かっさーの日プ挑戦を応援!

アンジュルムにいた笠原桃奈さん(以後「かっさー」と表記します)が、約2年の沈黙を破って、通称日プと呼ばれる「PRODUCE101 THE GIRLS」という女子グループ選抜のプロジェクトに現れました。
101人のメンバーから最終的に11人を選抜しデビューする、そしてそれを「国民プロデューサー」の名のもと一般人がネットで投票するという、いわゆる「サバイバル番組」に登場してきてビックリしたのが、9月の初めの事でした。「かっさー」が日本のトレンドに載るほどで。

先日11/2の第1回順位発表式では、栄えある1位を獲得し、ハロプロヲタクの組織票だろ、といわれたりもしていました。

そして、そこへ「ハロヲタがそんなにいるなら、今頃ドームツアーやってるよ」と自虐的な反論をしていたりも見かけました。

そもそもハロヲタは、現役主義の人も少なくないと思われ、卒業したらその動向に関心が薄れるケースも珍しくなく、そんなにみんなが身内みたいにやらないだろう、というのは分かる気がします。

そんないろんな事が今この界隈には渦巻いていますが、自分はそれこそハロヲタ、それこそかっさーのいたアンジュルムのヲタなので、それこそ組織票と揶揄されるど真ん中にいる立場かもしれませんが、それだけで投票しようとは思ってなくて、今回はそのへんを書いていきたいと思います。

さて、今回このかっさーの復活は「まってました!」でした。そしてこれがいま彼女を応援している一番の理由です。

つまりは「有言実行」で、アンジュルムを卒業する時に宣言した事を、そのまま実行して表舞台に返り咲いてきたからこそ、「これは応援するしか」となりました。
元ハローだからってだけで、ここまで応援しようと思わないし、元アンジュルムだからというのも同じです。
気には掛けるかもしれません、あるいは密かに応援するかもしれませんが、毎週番組見て毎日のように投票するのは、やはり彼女の有言実行ぶり、言った通りにちゃんと戻ってきたから、というのは大きいですね。
彼女の卒業を見送ったヲタクは少なからずそう思っている事でしょう。「もう2年くらい全く動向が知らされてないけど、いったいどこで何をしているのだろうか?
本当に言った通りに戻ってくるのだろうか?先が見えない…」、そんな時に彼女は戻ってきました。そして「てっぺん取りに」きました。

こうして、有言実行でもどってきたかっさー。でも、ただ戻ってきただけでは、まだここまで応援しようとは思ってませんでした。
しかし彼女は、我々に応援する気にさせてくれました。

更に磨かれたパフォーマンス
彼女の歌やダンスはアンジュルムにいた頃よりも更に磨き抜かれていました。ダンスの切れや身体の使い方もそうだし、歌唱力も格段に進化していました。いわゆる「昔の貯金」だけでパフォーマンスやっていないところに「応援しよう」と思わせるものがありました。卒業後、1年半ほど個人で練習を重ねて、韓国のスクールにも通っていたとか。

更に磨かれた人間力
パフォーマンスは総合力があって「安定」していますが、それよりもっと進化したと思えるのが人間性でした。
アンジュルムにいた時代から、愛に溢れ、人を否定しない、そして知的で特に後輩からは尊敬されていましたが、今の日プのチームで選ぶ言葉や相手の導き方に関しては、アンジュ在籍時より遥かに人間としての徳を積んでいるように思いました。
彼女のハロプロ時代を知らない方々は、この人間力に魅せられた(少年ジャンプのヒーローとかルフィとか言われますが)形で沼にはまり、これが新たなファンを生んでいったと思います。ハロヲタ組織票より、これがなかったら1位になんかならないでしょう、という話で。

彼女がハローにいたから、とかアンジュにいたから、とか勿論バックボーンにはあるでしょうが、それだけであの言動・行動すべてにおいて模範になる人にはなり得なかったと思います。それだけ卒業後も人としての徳を積んだんだろうなと。

思えばかっさーは、入ってきた時は、個人的にですが「この子大丈夫かな?」とすごく心配しました。それまでも大丈夫かな?と思わされるメンバーはいるにはいましたが、大体同期がいて共に乗り切るような感じでいけてました。
ところが彼女は一人加入で、年も一人だけ離れて一番下という状況で、なかなかアンジュルムに馴染めている感じがしませんでした。それくらい、最初の頃は、本人が極度の人見知りと言っていたほど、今とは対照的な面が多かったと思います。
なにしろついこないだまで小学生だった子が、いきなり「アンジュルムです」と言われてポカンとしたまんまで入ってきた訳で。
人と会話するというより、いっつも話しかけられてから喋る、という感じで、しかも声も小さく遠慮の塊みたいな状態で、数か月たっても馴染んでる様子が見えず心配でした。このまま辞めてしまわないかと…。
当時すぐ上の先輩が、現在アンジュルムのリーダーを務めている上國料萌衣さん(かみこ)ですが、入って1年も経たないうちに「末っ子」状態でなくなるのが嫌で、また後輩をどう扱えばいいのかも分からず、最も距離を置いていたといいます。(後に「双子」としてバディ化するほどの関係になると当時想像もつきませんでした) また、その上の佐々木莉佳子さんも自分が最年少でなくなる=メンバーのお姉さんの視線がかっさーに移る、それをすぐには受け入れ難かったのかな、とも思います(彼女もまだ中学生だったので)。
加えて自分の殻に閉じ篭る風だったので、先輩たちもどうやって馴染ませようか、色々と思慮したようで、それくらいかなりの人見知りなメンバーだったのが、今これだけ人間愛に溢れ、それを体現している、その事がとてつもなく素晴らしいと思えます。
サブリーダーの中西香菜さんはとにかく積極的に接して、彼女の殻を破ろうとし「笠原夫婦」と称してベッタリしにいったり、先代リーダーだった竹内朱莉さんは遊園地の絶叫系で一緒になった時に「とにかく仲良くなろう」と意気込んだといいますが、その時に一緒に載っていたかっさー自身がボルテージが上がって「っしゃー!!」とか叫びまくった事で、閉じ篭っていた殻が解放されたようで、アンジュルムの動画でこの件を「桃奈覚醒」と記していました(笑)

それからはすっかり馴染んで、逆に大暴れぶりが「大型犬」と称され、真の意味で愛されるメンバーとなっていきました。そういう過程を見てきてるので余計に感情移入してしまいますが、とにかくそんな過程があって今では慈悲の塊のような人になっていて、今の日プではやはり加藤心さんとの関係性がとてつもなく好きです。

共にアイドルグループを経験した身で、そこは共通していますが、心さんは韓国のグループに入りながら1年弱で脱退扱いとなり、この4年ほど全くの空白で、いわば挫折を経験しての今回のチャレンジとなる訳で、かっさーとは違った事情のようでした。
「2度とやらない」つもりで、最後の挑戦として表舞台へ戻る事を決めた心さんとチームを組んだのがかっさーで、他者に対しては聖母のような優しい愛を向ける心さんが、かっさーの前でだけ「ヘニャヘニャ」言ったり、思い切り泣いて感情を分かち合ったり、いわゆる「解き放った」状態になった事もあり、「あの心ちゃんになんでも心を許せる笠原桃奈とはどんな人なんだ?」とその界隈で話題になっていました。
これは、ハローにいた事だけでなく、それをもとに「自分のアイデンティティーが形成され(本人談)」、更にその後も人間としての素晴らしさを身につける事を決して怠らなかったからだろうな、と容易に想像がつきます。

色々書きましたが、周囲の温かい環境に恵まれながら、自身で力をもっと蓄え、進化し続けるかっさーにこれからもまだまだ目を離す事ができない、なので応援を続ける、というお話でした(笑)




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