際は内容はどうなの?と言いますと。コレが普通にめちゃくちゃ良いんですよね。先程、4枚同時にと言いましたが、グレーな方法ですけどYouTubeに4枚を合体させたバージョンが落ちてるんですよ笑。そんなもんで、僕も大ファンと言いつつもYouTubeで聞いてみたんですよ。てか普通にプレイヤーが4つも無い。そしたら、内容はめちゃくちゃ良い。サイケデリックの極地的とも言える音で、素晴らしいサイケデリアを奏でておられます。後のThe Soft Bulletinほどポップではないが、Embryonicに通ずる要素も感じたりして実は彼らのサウンドの軸がここにあるのかもとも思ったりしますね。
公式で、まとめた音源出してください🙇‍♀️よろしくお願いいたします。極東のファンより。

9: The Soft Bulletin

世紀の大名盤!!一般的には最高傑作と言われることが多いですね。ちなみに、これはPitchforkで10点満点。これはWayne CoineとDave Fridmannという2人の天才が出会った最高の結果が、このアルバムなのでは無いでしょうか。ウェインの溢れ出るイマジネーションを、フリッドマンが補完し合いまとめあげた名作ですよね。サイケデリックのサウンドは前作からそのままに、ストリングスやシンセサイザーなどの大胆なアレンジが加わり壮大な世界観を描いてます。何はともあれアルバムを再生して1曲目のRace for the Prizeを聞くと、いかに壮大でサイケデリックな世界観か理解出来ると思います。Pet Sounds的な匂いを感じることが出来る瞬間も多々あり美しいアルバムです。(中の人はPet Soundsが大大大好きなので、それもいつか書きたい)要約すると、キラキラ煌めくサイケデリアと甘美なメロディーに浸っていたくなる。そんなアルバムです。

完全に余談ですけど、Dave Fridmannがプロデュースしたバンドで他に有名なのがMogwaiなわけなんですけども。来日公演めちゃ楽しみです。すいません、関係ない話でした。次行きます。

10: Yoshimi Battles in the Pink Robots

続きましては、こちらも最高傑作と言われる事が多いこのアルバム。通称、ヨシミと日本では略される事が多いですね。前作との一番の違いは、コンセプト性。簡単に言うと、「ヨシミという女の子が悪のロボットに立ち向かう」というお話ですね。しかし、その裏には恋とか色々あるのですが、。という感じです。サウンド面では、前作からのサイケデリックポップの路線は引き継ぎ、エレクトロニックに接近しアンビエント的な瞬間もあったりしますね。あとは、ちょくちょくギミックが入ってたりするなどと面白いアルバムですね。あと最近、このYoshimiの再現ツアーをしておられるのです。日本にも来て欲しかった😭。ほんとに来日、心からお待ちしております。

11:At War with the Mystics

えー、続きましてはコチラですね。サウンド的には前作の延長線上的なところにあると思います。でも前二作よりも少しギターの要素は多くなってると思います。で、このアルバムの最大の特徴というのがメッセージ性の部分であると言えます。政治的なテーマが含まれており、当時のアメリカ政府へ対する批判的メッセージなど反戦と言ったメッセージが含まれているのが印象的です。当時は賛否両論あったらしいです。

12: Embryonic

筆者が大好きなアルバムです。というかリップスはほとんど好きです。このアルバムは彼らの中で最も実験的なアルバムとも言えるだと思います。サイケデリックを軸としてるものの、エクスペリメンタル的な要素が強くなっていると言えると思います。このアルバムは曲単位とかではなく、アルバム通して聞いて欲しい。ジャム的な要素が強く、特にドラムが不規則で自由で動くため展開が読めなくて次々に関わる展開が特徴とも言えると思います。不安定な雰囲気がアルバム通してずっと漂っており、そこが好きです。スタジオで自由に録音された70分のサイケデリックジャムとして聞くと理解しやすいかもしれません。ゲストにカレンOやMGMTが参加してたりもします。

14: The Terror

筆者は、このアルバムめちゃ好きですー。暗いんですよ。だが、その暗さが良いんんですよ。タイトルからして暗いんですが。インダストリアルな音が結構入ってるのが個人的にはツボすぎますね。前作の路線を引き継ぎつつも、よりミニマルにまとめ上げたという印象ですね。実は彼らは、2009年にPink Floydの狂気のカバーアルバムを出しているのだ。だから今作はその影がちらつく瞬間がある。ミニマルなビート、ドローン的な音のループがあったりとどうしても「狂気」の感じてしまう。それらが比較的ミドルテンポで奏でられ、心地よい陶酔感を生み出しています。ある意味、アンビエントや現代音楽的ともいえると思います。

15: Oczy Mlody

直近の作品よりかは、比較的ポップかも。といっても、そこまでポップではないですが。そう感じるのは、おそらく直近の作品の中だと比較的ボーカルが前に出てるからだと思います。加工?されたボイスエフェクトみたいなのが出てきたりとギミックとしてはおもしろい瞬間あると思います。オキシドコトンの頭文字をとって、Oczyと入っているのだとか。ウェインは、このアルバムを『シド・ヴィシャスがA$AP Rockyに出会い、2人でおとぎ話に囚われたアルバム』と言ってますね。完全に意味不明です。やはり変態なんですよ、ウェインコインは。

16: King's Mouth: Music and Songs

おお。あまり僕はハマらなかったアルバムなんですよー。フレーミングリップスの皆さん、集中力切れちゃってるのかなって思っちゃいます笑。まぁ長くやってたら、微妙な作品ができちゃうのは必然というか。ストーンズのアンダーカバーとか。(ストーンズファンの方々すみません)ことアルバムは、元ClashのMick Jonesが参加してる曲が多々あるんです。ミックスも彼がしています。でもまぁ、一回は聞いてみてもいいんじゃないですかね。

18: American Head

素晴らしいです。先程、集中力無いとか言ってしまってすみませんでした。近年リップスのアルバムの中だと、最高傑作じゃないでしょうか。デビューして30年以上経った時点でもこのクオリティの物を出してくる。改めて、最高のバンドだ。このアルバムはサイケポップ路線の雰囲気も感じさせ、エクスペリメンタル的なアプローチをしてる曲も入っておりバランスの取れた非常にいいアルバムだなという印象です。美しいバラードが沢山収録されてますよ。結局、リップスがここまで愛されるのってメロディーが美しいからなのでは?というのを今回聞いてて思いましたね。サイケデリックな音像にウェインのヘロヘロボーカルという、まさに『The Flaming Lips』といった感じです。案外、入門にいいアルバムかもしれませんね。

番外編: The Soft Bulletin: Live at Red Rock

えー、最後に1枚だけ紹介させてください。この記事ではオリジナルアルバムを扱ってきたわけですが、これだけは別途おすすめさせてください。(ほかにもファンと製作したアルバムや、Pink Floydの狂気やBeatlesのサージェントをカバーしたアルバムなどいろいろあるが、。)簡単にいうとThe Soft Bulletinをオーケストレーションでやったライブ盤なのですが、これが素晴らしいのよ。元々The Soft Bulletinはオーケストラが結構用いられていたのだが、今回は69人とか56人のコーラスが用いられてるのだとか。ほんとに終始、多幸感に満ちた最高のライブパフォーマンスですね。ぜひ、彼らが作り出す最高のサイケデリアを感じてください。ほんとに絶対聞いて欲しいな。それくらい良い。1曲目のRace for the Prizeから圧倒されますよ。この曲のライブ映像は公式でYouTubeに上がっているので、良かったらそっちもお願いします!!

ライブが面白い???

まぁ、一通りアルバムをさらったところでライブの話でもしましょうかね。先程ライブ盤の話もしましたしね。

彼らのライブって、音楽は当たり前にいいとして演出が面白いんですよ。観客がバルーンに入ったりとか。セットが面白かったりとか。とにかく、見て見ないとわかんないですよね??

じゃーん!!

意味不明ですね?パッと見た感じだと。そう、この意味不明が良いんですよ。主にサイケデリックを奏でるバンドとして、こういう視覚的にサイケな要素は大事だと思うのです。実際にはできないが幻覚剤的を使ったみたい世界観。サイケデリックの本質はドラッグなので。こういうドラッギー演出というのは効くと思うんですよ。

どうです?ライブ行ってみたくないですか?

The Flaming Lipsの本質って?

The Flaming Lipsっておもしろバンドなんですよ。おそらく。おもしろ人達が、ずーっと変なことやってるんです。元々、アングラなガレージロックをやっていたと思えば、キラキラサイケポップをやったり、そしてサイケデリックエクスペリメンタル的なロックをやったり。バルーンに入ってライブしたり。おもしろいですよね?ずーっと変なことやってらっしゃる。ボブディランを偏屈ジジイだと言っみたりとかも。

でも、一方肝心な音楽では圧倒的なクオリティを出し続けてる。そう考えると、最高にかっこいいバンドだろ?そう思わないかい?

まとめ

どうでした〜?結構、頑張って書いてみましたよ。最後は僕が言いたいこと言っただけですけどね笑。これ機に聞いたことない人、有名どころしか聞いてない人は聞いてみて欲しいですねー。正直、この記事では拾いきれなかったアルバムもあるんですよ。カバーアルバムやコラボアルバムなども良かったらぜひ。筆者はサージェントのカバーアルバムが好きですよ。

最後に好きなアルバムランキングを発表しますー

1位: The Soft Bulletin
2位: The Terror
3位: Telepathic Surgery
4位: Embryonic
5位: American Head

いかがですかー?これは今日の気分なので、日によって変わるかもしれないです。でもThe Soft Bulletinはずっと1位ですね。心の名盤です。

それでは、今回はこんなところでー。

バイバイー👋


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