【第12回】朝日のように、さわやかに。

2019.8.28
今年はもしかしたら、
焼けるような日差しの夏はこないのではないか、
と、淡い期待を抱いておりましたが、
ちゃんと夏は、やってきましたね。

予定よりかなり遅くなりましたが、
久々、第12回目となります。

まずは、
良い加減ちゃんとこちらでも告知しておかねば
ならないかと思いますが、
本館分館共通の公式instagramをはじめています。

本来は
HPに何か更新できない理由があったときに
補助的に使うために
立ち上げておこうとしたものですが、
皆さん周知の通り、
現在、分館の営業日が大変不規則です。
ですので、こちらのinstagramのほうに、
急なお休みなど、
HPで間にあわない即時的な情報をあげています。
業務報告的なお知らせだけだと味気ないので、
小さな情報コンテンツとして見れるような、
文章と写真を添えてあげるよう、
心がけております故、
何分今しばらくの間、HP、instagram、
あわせてのご確認のほど、
宜しくお願いいたします。

あと、分館についてもうひとつ。
営業時間を前にずらしまして、
本館の朝の機能を移して、
朝喫茶をはじめています。

朝喫茶。
本当は過ごしてみたいのに、なかなか時間が…
という方は多いのではないでしょうか?

かくいう私もそうでした。

幼き頃から
三度の飯より二度寝が好きだった私が、
時を経て、
二度寝するより朝喫茶を、
自ずから開けているのですから、
人生わからないものです。

ただ、それだけ、
朝喫茶には抗えない魅力があるなあ、と
身をもって言えるところがあります。

まずは、モーニングですね。
珈琲にトースト、卵やフルーツ…
卓上にどんと並ぶ華やかさは、
一日のはじまりを
自分のために祝ってくれているようで、
照れくさくもニヤニヤ、
嬉しくなってしまいます。

そして、
まっさらな喫茶店とでもいうのでしょうか。
最初の一文字目を原稿用紙に書き込むような、
買ったばかりのキャンパスに
はじめて絵の具を置くような、
清々しさに満ち満ちた、喫茶店の空気。

私にとっては、
トロワ・シャンブルの朝がそうだったのですが、
午後の熱気を帯びる前の、僅かな時間は
喫茶店の至るところに、
一日のはじまりの欠片が
きらりきらりと散らばっていて、
瑞々しさで溢れそうな珈琲も、
届けられた新聞の朝刊に
かすかに残る刷り上がりのインクの匂いも、
欠伸まじりの頭に、足りなかった欠片を埋めて、
席を立つ頃には
心満たされ、頭さわやかに、
今日のこれから、へ
向かうことができるのでした。

ようやく分館も、いくつかの試行錯誤の結果、
朝喫茶セットという、
モーニングにあたるものを決めました。
まだ改善したい部分はあるのですが、
しばらくこの形で続けていこうと思っています。

そして、
一日のはじまりを
軽やかに、ぽんと背中を押せるような、
何か新しいことをはじめたくなるような、
そんな分館ならではの朝を、
作っていければなあと思います。

よろしければ、
おはようございます、の傍らに
喫茶店をどうぞ。。

ではでは、長くなりましたが。
次回は、秋気澄む頃ですかね。
『あの花の背中は。』、
『誰がために鐘はなる。』
…また頭広がって迷っております故、
決まり次第お知らせします。

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