2歳のバイリンガル⑱


前回の続きのお話。
赤ちゃんはどのように言葉をつないでいくのでしょうか?

アユンは両親の話した言葉やYouTubeのアニメや歌からの影響も多くありましたが、絵本からもたくさんの学びがあったみたいです。
0歳の時から、よく本を読み聞かせていました 。
日本語、韓国語、時には英語の絵本もありました。

この中でもアユンのお気に入りは、韓国で出版している「Aram books」という絵本たちでした。
シリーズになっていて、立体的に赤ちゃんがワクワクするような構成になっている絵本です。
絵が大きくて可愛く、話しかけるような言葉のあとに、(なんて答えるんだろう?)と赤ちゃんがゆっくり想像できるように、次のページを少しずつひっぱり出していくと答えが出てきます。
答えは短くて分かりやすく、赤ちゃんがホッとするような心に響く言葉です。
なのでもうアユンはこのシリーズの本が大好きで、何回も読んで読んでと持ってきて、そのうち自分一人でもページをめくって見るようになりました。

そしてある日、一人で座って絵本を開き、大きな声で本を読み出しました。
(えっ!?アユンが本を読んでる!?!?)
この時、アユンは一歳と8ヶ月❗
大きな声をだして読んでいたのですが、良く聞いてみたらこれは読んでいるのではなく、何回か聞いているうちに覚えてまねをしていたのです。
でも、まだ発音がしっかりしないものの、本に書いてあるとおり正確に読んでいるんです。本当に驚きました。

ここでの気付きですが、絵本もその年齢に合った絵本を選び、気持ちがすっと入っていくような絵本を読んであげることで、赤ちゃんたちの言語習得はうんと伸びていくんじゃないかなと思いました。
最近、大人の第二言語習得でも、いかに話せるようにするのかが大事な課題として論議されています。
一般的な教科書も、基本を習得する意味ではすごく大事なことですが、時々自分の気に入った本、ドラマのセリフなどを反復して感情を込めて話してみるということも、すごく効果的なのではないでしょうか。

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