理論で学ぶウマ娘〜技術(スキル)を根性でカバーする話
どうも、れがと申します。
スコーピオオープン攻略で根性とスタートダッシュとの関係をピックアップしたわけなんですが、中々面白かったのでさらに掘り下げてみましたので、さっそく書いていきたいと思います。
1:根性とスタートダッシュの関係性
この項目はスコーピオオープン攻略でも書いた根性とスタートダッシュの関係性を再度書いていきます。
根性はメインの効果であるラストスパート時の体力消費低減の他にレース中の最低速度の設定にも関わってきます。
レース中で最低速度になるタイミングは、
・ウマ娘の体力が0になった時
・スタートダッシュ直後
の2回存在します。
この最低目標速度の計算式は、
(基準速度×0.85)+√(200×根性値)×0.001[m/s]
となります。
ここでレース序盤の流れを見てみると、スタート直後に脚質毎の基準速度の85%になるまで24.0m/s²で急加速を行い、その後各ウマ娘のパワー依存の加速度で基準速度に到達するまで通常の加速を行います。
この急加速のタイミング(=スタートダッシュ)ですが、最低目標速度の計算式を見てもらうとわかる通り、基準速度の85%という速度は最低目標速度を下回っているため、最低目標速度の方が優先されます。
つまり、根性を高めることでスタートダッシュ直後の速度にバフがかかり、優位に立ちやすくなるわけです。
2:根性がもたらす優位性について
根性値によるスタートダッシュ直後の速度加算分
根性値 速度上昇分[m/s]
200 0.20
250 0.22
300 0.24
350 0.26
400 0.28
450 0.30
500 0.32
600 0.35
700 0.37
800 0.40
900 0.42
1000 0.45
1100 0.47
1200 0.49
上の表は以前も掲載した根性によるスタートダッシュの速度加算分をピックアップしたものです。
根性を上げることで速度もどんどん上がっていくことがわかります。
ここで考えるべきなのは、競争相手のウマ娘との相対的な根性差です。
根性値に差があればあるほどスタートダッシュの速度差も大きくなり、より大きなアドバンテージを獲得する事ができます。
具体的にどのくらいのアドバンテージを獲得できるのかを以下に表でまとめてみました。
スコーピオ杯条件下でパワー900、根性300のウマ娘が序盤の巡航速度に到達する時間を基準として、根性を変動させた場合にどのくらいの距離差が生じるかをまとめたものです。
相対根性値 対基準根性値アドバンテージ量[m]
-100 -0.28
-50 -0.14
0 0
+50 0.14
+100 0.28
+150 0.43
+200 0.56
+250 0.62
+300 0.76
+350 0.83
+400 0.89
+500 1.10
+600 1.23
+700 1.43
+800 1.56
+900 1.68
互いの根性が100程度しか変わらない場合はパワーや賢さの影響もあるため、ほぼ順位の変動は起こらないでしょう。
末脚と同程度のアドバンテージ量(0.54m)が得られる+200ぐらいからわかりやすく差が出始めるような気はします。
直線○やコーナー○(0.9m)と同程度の+400ライン、プロフェッサー(1.26m)と同程度の+600ラインまでくると確実に前に出てくるものと思っていいかと思います。
3:根性のコストパフォーマンスについて
根性の優位は序盤の優位に直結するのはわかりました。
ただ、それが既存のステータスバランスと比較した場合、コスパが良いのか悪いのかがかなり気になるポイントかと思います。
これも比較してみましょう。
スコーピオ杯オープンリーグの条件ではスタミナ800、根性300ぐらいあれば概ね最大スパートが可能だと思われます。
逃げ、中距離S、本家アンスキ、ステータス(900、800、900、300、400)を基準として、同水準の余剰体力(約60)になるように根性とスタミナを調整して、それが基準ステータスと比較してどれくらいの評価点の差になるのかを見る事で比較してみます。
まず、スタミナ800根性300の評価点は2160ptとなります。
根性を+200ラインの500にした場合、スタミナを690に設定する事で基準とほぼ同じ余剰体力が確保できます。
この評価点は2277ptとなります。
基準より117ptの上乗せとなりますが、末脚の評価点は217ptとなるため、実質半分ちょっとの評価点で確定発動の末脚を手に入れられる計算です。
この時点でコスパがかなり良いですが、さらに色々なパターンを見てみましょう。
根性を+400ラインの700にした場合ですが、スタミナを620に設定する事で基準とほぼ同じ余剰体力が確保できます。
評価点は2668ptとなります。
基準より508ptの上乗せとなるので、コーナーや直線○(239pt)と比較するとコスパはかなり悪くなります。
これより根性を多く盛ってもどんどん評価点効率は下がっていく事になるので、根性相対値は+200〜+400の間で落とし所を見つけると良いのかもしれません。
ここで自分が提唱したいのが根性相対値+250ラインになります。
獲得アドバンテージ量は0.62m、コンセントレーションの平均獲得アドバンテージと同水準のラインです。
4:根性はコンセントレーションの夢を見るか?
まず前提として、スタート時にはステータスに関わらず0.0〜0.1sの範囲内でランダムに出遅れが発生します。
出遅れ時間が0.08sより大きくなると出遅れ表示が出てきます。
コンセントレーションはスタート時に発生する出遅れを40%に軽減するゲート金スキルです。
つまりコンセントレーション影響下では出遅れは最大でも0.04sとなり、大半のケースで他のウマより1歩早くスタートを切れるようになるわけです。
ゲートスキルが無い場合のスタート遅延による喪失アドバンテージ量ですが、
何もなし(スタート遅延時間平均値=0.05s)
スタート遅延時間[s] 加速終了時点での出遅れ距離[m]
0 0
0.025 0.5
0.05 1.0
0.075 1.5
0.1 2.0
となります。
出遅れたウマが加速しきる頃には、出遅れた分だけ他のウマが序盤目標速度ですでに走っているため、このようなディスアドバンテージとなるのです。
コンセントレーション影響下ではこのようになります。
コンセントレーション影響下(スタート遅延時間平均値=0.02s)
スタート遅延時間[s] 加速終了時点での出遅れ距離[m]
0 0
0.01 0.2
0.02 0.4
0.03 0.6
0.04 0.8
スタート遅延時間が40%に短縮されるため、ゲートスキルが無い場合と比較して0.6mほどの優位が発生しているのがわかるかと思います。
では、ゲートスキル無しで根性相対値+250の場合はどうなるのかというと、
何もなし+根性が250程度優位を得ている場合
スタート遅延時間[s] 加速終了時点での出遅れ距離[m]
0 -0.62
0.025 -0.12
0.05 0.38
0.075 0.88
0.1 1.38
となります。
出遅れ判定が出てしまうとコンセントレーションよりも効果は劣りますが、それでも70%程度には被害を低減できていますし、スタート遅延時間が0.05s以下の時はコンセントレーションより高い効果を発揮します。
コンセントレーションの評価点が394ptなのに対し、根性+250の場合は164ptしかかかりません。
つまりコンセントレーションの42%程度のコストでほぼ同格の効果が得られるというわけです。
超お得だと思いませんか?
多少の技術は根性でカバーできるのです。ビバ!根性論!!
5:終わりに
根性の影響は距離が短くなるほど高くなっていくと思われます。
単純な効果で見る分には長距離の方が大きくなるのですが、距離が短くなればなるほどポジションキープやランダム補正の影響が少なくなるので序盤で獲得したアドバンテージをキープしやすくなるためです。
これはいつか来るであろう短距離レースのチャンミやみんな大好き根性杯(大阪杯条件チャンミ)においてかなり重要な要素になると思われます。
SRエアグルーヴやSSRハルウララのレベル上げをして備えておくといいのかもしれませんね。
ではでは、スコーピオ杯も頑張っていきましょう!
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