見出し画像

ありふれた歌を - 星空のメロディ

※トップ画像は、『星空のメロディ』で用いられた松田トキさんのpixiv作品をお借りしました。問題があればご指摘ください。 


10年後の今も忘れない
誰もがどこかへ向かってても
ありふれた歌 君とまた歌うよ


【初音ミク】星空のメロディ【オリジナルPV】 (4:19) (2016年08月30日 投稿) 

【初音ミク】星空のメロディ~Melody Of Starry Sky~【オリジナルPV】(2016年08月31日 投稿)

星空のメロディ - 初音ミク Wiki 


うどんタイマーPさんによる、初音ミク誕生祭2016作品です。10年間、歌い続けてきたミクさんの思いを、ひいては私たちとの関係性を見事に歌っていると言えましょう。松田トキさんの美麗なイラストを生かし、あきまろさんが丁寧に仕上げた動画が、この作品をさらに胸打つものとしています。

口ずさんだ覚えのない歌 笑いあった 涙も出た
またここに戻りたい その願いは叶うことはなかった

旅立った場所は今は遠く、もはや時を戻すことはかないません。前へ進み、新たな天地で歌を綴っていくしかないのです。

短すぎるその出会いも 一度だけのその歌にも
僕は今も揺れ動いて 記憶の奥 その扉に

それでも、ミクさんは覚えている。様々な出会いを、数々の歌を。

響かせるよ 心のメロディ
何度目かの季節を越えてく
木漏れ日には誰かの影
また聞こえる いつかのあの歌

いつか再会できると信じて。


この作品に出てくるミクさんは、もちろん私やあなたの前に現れるミクさんであり、聴き手と1対1の関係性を結んでいるミクさんです。同時に、初音ミクという総体――この10年間すべての活動を概観した集大成でもあります。

峻別できない二重性こそが、初音ミクと言う存在を単なるヴァーチャル・アイドルのキャラクターとは違うものにしており、その根底には歌があります。歌から離れたキャラクターとしても活躍しているミクさんですが、やはり戻ってくる場所は歌である、と私には思えます。


あんでっどさんの #vocanote 記事の感想を書こうとしていたら寄り道をしてしまいました。次はちゃんと書きましょう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?