「将进酒」政治機関 簡易図と簡易説明

一目でわかる役職図(背景オレンジ部分だけみてください)

画像1

※当サイトの将进酒資料は本国版資料図解(別ページにリンク有り)(参考許可取得済み)を元に作成されています。参考許可をくださった玊行简様に厚く御礼申し上げます。

内閣(主な人物:姚氏(永宜年間)→斉太傅→海良宣)

全国の行政最高機関。
姚氏(永宜年間)→斉太傅→海良宣

軍事部門

八大菅(主な人物:奚固安) 首都である阒都の都軍機関。皇城を巡察や防衛に責任がある。禁軍より地位は高い。
 

禁軍(主な人物:総督は奚固安→萧驰野) 皇帝や首都の警護軍機関。かつては阒都八城を守る禁衛であったが、八大菅が台頭してからは兵校演習を廃し、実質上は都雑兵に地位を落としている。

 総督は奚固安→萧驰野。

特務機関

錦衣衛(主な人物:紀雷、喬天涯、費盛、沈泽川)
皇帝が直接管轄下におく軍事情報機関。秘密警察。情報収集、偵察、逮捕、尋問などを行う。8種の人材が選抜されるが、当作では4種のみ登場。①民戸選抜②皇帝祖父の推薦の中官推封③軍戸出身の蔭恩世襲④突出した専門家の奇才
選考基準は極めて厳しく、知力体力共にトップレベルの人材が選抜される。専門性は医師、絵師、調教師、鍛冶屋、翻訳家など多岐にわたる。任務担当者は内通者の密告を避けるため、くじ引きで決定される。(15話)
指揮使(紀雷など)、指揮同知(紀綱、喬天涯、沈泽川など)、などの役職がある。

东厂(東廠とうしょう)(主な人物:潘如贵)
皇帝から特権を与えられた秘密警察機関。司法機関の批准なく臣民の処遇を決めることが出来る。錦衣衛と东厂に上下関係はないが、皇帝に重用された方が優勢となる(7話)。

三法司

都察院 皇帝直属の最高監察機関。↑上記の国家機関と官吏を監視し、必要に応じて弾劾する。ざっくり言うと役人が汚職しないよう・冤罪で誤った処分がないように取り調べる風紀委員会。役人全体を審査出来るver.の弾劾裁判所。
大理寺 司法最高機関。重大な国事などの刑罰などを執行する。薛修卓など。今で言うところの最高裁判所。
刑部 司法執行部門。全国の刑罰を審査する。

地方三司 都指揮使司(軍事部門)、宣政布政使司(行政、主に財政)、提刑按案司(司法、地方裁判所みたいなもの)。

行政教育機関

輸林院(主な人物:花思谦) 学芸機関。国家評議制度への正文書、皇帝の勅書作成などを行い政治的発言権を強めた。名家の優秀な子息や、皇太子などが籍を置く機関でもある。

輸林学士(主な人物:高仲雄) 皇帝の顧問。皇帝の勅書の起草、歴史書などの文書管理など。

国子监  国立の最高学府、教育機関。通称「太学」「国学」。公務員育成機関でもある。

六部(行政機関)

兵部 全国の軍需を執り仕切る部門。永宜四将(萧方旭、戚時雨、陸兵烟、冯一圣)、咸徳四将(萧既明、陸広白、戚竹音、左千秋)もここに属する。
礼部 祭礼を執り仕切る部門。
户部 戸籍、貨幣、各種徴税を執り仕切る部門。
工部 土木事業などを執り仕切る部門。
吏部 任命、考査、昇降など官吏の人事を執り仕切る部門。
刑部 司法を執り仕切る部門。

六科(監督機関)

吏、户(薛修卓)、礼、兵、刑、工の六科。六「部」は行政機関であり六科より行政への権限が大きく、六「科」は監督機関であり六部より司法権が大きい。この力関係で六科と六部は互いに制約し、皇帝権限を強化している。

大周について
本作の舞台となる架空の末期王朝。阒都を中心に中博六州、啓東五郡、离北、その他諸郡を治めている。東の边沙六部と長年国境を争っている。
モデルとされる王朝は漢、唐、宗、明、清と手広い王朝の制度が見受けられる。諸制度については、筆者が参考にした歴史書などがあとがきなどに記されており、各職務内容は史実よりも物語上の定義を重視し、筆者の参考文献に沿うものとするのが通説のようです。

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