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PrizmaXというグループを伝説にしたい ~彼らの魅力について~

前回までのあらすじ
ゴールデンボンバーの歌広場淳さんのツイートに感銘を受けて解散してしまっただいすきなグループ「PrizmaX」を伝説にするためにnoteを始めました。


今回は「そもそも自分はどうしてPrizmaXが好きだったんだろう」ということを考えてみます。

ちなみに「ヘッダーには毎回現場で食べたおいしいごはんの画像を使う」というルールにしていますが、今回のヘッダーはどこかのららぽーとで行われたリリイベにて特典券を確保したあとに食べたおひるごはんです。たしか新三郷かな?新三郷のららぽ、ステージのすぐ近くにATMあってべんりですよね~~~~!


PrizmaXって何してたの

バッチバチに歌って踊ってたよ!!!
ダンスボーカルグループだったから、歌う人とラップする人と踊る人で活動していたのですが、歌う人もがっつり踊るしラップする人もがっつりがっつり踊るしで結局みんなずっと踊ってた。かっっっっこよかった。この話いつかまた詳しくしたいんですが初めて彼らが歌って踊ってるところを生で見たときに「こんな歌ウマ踊りウマな奴らがこんな狭いステージでパフォーマンスしてていいんか…?」って脳が大混乱したのをいまでもよく覚えています。

別にすっごい揃っているとか一糸乱れぬ…とかそういうのではぜんぜんなかったのだけれど、むしろみんなひとりひとり個性大爆発でそれほんとに同じ振付?????ってなる瞬間けっこうあったのだけれど、でも5人がいっしょに踊るとそれだけで最強だった。みんなそれぞれに良さがあって見せ場があって、みんなそれぞれに輝いてた。
わたしはPrizmaXのライブがほんとうにだいすきでした。もちろんCD音源もMVも好きだったけれど、あんなにライブが突出してたのしいのも珍しいんじゃないかってくらいライブがとにかくたのしかった思い出ばっかりある。


どうしてPrizmaXのライブが好きだったんだろう

そりゃあPrizmaXの好きなところ、たくさんある。
まず曲が好きだし、パフォーマンスが好きだし、もちろん推しの顔が好きだし、ふとした瞬間のメンバーそれぞれの表情とか、ちょっとした所作もだいすきだった。ぜんぶまるっとだいすきだった。

でもやっぱりいちばんすきで、いちばん心が震えて、いちばん「この人たちと同じ時代に生まれてほんとうによかった!!!」と心底思えたのはやっぱりライブを見ている瞬間だった。

そしてその理由はたぶん「彼らが常に100パーセントじゃなかった」というところが大きかった気がする。そういう彼らを思い出すと今でもそれだけで涙が出てくるくらい好きだ。なんならいまもちょっと涙腺がやばいです。


100%じゃないということ

いやそもそもわたしたちおたくは練習の彼らも「平均値」の彼らも知らないので100%もなにもわからんじゃん、つっこまれたらそこまでだけれど、今回伝えたい「100%じゃない」ってことはつまり「200%のときもある」ということだし、同時に「65%の日もあった」ということです。

今までの人生でそれなりにいろんなジャンルのおたくをやってきたけれども、PrizmaXほどに「その日その日でパフォーマンスの熱さががらりと変わる」グループに出会ったことないなと思えるくらい、圧倒的に彼らはそういうグループだったなあと思う。

一言で言ってしまえばまあ、ムラがあるグループで、ムラがありすぎるグループだった。


そんなわたしのなかでどうしても忘れられないのが、やっぱり沖縄のリリイベだったりする。


沖縄でのいちにち


それはシングル「UP<UP BEAT」の発売記念リリースイベントツアーの、沖縄会場で起きた。
このシングルのリリイベはほかのリリイベと比べて少し期間が長くて、地方の遠征も多かった。それと合わせて、この沖縄でのリリイベの一か月前くらいにも同じ沖縄県でイベントをしていたので、そっちに遠征しているおたくもいた。だからなのか、その日のリリイベ会場には極端にファンが少なかった。どのくらい少なかったかというと、運営側が用意してくれた観覧客用の椅子おそらく30脚くらいが、すべて埋まらなかったくらいには少なかった。(うしろのほうで立ち見したりもっと後方の階段からあえて見ている人もいたので、見ていた客の総数で言えばもっといたとは思うけれど)

そんな中、いよいよライブが始まった。いつも通りの挨拶、いつも通りの歌唱力、いつも通りの…と、思ったら、ボーカルのひとりが突然歌うのをやめた。わたしは、あ、歌詞飛ばしちゃったかな?と思った。おそらくもう片方のボーカルもそう思って、カバーに入った。それで一件落着かと思ったらその後もボーカルは曲中に歌を途切れ途切れにさせて、その度にもうひとりが慌ててフォローしていた。
そのとき、なんとなく空気がひやっとしたのを覚えている。もちろんボーカルもわざと歌わなくしてやろうと思ったわけじゃないだろうし、歌がなくてもダンスは続けられるからそのままパフォーマーは気にせず踊っていたっていい。けど、なんとなくそこからひやっとした空気は続いて、あったまらずに、ぎくしゃくしたまま、歌が途切れたことについては触れないまま、そのまま、あっさりと短いライブは終わった。いつもムラがあるとは言えど、ここまでの空気になるのを見たのはその時が初めてだった。不完全燃焼、という言葉が似合いすぎる空気感だった。そのときの推しの顔を思い出せない。

ていうかそのときは本気でボーカルの彼の体調不良がとにかく心配で心配で、無事なのか元気なのか大丈夫なのか?というのをライブ後の特典会で推しに質問しまくった。推しは控室のほうを指さして「体調不良ではない」「ちょっと気持ちが乗らなかっただけみたい」「俺が元気にするから大丈夫」と言っていた。それをわたしはボーカル推しの友人に伝えた。それでも友人の元気はあんまり出てないみたいだった。

人もそんなにいなかったから、特典会もあっという間に終わった。第一部のライブはこれで終わりだけれど、あと数時間後には第二部が始まってしまう。えっ……この空気で……?せっかくの沖縄なのに……?朝早くの飛行機に乗って、やっとの思いでたどり着いたのに……?またあんな空気のステージがやってきたらどうしよう、見たくないな……でもせっかくここまで来たしな……考えたくないことばかり考えてしまって、その日のわたしや友人は口数が少なかった、気がする。なんとなく記憶が曖昧だ!でもこのときなぜかローストビーフを食べたのは何となく覚えています。


すこしの休憩時間を挟んで、ライブの第二部が始まる。
さっきの第一部はショッピングモールの屋内だったけれど、今度は場所を変えて屋上でやるとのことで、不安はあれど少しだけわくわくしていた。二部制のリリイベはよくあったけれども、一部と二部で場所が変わるのはとても珍しい。
屋上からは、遠くのほうに沖縄のきれいな海が見えた。ちなみに、PrizmaXのライブは予定より遅れてスタートした。前に屋上のステージを使っていた地元の小学生のエイサーの演目が押したからだ。


そして、少し遅れて出てきたPrizmaXが、歌い始めた。踊り始めた。

それは、500000000%だった(オタクすぐでかい数字使いたがる)。


数時間前の第一部のあの様子は何???と思うくらい、ボーカルは活き活きと、これ以上ないくらい活き活きと歌い上げていた。その声は沖縄の晴れた青い空にきれいに雄大に響き渡った。そしてさっきまでとなりをおそるおそる伺っていたはずのもうひとりのボーカルも、うれしそうにたのしそうにハモっては笑っていた。わーーーー空と太陽だ~~~~~~と思った。最高だった。パフォーマーもそんな彼らに乗せられるように、そしてそんな彼らを引っ張るように、伸び伸びと体中を使って全力で踊っていた。

途中の振付で客側ではなくステージの後ろを向いたとき、彼らも屋上から見える沖縄の青い海が目に留まったようで、曲そっちのけで海だー!ってはしゃぎはじめて、おい歌えよ!とおもったけれど、それはさっきの一部のきもちとは真逆の感情で、それすらもなにもかもいとおしかった。すごく、さいこうの瞬間だった。

ライブが終わったあとに、メンバーの一人がカメラを持ってステージに現れて、メンバー同士で写真を撮り合ったり、風景を撮ったりしたあとに、不意にこちらにカメラを向けて、楽しそうにおたくの写真を撮っていたのを思い出すと、いまでもなんだかくすぐったくなります。ボーカル推しの友人も笑顔でその写真を撮られてた。沖縄さいこ~~~~って、思った。いま地球上にいる人みんな沖縄に来ればいいのに!っておもった。


あの日の沖縄のことはほんとうに意味がわからないほどに感情めちゃめちゃジェットコースターだったけれども、あの日の沖縄にいられてよかったなといつも思う。第一部の冷え切った空気も、第二部のあったかい空気も、どちらも彼らの持つ側面で、そういう、ジェットコースターが、くやしいけどたまらなく好きだったんだなと、再認識できるからです。くやしいけど。


にんげんであるということ

沖縄は特に印象的だったけれども、ほんとうにいろんな現場が思い起こされる。過酷なツアー日程で、後半は動きが悪かったよなあとか、暑い日はもうみんなふらっふらだったよなあとか、なんでかまったくわからないけどぜんぜん機嫌よくなかった日もあったよなあとか、かと思えば「えーーーー!!!!なにその動き!!!!いままでそんなポテンシャルを隠してたのか!?!?!?!?!?」みたいに、彼らの素晴らしさを再認識する日もあった。それは天候とか季節とかそういうの関係なしに、ステージの広さ狭さ、都内だとか地方だとかもまったく関係なしに、唐突に訪れた。最早ガチャだ。パフォーマンスの勢いガチャ。
もちろん地のポテンシャルが高いので、65%の日があっても「平均値高めの65%」だからぐだぐだにはならない。でも200%の彼らを見て知ってしまっているから、心のどこかでまた期待してしまう。そして後日予想もしてなかった350%とかを不意に見せつけられてまた好きになる。その繰り返し。心臓にわるい。

遠征してがっかりすることも正直あった。逆に、ほんっとうにきょうこの場にいられてよかった!と涙することもあった。一度だって同じステージ、同じパフォーマンスはなかった。

「100%じゃない」ということは「彼らが人間であることの証明」だ。
だからわたしは彼らのことがたまらなくすきで、たまらなくいとおしかった。
PrizmaXが完璧じゃない、上がり下がりのある、ムラだらけの、人間だからだいすきだった。だいすきだよ。


次回→ 好きな曲のはなし


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