2歳のバイリンガル⑨
赤ちゃんの言語発達は両親や周囲の身近な人達にたくさんの影響を受けると言われています。アユンは0歳の時から、一番身近にいる両親やそしておじいちゃんおばあちゃんの影響が大きく、彼らはほとんど韓国語で話しかけていました。では、韓国語には「ラ行」が多いのでしょうか?
いやー、韓国語は、「ラ行」が他の言語よりは少ないんですね。
韓国語(朝鮮語は別)は、「ラ行」が語頭に来れば「ア行」や「ナ行」に変えて発音すると云う法則があるくらいなので、実は少ないのです。でも「ㄹパッチム」がつく単語はたくさんあります。
パッチムとは音節末に来る子音で、 「R」 は音節末の位置では「L」音で現れます(子音プラス母音、その下に子音が加わる音にㄹがある「말」「달」など。ちなみに日本語の教材などはこの音をカタカナで、「マル」「タル」などとルビを打っているので、正確な音を出すには難しいところもあります )。
アユンに話しかける時に、こういう「L」のパッチムが入った言葉がたくさん入っていたのかもしれません。
アユンに私たちは、「アリラン」の歌をよく歌ってあげてました。韓国の代表的な民謡で、アリランの曲はたくさんあります。
この歌には、「ラ」や「リ」の音がたくさん出てきます。本人はタオルや自分のパンツを持って、それをリズムに合わせて上下に振りながらよく踊っていました。その姿が面白くて、毎日のようにさせていました。そういえば最近見た YouTubeで、BTS がこの子が踊っていたアリランを歌っていました。BTS が歌うと、今風のなんと素敵なアリランなんでしょう(笑)。アユンが踊っていたのもBTS が歌っていた同じアリラン、歌の順番も一緒でした。だからなのか最近も、このYouTubeを見て思い出したように踊ってました。
アユンが歩き始める前から2歳を過ぎても、よく歌って踊っていた歌なので、私はこのアリランの影響も、大きかったのではないかと思っています。
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