2歳のバイリンガル⑧

生後すぐの赤ちゃんは、お腹が空いたときやオムツが濡れたり不安な時などは、泣くことで声を出し何かを訴えたりします 。
それが生後1ヶ月2ヶ月頃になると、機嫌のいい時などに喉からアーとかウーといった声を出すようになります。この声をクーイングといい、声帯や喉の筋肉が発達してきた証拠だと言われています。
その後、4ヶ月くらいで喃語になっていきます。喃語は 赤ちゃんが言葉を覚える前に発する意味を伴わない声のことを指します。口や舌を使うことで出すことのできる声で、二つ以上の音がつながっているものです 。
母音から始まり 今度は「あぶ」とか「まま」とか子音が少しづつ加わっていきます。
「だあー」「ぶうー」と舌を使って音を出すことを覚え、6カ月ごろになると「だあだあ」「あむあむ」のように唇を使うことで、より話し言葉に近い発声が身に付くようになるそうです。 喃語の中でも 特に多いのが唇の開閉に伴う「マ行」や 破裂音と言われる「バ行」の音です。
では、赤ちゃんはいったい「マ行」や「バ行」からどんな順番で音を発するようになるのでしょうか?

※ 構音の完成年齢(おおよその構音(発音)の完成時期)

2歳代  ーパ行、バ行、マ行、ヤヨユワン、母音
3歳代 ータ行、ダ行、ナ行、ガ行、チャ行
4歳代 ーカ行、ハ行
5歳代 ーサ行、ザ行、ラ行
(資料、長野県こども病院口唇口蓋裂センター)
この他にも調べて見ましたが、ほぼ同じような資料内容でした。
なんと「ラ行」は最後に出てくる音なんですね。
では、この子はなぜ1歳にもならない時期に、ほかのどの音よりも「ラ行」を正確に発音したのでしょうか?

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