マガジンのカバー画像

MATLAB関連

71
MATLAB関係の解説、コードを載せている記事
運営しているクリエイター

#写真

Devil With Angel Heart~ MATLABで綺麗な「ボケ」を作ろう~決め手は対数~巡回畳み込み・直線畳み込み、MATLABでブロック処理

・絞りカメラのレンズには「絞り」という露光量・被写界深度を調整する機構があります。 写真の「ボケ」はこの絞りの形になります。 これは上の7角形絞りレンズで撮った写真です。 こちらは丸絞りレンズで撮った写真。 背景のボケが、絞りの形になっているのがお分かりになるかと思います。 絞りの代わりに、レンズの前に何かの形に切り抜いた黒い紙等を付ければ、その形のボケを出すこともできます。 今回はすでに撮った写真のボケを、信号処理でハート型のボケに変換してみましょう。 被

白黒画像がカラーに見える?~カラーイルージョン(色の錯視)を作ろう~色順応とは?

カラーイルージョン今年の10月に立ち上げた、AudiiSion Sound Lab. その会社名の由来は、人の脳の認識の仕組みを利用した新しいデジタルオーディオ信号処理技術を売り物にしようと、聴覚の錯覚(=錯聴 Auditory illusion)を元にした造語です。 それはともかく、今回は聴覚ではなく視覚の錯覚(=錯視 Optical illusion)のお話です。 まずは早速デモ画像をご覧ください。 左が元画像、中央が変な色付き画像で、右が白黒。 下のGIF画像

「先鋭化」なのに「アンシャープ」??~「アンシャープマスク」とは?

画像の先鋭化処理としても最もよく使われるのが「アンシャープマスク(Unsharp masking)」です。 写真をやる人であればほとんどの人が、聞いたこと・使ったことがあるのではないでしょうか。 「先鋭化」なのに、なぜ「アンシャープ」?? と思われる方もいるかもしれません。 これは、大昔から用いられていた、「ぼかしたネガ(アンシャープマスク)をポジフィルムに重ねて現像するとクッキリする」というフィルム現像テクニックが元になっています。 波形で見てみましょう。 1.