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2023夏_シーズンインに向けて動き出すスケートリンク【蓮ノ空舞台巡礼】

スタンプラリー街歩きを終えた翌日、この日も少し動くだけで汗をかくほどの暑い日だった。
前日に思いのほか多くの景色を見ることができて気分が高揚していた私は、アプリ「Link!Like!ラブライブ!」内の活動記録(ストーリー)にて重要な位置を占める健民スポレクプラザを訪ねることにした。


■ 健民スポレクプラザ

川沿いの住宅街の一角にその場所―健民スポレクプラザはあった。

ここはスケートリンクをはじめ、室内グラウンドと多目的ホールを有する地域のスポーツ施設。リンクラ・活動記録(ストーリー)では、フィギュアスケーターでもある村野さやか所縁の地として度々登場する。
この日は以前から行われていた外壁工事がひと段落し、足場の撤去作業が進められている最中だった。

中に入り、事務所にいらした男性職員の方に一声かけてから入口付近の様子を撮影させていただく。

一通り撮影し終えたところで、先ほどの職員の方から「リンク見て行かれますか?」とお声がけいただいた。
お言葉に甘えて、2階に上がらせていただくことにした。

階段を上った先にある扉の向こうは、リンクラ・活動記録(ストーリー)に登場する光景が広がっていた。

これまでにないほどの没入感だった。
直接的な理由は、作中における背景描写の忠実さ。リンクに休憩スペース、ロッカー、壁に貼られたポスター……作中で目にした光景が高いレベルで現実とリンクしていた。
その没入感は、村野さやかが氷上で過ごしてきた10年間に対して、思いを馳せることにも繋がる。姉に憧れ、始めたフィギュアスケート。その多くの時間を練習の場であるこの場所で過ごしたことだろう。表現に苦しむときも、壁を乗り越えて軽やかに舞うときも。彼女を、スケーターたちの物語を見守ってきた場所であることに、感慨深さを感じずにはいられなかった。

訪問日の数日前から、2023年秋のシーズンインに向けて製氷作業を始めたとのこと。リンク上の氷はまだ薄かったが、室内はキンキンに冷えており、暑い中を歩いてきた身には心地よく染みた。

見学させていただきながら、様々なお話しを伺った。
職員さんの言葉の端々から、地域の方に愛されてきた施設であること、本作のファンを温かく迎えてくださっていることが感じられた。こうした温かい交流を続けていくためにも、一ファンとして、襟を正す思いになった。

ついつい話が盛り上がってしまったが、案内してくださった職員さんに御礼を伝えて、私はスケートリンクを後にした。

■ アクセスのおはなし

ペーパードライバーである私は公共交通機関での移動を軸に旅先での行動を考えている。今回の訪問では、西金沢駅から徒歩での移動を選択した。

金沢駅から北陸本線(現:IRいしかわ鉄道線)福井方面行の列車に乗車して1駅、西金沢駅で下車する。改札を出て右手方向、東口側に降りる。

西金沢駅東口—高架下に突き出ているコの字状の建物が駅改札口への階段

駅前広場の北陸鉄道石川線の踏切を渡り、道なりに進む。やがて、県道に行き当たるので、県道を左手方向に進む。しばらくすると伏見川を越える。

県道195号線の橋から見た伏見川
手前の赤いガーター橋(石川線)と奥の北陸新幹線高架橋との間に健民スポレクプラザがある

左手方向に折れて川沿いを進む。石川線の線路を潜り、少しすると、右手方向に健民スポレクプラザが間近に見えてくる。西金沢駅からここまで徒歩15分ほど

伏見川側から見た健民スポレクプラザ

なお、この近くには北鉄バスのバス停も存在する。西泉あるいは米泉バス停で降りれば、歩いて10分弱で到達できる。金沢駅から西金沢駅までの区間は金沢市内1日フリー乗車券の有効区間内でもあるので、金沢市内の周遊と抱き合わせてバス利用で訪問することもできる。

■ おわりに

本記事では、健民スポレクプラザとそのスケートリンクを訪ねた際の思い出をまとめてみた。
秋のオープンに向けて準備が行われていたリンクで、本作の背景描写の忠実さと登場人物を育んだ環境、そして本作のファンを迎えてくれる施設職員の方の温かさに触れた。舞台となった施設と本作ファンとの温かい交流がこれからも続いていくことを願ってやまない。

2023年夏、蓮ノ空・リンクラに係る舞台巡礼としての金沢旅はここまで。
旅の続きは、年が明けてからのことになる。

●訪問日:2023年8月24日
●訪問地:健民スポレクプラザ
●天候:晴れのち曇り【tenki.jpのデータ


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