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PrizmaXというグループを伝説にしたい ~愛し愛された曲の話~



前回までのあらすじ

ゴールデンボンバーの歌広場淳さんのツイートに感銘を受けてnoteを始め、忘れられない現場の話をしました。


さて、今回は大好きな楽曲の話をします。
ちなみに現場で食べたごはん縛りのヘッダー、今回の記事はいつぞやのフェスで食べたカレーです。フェス!行きたいなあ!青空の下のカレーほどうまいものはない!


きょうはだいすきなPrizmaXの楽曲「Three Thigs」についてです。


Three Thingsとは

2014年9月10日に発売された4枚目のシングル「REBORN」の「赤盤」に収録されている楽曲で、作詞作曲どちらもグループのメンバーで制作されているのも特徴。
表題曲「REBORN」の疾走感あふれる印象とは正反対に、いわゆる「PrizmaXらしい」ポップで幸福感がふわふわと溢れる曲調の楽曲。わたしは個人的にウィンくんの作る曲って黄色いイメージの楽曲が多いなと思ってるんですが、この「Three Things」もそんなかんじの曲。ふわっとした黄色くてまぶしい、しあわせに満ち溢れた曲。


しかしながら文字だと、あの空気感が伝わら、ない…。
各種サブスクにて絶賛配信中なのでぜひ検索して聴いてからつづきを読んでください。


この曲はカップリング曲でありながらファンから熱い支持を受け続け、解散前に運営が行った好きな楽曲アンケートでは見事堂々の第一位を獲得したくらいの人気曲でした。
わたしも例に漏れずこの楽曲がとてもすき。とてもとてもすき。


Three Things のなにがいいのか

言葉にするのは難しいけどやっぱり「PrizmaXらしさ」が詰まっているからよかったんだと思う。
決してバッキバキに踊る曲ではないし、高低差のある音程をがんばって歌い上げるような曲でもないし、中毒性のある電波曲とかでもない。

スキップの延長みたいな軽やかなステップを踏みながら、隣にいるメンバー同士が目を合わせていたずらっぽく笑い合って、そんな中でボーカルが客席に向かって「ねえ真似してみてよ!」なんてなんてことないように声をかけてきて、ファンがそれに倣ってその場で足踏みを一緒にして体を揺らすみたいな、そんな時間をくれる楽曲だった。その一瞬一瞬がとても「彼ららしさ」でだいすきだった。


わたしはやっぱりあの曲が流れている時間を思い出すとどうしてもしあわせの黄色いオーラみたいなのを思い出すのだけれど、それは「Three Things」を歌っている彼らと、それを見て聴いているファンのオーラがそんな色を生み出していたからじゃないかなとおもう。ほんとうに言葉では言い尽くせないほど、あの曲が演奏されている時間はなによりも幸福に満ちていた。ほんとうに。驚くくらいに。

たのしかったライブが終盤に近づいていって、ああもう終わってしまうのかとさみしくなった瞬間でも「最後の曲行くよ!Three Things!!!」って言ってボーカルがさっとスタンドマイクを手にした途端に会場は沸き立つし、みんなの世界が輝き出すんだよなあ不思議と。どんなときでもThree Thingsは、最後の最後まで、しあわせの象徴だった。そういう楽曲をひとつでも持っていたPrizmaXとファンはおそらく最上級に幸福だったと思う。


Three Things の「Three」について

さてこの曲はタイトルの通り「Three Things」つまり「3つのこと」について歌われている楽曲で、その「3つのこと」がなんなのかというと「愛する人のためにできる僕が3つのこと」なのである。ラブソングど真ん中なのである。その3つがこれ。(和訳は意訳です。正解はわからない)


"First thing I'd do for you I would lie for you"
きみのためにできるひとつめのこと。君のために嘘をつこう
"Second thing I'd do for you I would fight for you"
きみのためにできるふたつめのこと。君のために戦おう
"Last thing I'd do for you I could die for you"
きみのためにできる最後のこと。君のためなら死ねるよ

「lie」「fight」「die」で韻を踏んでいてとってもきれいなんだけど、わりかし物騒でもある。でも前述したとおり、とっても幸福感に満ちているんだ。満ち溢れているの。「Last thing」は曲の本当に最後の最後に出てくるのだけれど、「I could die for you」って歌った瞬間、いっしゅんこの世のすべての音が止まる感覚に陥るんですよね。そしてボーカルがにこって笑うとまた時間が動き出して音楽が進むあの感覚…それでもみんな笑顔なんですよね。物騒なこと言ってるけど笑顔なの。愛だからね。なにせラブソングど真ん中だから。

歌詞全編、とってもかわいらしくてすてきなので(物騒だけどそこも含めてかわいらしいので)ぜひ読みながら曲を聴いて見てほしいです。You already know thisかもしれないけど!!!


そしてわたしは特にこの「First thing」がだいすきでだいすきです。


「lie」に込められた「愛」について



"First thing I'd do for you I would lie for you"


「lie」とはつまり「嘘」だけれど、嘘は一般的には悪いことだとされることが多い。うそつきは泥棒のはじまりとかなんだとか、やっぱりいいイメージはあんまりない。でもこの曲は一番はじめにきみのためにできることとして「僕は嘘をつくよ!!!」と宣言してくるのである。純度100%で。これがたまらなく「PrizmaX」としての「彼ら」と被って愛おしくなる。

なぜなら、ステージの上で踊って歌って笑っている彼らは、いわゆる「虚構」だとおもうからだ。

本当はもしかしたら今日は調子が悪くて家で寝ていたかったかもしれない。暑くてたまらないからもう日陰で涼みたいと思っているかもしれない。悲しいことがあって笑ってなんかいられないかもしれない。体調不良でうまく踊れるようなコンディションじゃないかもしれない。
でも彼らはそれを隠して歌うし、それを隠して踊るし、それを隠して笑う。(隠し切れずに滲み出る人間を愛しているよ~~~っていうのが前回の話だったけれど、やっぱり隠すべき大事な部分はちゃんと隠して、活動を続けてくれてたなと今になって振り返ってから思うこともたくさんある)

それは彼らがプロだからだ。「虚構」を売るプロだからだ。
「嘘つき」のプロだからだ。

それはある種「愛」じゃないかなとさえ感じさせるくらいの。

だからわたしはやっぱり「I would lie for you」を実現してくれていた彼らのことがだいすきだし、「I would lie for you」であろうとしてくれていた彼らのことがだいすきだ。これは誰がなんと言おうとだいすきだ。
どこかが「lie」で作られていたステージだとしても、そこはしあわせだったし、幸福に満ちていたし、「Three Things」のある場所にしあわせはあったことはまちがいなかった。あんなにもしあわせな空間ほかに知らない。

だから「First thing I'd do for you I would lie for you」と歌う彼らのことがだいすきだったし、だからこの曲が好きだったなと改めて思う。
最後の最後に「I could die for you」でハッと目が覚めるようなきもちにさせられる部分もすべて含めてとても好きだった。は~~~すき、もう一度でいいからまたThree Things を生で見たいな、聴きたいな、浴びたいな。


そんな、だいすきな曲についてのお話でした。


きょうのまとめ:誰がなんと言おうと「Three Things」がすきだし「PrizmaX」がすきだし嘘は愛でもあるんじゃないかなとおもうわけで。


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