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妊娠生活最終日

約1ヶ月前の話になりますが、記録として残しておこうと思います。…と言うか、もう1ヶ月経ったのか。

逆子のため、予定帝王切開で出産です。前日から入院して、手術に挑みました。コロナの関係で立会い出産はおろか、面会もダメ。少し寂しい気もしましたが、コロナ前の出産を経験してるわけではないので、これが当たり前と思ってしまえば何ともないわけで。ただ、帝王切開という手術なので、当日は万が一のために旦那さんが待機してくれます。

入院当日、旅行でも行くのか?ってくらいの大荷物(スーツケースとボストンバッグ)を持って診察へ。コロナ予防のためか、授乳クッションなども持参しなくてはいけませんでした。そして、もちろん逆子は治らず、入院決定。翌日手術です。ただ、この日、とんでもない数値の血圧を出してしまい、この数値が続くようであれば、翌日を待たずに緊急帝王切開になると言われてしまいました。なんとか血圧は安定していたので緊急帝王切開は免れましたが…。

病室に入ってからは、NST、血液検査、尿検査、コロナ検査をしました。この大きなお腹も、ポコポコ感じる胎動も、今日で最後かぁ…と思いながらNSTの約40分、お腹に手をあてながら穏やかに過ごしました。

当分シャワーも浴びれないので、いつもより丁寧に身体や頭を洗いました。

病院のご飯は量が多いと聞いていたので、ふりかけを持参していました。でも、もともと白米が好きなので、ふりかけがなくても完食できてしまいました。術後はお粥になってしまうので、よく噛み締めていただきました!前日24時までは食べてもいいと言われていたので、お菓子とか食べちゃおうかなぁと思ってましたが、結局夜ご飯以降食べませんでした。

就寝時間までまだ時間があったので、旦那さんに手紙を書きました。今思っていること、3人家族になったらやりたいこと、今までの感謝の気持ち…など。書いていたら涙が止まらなくなってきました。この涙はどんな涙なんだろう…。明日待望の我が子に会えることへの嬉しい涙?明日から子育てという未知の世界へ飛び込むことへの不安の涙?旦那さんと『2人』での生活は終わりということへの寂しさの涙?明日の手術やその後の痛みへの恐怖の涙?…どれかピンポイントで原因があるわけではないと思うのですが、いろんな感情が一気に押し寄せてきて、拭いても拭いても涙が出てきました。

個室にしておいて良かったと思いました。

翌日には外の世界に強制的に出されるとも知らずに、お腹の中では相変わらずポコポコ激しく動き回っていました。不安だらけだった妊娠期間。血圧が高いと言われたり、臍の緒が胎盤の端に着いてるかもと言われたり、逆子だったり、コロナの予防接種だったり…。いろんなことがあったけど、この日まで生きてお腹の中にいてくれてありがとう。

38週間の貴重な体験をさせてくれた我が子に感謝しながら眠りにつきました。

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