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【鉄拳7 / レイ】韓ステ #5 ~入力のコツ・練習方法~

前回は韓ステのより良いやり方を解説しました。
このやり方は入力の負荷がぐっと軽減されますが、実際やってみるとなかなか感覚がつかめず、難しいと感じるかもしれません。
私は慣れるまで、ゲシュタルト崩壊と言うと語弊がありますが、入力しているうちに自分が今どの部分を入力しているのか徐々に把握できなくなっていき、終いには訳が分からなくなって失敗する、と言う感じでした。
ひたすら練習と試行錯誤を繰り返すうちにできるようになったのですが、その中で感じたことなどを書いていきます。

コマンド詳説

とその前に、前回はコマンドをさらっと書いただけでしたので、順を追って解説しておきます。

4 ☆ 4  4WK ☆ 4  4WK ☆ 4  4WK ☆ 4 ・・・

1.バックダッシュガード

最初のバックダッシュの「4 ☆ 4」はバックダッシュガードしてください。
レバーを後ろに2回入れた後、ニュートラルに戻さずそのまま後ろに入れ続けます。

2.バックダッシュ背向け

バックダッシュガードしたら、レバーをニュートラルに戻さず、後ろに入れ続けたままWKを押して背向けします。
「4 4WK」の部分です。
前回の解説の通り、バックダッシュが始まった後、18F以内に背向けします。

3.背向けキャンセルバックダッシュ

背向けしたら、すぐにレバーをニュートラルに戻し、再び後ろに入れます。
これでバックダッシュします。
この時のバックダッシュも、レバーをニュートラルに戻さず、後ろに入れ続けてバックダッシュガードします。
後は2と3の繰り返しです。
なお、前々回の解説の通り、背向け後8F以内に「レバーをニュートラルに戻し、再び後ろに入れる」と言う操作を完了する必要があります。

入力のタイミング、感覚

これはある程度まともに出来るようになってから気づいたことなのですが、入力のタイミングや感覚は基本的に山ステと同じです。
ここで山ステと韓ステの入力を比較してみます。

山ステの入力

バックダッシュした後、レバーを4に入れたままニュートラルに戻さず、4から1に下ろします。
その後、レバーをニュートラルに戻し、また4に入れると言う操作を繰り返します(※補足あり)

韓ステの入力

バックダッシュした後、レバーを4に入れたままニュートラルに戻さず、WKだけを追加で入力します。
その後、レバーをニュートラルに戻し、また4に入れると言う操作を繰り返します。

両者を見比べると、山ステのレバーを1に下ろす部分が、韓ステではWKに変わっただけで、それ以外は全く同じです。
左手と右手の違いはあるものの、山ステのタイミングと同じだと考えれば、少し混乱しにくくなるかもしれません。

※山ステの補足

山ステのコマンドは、実際には1とニュートラルの間に4が入ります。
(41n41n・・・ではなく414n414n・・・)
ただ、レバーレスコントローラー以外は意識して4に入れるわけではありません。
レバーを1からニュートラルに戻すと、先に下方向のスイッチが離れ、一瞬だけ後ろ方向のスイッチだけ押下された状態になり、意識しなくても自然に414nと言う入力になります。
実際のコマンドは414nですが、入力の感覚は41nなので韓ステと同じタイミングと言うわけです。
なお、1に入れる際にがっつり斜め下(7時半の短針の角度)まで入れてしまうと、ニュートラルに戻す際に下と後ろのスイッチが同時に離れ、41nになりやすくなります。
41nになってミスると言う方は、1に入れる際に8時くらいの角度で止めると成功しやすくなるかと思います。
また、レバーを小指で挟むウメハラ持ち、鉄拳界隈だとゼクス持ちと呼ばれる持ち方をした方がやりやすい印象です。

オススメの練習方法

コントローラーを使わないトレーニング

これは私が鉄拳5.1の頃にやっていたトレーニングです。
コントローラーを使わないのでいつでもどこでもできます。

このトレーニングでは、韓ステの入力をシミュレートするように、リズムに合わせて手を動かします。
特に詳しく説明しなくても分かると思いますが、左手を叩く動きがレバー後ろ、右手を叩く動きがWKに相当します。
テンポは無料のメトロノームアプリなどを利用して合わせるとよいですが、なくてもだいたいで大丈夫です(私も当時は使ってませんでした)。
いまいちピンと来ないかもしれませんが、私にはこれが最も効果的でした。
韓ステを連続でやっているとわけが分からなくなってくると言う方には特にオススメで、レバーを使って練習するよりも先にこちらをしっかりやった方が良いです。
形意五門に化けてしまう方にもオススメします。

最初は2Pで

このやり方でも1Pだと慣れないうちは手指が疲れると思いますので、慣れるまでは2Pで練習するとよいです。
感覚さえつかめれば1Pでもすぐにできるようになると思います。
(少なくとも混乱はしないと思います)
逆に山ステは2Pの方が難しいので、先に2Pの韓ステを習得して、1Pは山ステ、2Pは韓ステと言う形で実戦投入するのもアリです。

WKはスライド入力しない

WKの入力方法は色々ありますが、スライド入力はオススメしません。
スライド入力は少し難しいので練習に向いていないと言うこともありますが、【LKRK】でも【RKLK】でも、どちらも後退速度が遅くなる上に無防備な時間が増えるので、実用面ではデメリットしかありません。
特に【RKLK】は踏葫蘆肘になるので一瞬前に出ます。
なので練習中に限らず、対戦でもスライド入力以外の方法をオススメします。
WKをボタンに割り当てるのが一番良いかと思いますが、普通に同時押しでも、ホールドでも、やりやすい方法で良いかと思います。
強いて言えば、普通に同時押しはスライド入力に化けやすいので本当は避けた方がいいかもしれません。
ただ、ホールド入力よりも別の行動への切り替えがしやすい気もします(気がするだけで変わらないかもしれません)。
ちなみに、私は無意識にRKをホールドする癖がついているのでホールド入力が多いですが、ホールドしてない時は普通に同時押ししています。

無理して連続でやらない

韓ステに限った話ではないですが、慣れないうちから何回も続けてやろうとしてもうまくいきません。
悪い癖がつく可能性があるので、最初は1回だけ、それが確実にできるようになったら2回と、徐々に回数を増やしていくようにしましょう。
10セット連続で成功したら回数を増やすくらいでいいと思います。
韓ステ10回を10セット続けて成功するくらいになれば、韓ステし続けられるようになると思います。
(対戦でそんなにたくさんやる必要はありませんが)

1Pムズい問題

タイミングをつかんで混乱しなくなっても、1Pだと初めのうちはレバー操作が難しいと思います。
レバーをニュートラルに戻し切れず、背向けで終わってしまう(さらに背刃落まで出してしまう)と言うミスが2Pよりも多くなります。
私の感覚なので人によっては全く合わない可能性がありますが、よいと思ったことを書きます。

親指をしっかり動かす

入力速度を上げるには極力レバーの動きを小さくして、レバーをぐっと押し込まないのがよいですが、最初は気にせず親指をしっかり動かしましょう。
特にニュートラルに戻す際、レバーを離すと言うよりも、親指を右に動かしてレバーを引っ張るくらいの感覚でいいと思います(実際には引っ張れませんが)。
韓ステは入力速度が遅くなっても後退速度はあまり変わりませんし、山ステに比べればはるかに速いので気にしなくて大丈夫です。
もちろん、あまり遅いと背向けキャンセルの受付を過ぎてしまうので、それ以内に収める必要はあります。
慣れたら少しずつ動きを小さくできるようになってきますので、まずはミスしないことを優先しましょう。

ニュートラルへの戻りがいいレバーを使う

HORIのアケコンについているレバーや、普通の三和レバーでも全く問題はないのですが、ニュートラルへの戻りがいいレバーだと上述のようなミスをしにくくなると思います。
硬くなく、それでいてニュートラルにしっかり戻ってくれるレバーが韓ステに向いています。
三和レバーなら公式で安価にカスタマイズパーツを販売していますのでオススメです。
私は三和レバーをカスタマイズした下記構成のレバーを使っています。

レバーの合う合わないは人によりけりですし、ややもすると沼にハマるので、レバー換装は万全を期したい方や道具いじりが好きな方だけやればよいかと思います。
(突き詰めるとレバーじゃない方が入力は速いですし)
私もゴールデンレバーに5万円近くつぎ込んだ挙句、三和デフォルトよりも自分に合う構成を見つけることが出来ませんでした。

親指が痛い

慣れます。
が、異常を感じたらやめましょう。

おわりに

前回からだいぶ時間が空いてしまいました・・・
日本語のテキストコンテンツなんかより、韓ステ完全ガイドとして動画を作りこもうと考え、8割方完成して下のようなサムネを作ったり、VOICEVOXで音声を作ったりしていたのですが、今さら韓ステの動画なんか…と言う気がして急に冷めてしまいました。
(鉄拳7に興味がなくなってしまったと言うのも大きいですが)

フォントはTARRGET FONT。せっかく作ったのでここで供養

と言うことで、これまで同様このnoteに、韓ステの感覚的な話や練習方法について書いてみました。
私の場合は、突然パッと視界が開けたように感覚をつかんだわけではなく、徐々にできるようになって、気づいたら手に馴染んでいたと言う感じでした。
自転車みたいに一度乗れるようになったらそれ以降は二度と転ばないなんてことはありませんでした。
一番助けになったのは動画で紹介したトレーニングです。
今でも何か曲を聴いている時に、無意識のうちにこの動きでリズムを取っていることがたまにあります。怖いですね。

次回は最も速く後退する入力タイミングなどについて書きます。
韓ステはそれで最後になると思います。
それでは。

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