たったひとつの恋をした。
わたしが自分自身の意思で誰かに恋をしたのはそれがはじめてだった。
それまでの人生がいかに灰色だったかをありありと見せつけられるように、君と出逢った日から世界が目まぐるしく彩られてゆく。

君の思考した結果による行動が好きだ。
自ら本を選び、そこから幾つもの知識を得、考察を重ねて解に辿りつこうとする。
そうした学びを、君は惜しまない。

わたしは人生ではじめて、わたしの方から誰かに手を伸ばしたのだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?