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K-3 iii Monochrome matt editionと④

毎日、なでくりかえしていると、モノクローム専用機の魅力もさることながら、K-3iiiというカメラの出来の良さに感心してしまう。ファインダーも良いし、操作性もよい。
そうそう、元来、ペンタックスのカメラ派、操作性が良いが、K-3IIIは際立っている。K-1も好きだったが、K-3iiiとくらべると、その肥大化したボディや、シャッターフィールは、ペンタックスのKシリーズの軽快さを感じない。やはり、このサイズ感が生み出す身体性は貴重だ。K-5のボディにフルフレームセンサーが入っていたら、また違う世界線に行っていただろう。

柔軟性がありながら、無駄な機能はほとんどない。写真を撮るための機械なのだと気付かされる。

こう思えるのは画質に満足できたからであろう。特にトーンは美しい。ラチチュードが広いと感じる。ダイナミックレンジはひょっとしたら、13くらい行っているのではないだろう。(ペンタックスルーモアの中で、12.4以上だという投稿があった。12.4であれば、5DSRとと同じだが、撮り比べると、K-3iii monoの方が白飛びしづらい)。
ソニー機やニコンD850ほどではないが、肉薄していそう出し、ひと昔前のキャノンであれば、上回っていると思う。これ以上だと、わたしの目では観測不可能だ。


ISO102400 少しバンディングノイズっぽいものが浮き出る
ISO102400 Lightroomでノイズリダクション
ISO6400とあまり変らない。

素性の良い画像データ。現像や印刷時に補正できるものこそ、理想の素材だ。アンセルアダムスを思い返すとよい。撮って出しで云々言いたいのが、デジカメを取り巻く環境であるが、RAWではなくとも、調理して愉しむ材料を生み出すカメラとして、とても使いやすい。
撮影時の一発勝負で絵柄を決めるリバーサルフィルムではなく、撮影後にjpegと言えども、どうとなるのがモノクロームの愉しみかたである。

ハイライトのトーンがきれいに出る

このカメラを使えば、今までになかったレベルの白黒写真が撮れる、、ということはない。
ただ、白黒写真を撮る人ならば、他のカメラを使うよりも使いやすいボディであるし、オススメもできる。ただ、値段を考えるとねぇ。α7R2でも買えば、アウトプットは同程度の美しいモノクロームが捕れる。低感度限定なら、RX1Rはもっと安くて、レンズ付きが入手できる。

では、K-3iiiモノクロームを選ぶ最もな理由は何であろうか? ペンタックスの酔狂さに絆された、それしかあるまい。