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モバイルプランナーの「安くなる」の定義について

以前、私の友人「綾香」がモバイルプランナーに鴨🦆られる話を書いたら、思った以上に反響が大きくてびっくりしています。
意外にも、フォロワーでない人が読んでくださったケースもあり、有難い限りです。一方で、以下のような質問もいただきました。

「モバイルプランナーのどこが高いんですか?」

とても厳しいことを言ってしまえば、その程度の情報すら調べることすらできない人である以上、何を言ってもわからないだろう、というのが私の本音です。ーがその人はどうやら学生だったらしいので、ここで丁寧に解説したいと思います。


モバイルプランナーの「安い」定義を考察する

まずは上記2記事を読んでください。モバイルプランナーの概要については既に解説されています。その上で、モバイルプランナーが「安い」と主張するカラクリについて、私なりの説明を加えます。

なお、本記事は一律にモバイルプランナーがダメだというものではありません。実際、携帯の契約は時間がかかる行為であり、仮に時給10万円の人がいたら契約で1時間使うより働いた方が良く、そのような人にはモバイルプランナーのような人を使うのはとても合理的です。
ただ、私が知る限りのモバイルプランナーは、主観的表現で安いと表現をする人が多くいて、それは結果的に皆さん自身が損をしている事になる。ということで、この記事を書いています。


1.iPhoneが安く持てるカラクリ

モバイルプランナーの多くの方は「iPhoneが安く持てるカラクリがある」といいます。その話を聞いてみると、結論はSoftbankの「トクするサポート+」を利用するというものです。

これは、本体代金を48回分割(4年)で支払う契約をし、25回目に機種変更をすることで、残りの本体代金の支払いが不要になる、というものです。

もう一度書きますね。

本体代金を48回分割(4年)で支払う契約をし、25回目に機種変更をすることで、残りの本体代金の支払いが不要になる

というものです。よく分からない人は10回読んでください。この施策を意訳すると次のようになると私は考えます。

定価の半額で、端末を貸し出すよ。

施策を丁寧に読み解くと、25回目に機種変更をしない限りは本体代金の支払いが必要になり、モバイルプランナーの謳う「半額で買える」は実現しないですし、そもそも「半額で買える」は明らかな嘘です。だって25回目にその本体の返却が必要ですし、返却しない場合はお金を払い続けなければいけないし、画面破損があったりした場合の返却は追加料金を取られるケースもあるからです。

正しい表現は「半額で貸し出しできる」というものです。


モバイルプランナーこの施策を適用させるために、言葉巧みに以下のように勧誘します。
・48回分割で買う人が多いです(だから君も分割にしてね)
・2年後に機種変更をすると半額で買えます(ただし端末の返却、つまり下取りが必要だよ)

この施策を適用させたい背景は次の通りです。
・モバイルプランナー側は、この施策を適用させた契約を取った方が「良い実績」としてカウントされるため。


ちなみに、似たような施策はauもドコモもやっています。auならば「かえトクプログラム」というものがそれに合致し、ドコモなら「スマホおかえしプログラム」がそれに合致します。

ですが、分割回数と割引額が異なるため、「他社は高い」という表現をしますが、そもそも端末をレンタルしている状態でそのような議論はナンセンスだと私は考えます。

モバイルプランナーの1番最悪な箇所を挙げるとするとこの点です。利用する人たちは、これらを理解した上で、それでもまだ「ショップより安い」とか訳わからん言葉に踊らされて契約しますか?


2.モバイルプランナーの謳い文句を論破してみるコーナー

ここでは、モバイルプランナーがInstagramのストーリーで言葉巧みに誘う謳い文句を論破してみます。

❌がモバイルプランナーの謳い文句
⭕️が、その謳い文句を私なりの表現に直したもの


❌僕らは「担当制」で、SNSで集客させていただいているのでショップより安い
⭕️1円も値引きしない定価で買ってくれる情弱をターゲットにしているから他より高い(だから出張とかの交通費が負担できる)

❌他店よりも安くできます
⭕️大して調べない情弱が、勝手に安いと思い込んでいる

❌月々〇〇円安くなりました〜
⭕️情弱だから、端末代金と基本料金をごっちゃにしても分からないだろ!

❌どこも機種代金は変わらないですが、Softbankは裏技を使うと安くなります!
⭕️分割という概念をわかっていない情弱には安く見せかけることができる商材

❌僕、夢があって将来起業とかしたいですし、色々な人にお会いしたいんです
⭕️そう言っておけばなんか志高き青年ってことでちょっとは契約してくれそうだな

❌担当制なので、契約後もサポートします。Softbankでお安く端末を手に入れた後格安に移られる方もいますね!
⭕️️とりあえずSoftbank契約してくれれば俺の実績になるから、半年維持してその後解約してくれればもう何でもいいよ

❌大手3社の見積もり可能です!
⭕️大手3社の見積もりはできるけど、契約はSoftbankしかできないよ。だってうちはSoftbankの特約代理店だから。なので、auとdocomoはdisってSoftbankを契約してもらえるように誘導するよ!


3.モバイルプランナーを使う前に

インターネットができて世の中が激変しました。最大の変化は、「誰もが平等にコンテンツにアクセスできること」だと考えます。
昔は何か知らないことがあったら、人に聞くor書物で調べる 以外に手段はなかったように思えます。ですが、今はGoogleで検索することで、あらゆる情報にアクセスすることが可能です。

もちろん、全ての情報が正しいわけではなくむしろ有害な情報も一定数あるのも事実です。しかしながら、それでもたかだかスマホの契約程度であれば、
「スマホ 料金プラン Softbank」
「スマホ 料金プラン 安く」
「iPhone 料金プラン au」
「携帯 料金プラン 最安」

などと検索し、上位20記事をそれぞれ読むことをすれば、大枠は掴めるはずです。もちろん中にはアフィリ目的のゴミサイトもありますが、それらも調べるうちに分かっていくことが多いです。


一方で、モバイルプランナーのInstagramを覗くと、「携帯が安くなって助かりました!担当のハナコさん、ありがとうございました!」なんて投稿している一般人が残念ながらいます。

私はこれを、「無知の善意」と読んでいます。利用する側が調べることを面倒臭がり大して調べもしないので、その無知に漬け込んで善意で動いているように見せる営業マンがいます。
これは携帯業界に限った話ではありません。不動産業界などありとあらゆる業界に存在します。

何かを契約するとき、何かを決めるとき。

情報を「知っている」だけで幸せになることは多々あります。この記事を見てくださった方はモバイルプランナーを使って「楽しよう」とせず、まずはGoogleで検索を行い自分で構造を理解しようとしてください。


余談になりますが、私は「携帯乞食」と呼ばれる手法でかれこれ携帯料金はほぼ0円を貫いてきました。

これについては私のTwitterを見ていただくなり、あるいは調べれば有名どころのTwitterが出てきますので、その方々を参考にするなりしてください。携帯料金を0円にするのなんか、ちょっと調べれば誰でもできます。



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