「将进酒」主要登場人物(カップリングのみ) & あらすじ

あらすじ(原作10話まで)


「なぜお前だけが生き残ったのだ」
尋問人の言葉はしたたかに沈泽川を打った。
沈泽川の実父・沈衛は茶石河での戦いで不可解な敗戦を遂げ、謀反人として悪名を残し戦死した。
この戦いで太周王朝は長年国境を争ってきた敵国(外敵)・边沙六部に中博六州まで侵攻され、唯一生き残った沈衛の子・沈泽川は天下の余罪(余悪)として、戦乱下に苦しむ人々の怒りを一身に背負い生き抜かねばならなかった。
尋問を耐え抜いた沈泽川は、沈氏を憎む离北王の子・萧驰野と出逢い、命を狙われるが九死に一生を得た。沈泽川は天性の頭脳と才を活かし、己の汚名と師匠の雪辱を晴らすため、恩讐の道を歩むこととなる。
「運命は私に一生ここに居ろと命じるが、それは私が選んだ道ではない。……私はその山を踏み越えて、自ら選んだ道のために戦いたい」
萧驰野と沈泽川。
悪犬と狂犬に喩えられる二人は出会う度に噛みつき合い、酒杯を交わし、互いの傷を分かち合う。
彼らの痛みは互いしか知り得ず、そのことを最初のキスから知っていた。
対立していた二人はやがて己が半身を得たかのように惹かれ、支え合い、昨日の友は今日の敵となる宮廷で権謀術数の限りを尽くし、次々に襲いかかる政敵を撃ち破り、明日も知れぬ戦いを生き抜かねばならない---…

主要登場人物

三対:主人公BLの「策舟」、副BLカプ「松玉」、副GLカプ「戚花」の公式カップリングのこと。

以下、ネタバレを避け、主人公は原作10話まで・その他は登場回周辺の情報での紹介となります。記載役職は一時的なもので、政局により変遷していきます。 ※人物図は全てAD公式が広告用として拡散使用が認められているものです※

主人公カップリング:策舟 (cezhou チェゾウ)


将进酒ラジオドラマ2季15集 絵師:鹆     ↓主人公画↓将进酒AD1季絵師:冰绡 

沈泽川(受け) Shen ze chuan シェン ゼ チュアン


身長180cm   声優・ 姜广涛(姜sir、天官賜福の受け謝憐などで有名) 
萧驰野との再会時20歳(出会い15歳)
字は兰舟(Lanzhou ランジョウ)。その他の呼び名→阿兰、川児、府君、など
端州建国王・沈衛の第8子、生母は端州舞妓の白茶。象牙で出来た俗物の(当時の貴人達なら竹を選び避ける品)、耳には萧驰野から贈られたピアスを身につけている。愛刀は绣春刀→仰山雪。
わけあって病弱悲願達成のため朝夕問わず情報収集し策を立てている。容姿端麗(絶世の美人)、頭脳明晰だが、その本性は萧驰野にだけ晒し“狂犬”にたとえられる。
15歳で売国奴と悪名高い実父・建国王沈衛の敗戦で天下の余罪とみなされ天涯孤独の身となった。彼を冷遇し顔も覚えてもいないであろう実父の「沈」という汚名は、どこまでも彼について回り、戦乱で傷ついた人々の暴力に姿を変え、彼に突き刺さる。実父母は彼を冷遇し、幼い沈泽川(7歳)の境遇を憐れんで引き取った義父母と優しい義兄に育てられたたが、義兄は実父・沈衛が全敗した茶石河の戦場で死に、沈泽川は生き延びた。この不可解な敗戦で唯一生き延びた沈衛の子として天下の余罪とみなされ、敵との密通を疑われ酷い拷問に遭うが、耐え抜いた沈泽川は沈氏を憎む萧驰野と出逢い、命を狙われた。その後、昭罪寺へと幽閉され、そこで数十年前に皇太子冤罪事件で追放された斉太傅に出会う。斉太傅は沈泽川のとなり、彼に教育と己が無念を授けた。沈泽川は天性の頭脳と才を活かし、己の汚名と師匠の雪辱を晴らすため、恩讐(復讐)の道を歩むこととなる。沈泽川を萧家の敵家・沈家の生き残りであることを理由に出会い頭に蹴り飛ばした萧驰野に血が出るまで噛み付き、萧驰野が落として必死に探していた骨扳指(弓指輪)を隠し、持ち歩いていた。そして五年後、萧驰野と運命の再会を果たす。

沈泽川愛刀 〈仰山雪〉(AD公式絵師さんによる非公式絵はコチラ)
紀綱の父の愛刀だったが、装飾を一新して紀綱から沈泽川に贈られた。約三尺七、直刃。素早く抜刀し先手を制することができる。柄には何も彫刻のない白檀の木が添えられており、先端の金には白い真珠がはめ込まれている。名は李白の詩、古風其三十三より。

萧驰野(攻め)Xiao chi ye シャオ チ イエ


身長 195cm    声優・袁铭喆 
沈泽川との再会時22歳(出会い時17歳)
字は策安(Ce an ツァン)。その他の呼び名→二公子、萧二、阿野、二郎、など
愛鷹は海東青。愛刀 狼刀。离北出身。
主要役職は禁軍総督。
大周の敵国・边沙十二部との国境を任された离北王の次男(ニ公子)として生まれ、馬や鷹を愛し武芸に優れた天の寵児であった。14歳であたたかな家族・馬や鷹が自由に草原を翔ける離北の地から離され、離北王の次男として、誰もが己が権力のために血を血で洗う天下の中枢、大周王朝の首都・阒都に差出された(実質的には人質とも)。天縦奇才、頭脳明晰。豪胆で酒豪。情に厚い上に的確な采配で部下に慕われている一方で、本心は誰にも悟らせない宮廷権力の世渡りに優れた青年に成長した。将軍となり武功をたてることを目指していたが、今は雑兵の価値しかない禁軍で総督という地位で朝廷に飼い殺されており、その反動からか酒好きで、酒癖をたびたび部下に嗜められている。沈泽川の実父・建国王沈衛の茶石河敗戦で敵国・边沙十二部が侵攻し、离北の鉄騎が三日三晩駆けて撃退した際に、実兄・萧既明は窮地に陥ったことから、萧氏(萧驰野の家)は沈氏(沈泽川の家)をこの世で最も憎んでいた。沈衛の子(天下の余罪)・沈泽川が生き残ったと知って駆けつけ、出会い頭に蹴り飛ばしたが、どういうわけかその場で命を取ることはしなかった。その後、沈泽川と再会する度に火花を散らし、立場を顧みず萧驰野に噛み付く気概を持つ天下の余罪(沈泽川)の鋭い眼光が忘れられないまま、五年後、再び巡り逢うこととなる。 ”兰舟、私を選べ。私ならもっとしてあげるーーー…。“

萧驰野愛刀 〈狼戾〉(AD公式絵師さんによる非公式絵はコチラ)
离北が啓東に良質な軍馬を育てた代わりに、戚竹音が最高の刀工に作らせて萧驰野に贈った刀。通常の刀に比べて重量がある。

骨扳指については別ページで(クリックで開く)(弓当て指輪と訳しましたが、弓を引く時に指を傷つけないようにする指輪状の弓道具のこと。親指に嵌めて使う。別名サムリング。)
→萧驰野が師父から譲り受け大切にして身につけているもので、沈泽川(当時15歳)が萧驰野に噛み付いた時に隠して奪った(このくだり、リンク先の記述一部は間違っています)。その後、沈泽川はこれを持ち歩いており、再会した萧驰野に返す条件に彼はーーーーと命じた。


公式の副カプBL:松玉 (song yu)


将进酒ラジオドラマ2季6集(クリックでリンク) 絵師:鲤清鹤白

喬天涯(喬松月)(攻め)    元錦衣兵の鎮撫殿、後に沈泽川の近衛となる。公明正大な性格をしており、沈泽川が昭罪寺を解かれて錦衣衛にやってきた際に、天下の余罪・沈泽川に襲いかかる悪意の非合理を説き、憤る部下達を諫めた。喬家から斎家への恩返しとして斉太傅に采配を求めたところ、斉太傅が沈泽川へ贈る無形の刀として捧げられ、沈泽川の配下となる。腕の立つ武人だが、箏曲が得意で姚温玉に教えを請われることもある。身体が不自由になった姚温玉の身の回りの世話を唯一任されており、彼のことを誰より知っている。

姚温玉 (受け)
字は元琢。晋城姚氏の嫡子、海宣良の愛徒、後に沈泽川の参謀となる。愛猫の名は虎奴。清風明月とした佇まいの貴人。幼い頃から神童で文才があり、姚氏の嫡子として大切に育てられ、海良宣も愛弟子として手厚く教育を施した。非常に優れた権謀術数の才覚を持ち、後に沈泽川の参謀として頼りにされることとなる。ある事件がきっかけで足が不自由で車椅子生活をしており、病弱で吐血することも多いが、主体的に行動し政治に参画している。浴室などの身の回りの世話は喬天涯のみに許しており、彼に結ばれた赤い糸を腕にかけている。

公式の副カプGL:戚花


将进酒ラジオドラマ3季1集 絵師:绘弦

戚竹音 

启东五郡の苍郡威氏。威时雨の長女。武芸(萧既明と同じく守備が得意)の才に優れた女将軍。現四将のひとり、"风引烈野"。女は慎ましく家で刺繍をせよ、という時代に、「刺繍が好きな女もいれば、戦場を好む女がいてもよかろう」とその才覚を存分に発揮し、"骑、步给合"を真似た戦術を展開し名を馳せた。花香漪と仲が良く、不自由な身分の彼女を街に連れ出すこともある。花香漪の優れた洞察力を認め、好ましく思っている。

花香漪 

太后・花鹤娓の姪。威时雨の継室(後妻)。恥ずかしがり屋で自分の希望を言うのが苦手だが、仲の良い戚竹音にはお願いをすることが出来る。自分ではあまりを差すこともない戚竹音に化粧をしてあげることもある。

他の登場人物

以下、中国版将进酒人名辞典(URL一覧にリンク有り)(参考許可取得済み)をもとに加筆作成したちょこっとだけ人物一覧。原作無料公開分の内容までの最低限の人物のみで、登場人物の1/3ほど。

画像7


大周王朝・阒都

大周=本作の舞台となる王朝。皇帝の住む都・阒都=大周の都。本作の舞台となる宮廷争いの中枢。大周王朝は阒都八城《泉城(薛氏 薛修卓など)、丹城(费氏)、椿城(魏氏)、遄城(潘氏)、荻城(花氏 太后・花鹤娓 花香漪など)、晋城(姚氏 姚温玉など)、芜城(韩氏)、嵯城(奚氏 奚固安 奚鸿轩など)》を中心に、中博六州启东五郡顔部などを統べている。

花鹤娓(太后)
光诚帝の皇后。南荻城出身。花家の嫡女。真珠の装飾を身につけている。代々の皇帝の后はこの花家から出ており、大周王朝の実権を握り一族繁栄を計っている。

光诚帝
李健云、李建恒、秦王、季剑霆の父。

咸徳帝(李健云)
光诚帝の息子・宁王。茶石河敗戦時の皇帝。沈衛の茶石河での敗戦を許さず、生き残りの息子・沈泽川も大周の敵・边沙六部と通じていると考え、彼に死罪を命じた。萧驰野を禁軍総督に任命した。

李建恒
光诚帝の息子・楚王。人を疑わない真正直な性格をしており、歳下の萧驰野を実の兄弟のように慕っている。

李剑霆  光誠帝の娘。皇女。

奚固安
八大菅総帥。

薛修卓 
户科 给事中。

斉太傅 沈泽川の師匠。沈泽川が昭罪寺に幽閉される20年前に太子謀反事件で追放され照罪寺に送られた。太子の冤罪を晴らせなかったことを悔やんでおり、天下の余罪として照罪寺に幽閉された沈泽川と出会い、詩書(儒教の経典)などの教育を施し、己が無念を託し、彼の字を兰舟(“红梅覆雪,兰舟笼香,一笑干金值“)とした。

錦衣衛

紀雷
紀綱と同門の師兄弟。紀綱が去った後も錦衣衛に留まった。厳しい尋問を生き延びた沈泽川を快く思っていない。

葛青青
錦衣衛。紀綱に恩があり、紀雷の目を盗んで、紀綱を獄中の沈泽川の元に通した。

潘如貴 
紀雷の義理息子。錦衣衛。咸徳帝〜光誠帝期の司礼监秉笔。

風泉
邵成碧の息子。紀雷の養子。錦衣衛。

小福子
咸徳帝の近身宦官。錦衣衛。潘如貴の養子。

禁軍(主人公サイドの人々↓)

晨阳 萧驰野の副将。たばこが好き。

丁桃 萧驰野の近衛。本作(唯一の!?)の癒し担当。お砂糖が好き。見聞きした出来事を記帳し、その帳簿を大事に持ち歩いており、その優れた記憶力と記録は萧驰野に重宝されている。

骨津 萧驰野の斥候。お酒が好き。

澹台虎 禁軍指揮同知。

费盛 錦衣衛指揮。権謀術数の才に優れ、己と主人の前途のために、時には親族のように時には手先の駒のように奔走する。


离北

(攻め・萧驰野の出身地。大周王朝と戦を繰り広げている边沙十二部との国境付近に位置し、离北王を要として屈強な騎馬兵を有し、兵北壁となっている。)

萧方旭 
离北王。萧驰野の父。旧四将のひとり、“鸿雁铁翼"。軍雄として天下に名を轟かせており、边沙十二部から大周を守る离北の要となっている。2人の子、萧既明、萧驰野の気質と立場の違いをよく理解し、時に厳しくも愛情深く育て上げた。

萧既明 
萧驰野の兄。現四将のひとり、"铁马冰河"。陸広白の妹(幼馴染)を妻に迎えており、陸広白と仲が良い。

陆亦栀
萧既明の妻、陸広白の妹、戚竹音の親友。萧既明の幼馴染で昔から仲が良く、幼い頃に母を亡くした萧驰野は母のように慕っていた(154)。

朝晖  萧既明の福将。 

左千秋 萧驰野の師匠。現四将のひとり、"雷沉玉台"。籠城戦の際に将軍として大勢の兵を守るため、やむを得ず妻を撃ったがその際に白髪となり、当時を「名声は轟いたが、その戦場ゆえに私は死んだのだ」と語っている。萧驰野が大事にしている弓指輪の贈り主。

启东五郡

大周の東部。苍郡(威氏。戚時雨 戚竹音など)、赤郡、策郡、滁郡、边郡(陸氏。陸広白など)。

陸広白 启东五郡の边郡陸氏。現四将のひとり、"烽火吹沙“。辺群鎮守(离北と同じくらい边沙六部と戦う前線)。妹は萧既明の妻。
”これは私の選んだ道ではありません。黄砂は私の手足を水没させ、私はこれ以上虚無の命令に臣従したくなかった。聖旨は私の兵を救えず、朝廷は私の馬を与えられなかった。私はこれ以上このために命を落としたくない。その山を越えたい。私は自分のために戦う(魔翻訳です)!“は本作を代表する一句として小説紹介ページに記されている。

威时雨 启东五郡の苍郡威氏。戚竹音の父。継室は花香漪。原四将のひとり、“苍郡霆鼓“。

边沙六部

大周と長年、国境を争ってきた東の異部族。

阿木尔  边沙十二部の統領。大周と国境を争い続けている仇敵。

哈森 阿木尔の息子。大周各武将の戦術に精通していて、得意な戦法は萧驰野に似通っている。

朵儿兰 哈森の妻。戦士と共に戦地に残り戦う気概を持つ勇敢な女性。


中博六州

大周の東部。茨城州(周氏)、敦州(沈氏 沈衛 沈泽川など)·端州(紀氏 紀綱 紀暮など)·灯州(孔氏)·茶州(罗氏)·樊州(朱氏)の六州から成る。

敦州

沈衛 
建国王と呼ばれる沈泽川の実父。茶石天坑で不可解な敗戦を遂げ、端州まで逃走し戦死した。端州で城内の食糧を焼かずに敗走した結果、その食糧を糧にした敵国・边沙六部に中博六州まで侵攻を許した大罪人とされている。子が多かったが、沈氏庶子は沈衛の敗戦時に全員戦死している。この敗戦の汚名は唯一の沈氏の生き残りである沈泽川を「天下の余罪」とし、大周民の恨みを集め、彼を死罪まで追い詰めた。

白茶 
沈泽川の実母。端州の舞妓。白茶の侍女が沈泽川を養育を任されたが、食費を最小限までとどめるなど彼を虐待した。

端州
紀綱
沈泽川の養父。妻は太后の三女・花娉婷。
錦衣衛を退いた後、幼い沈泽川(当時7歳)の境遇を憐れんで引き取り、実子と共に育てた。沈泽川に武術の手解きをした師父。

紀暮
紀綱の実子。気立てが優しく、沈泽川の義兄のような存在。沈衛の敗戦で死去した。

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