【第3回】何故に、喫茶室。

2018.8.28
暑い夏が駆け足で去っていきますね。
分館の完成は夏の終わりを駆け抜けて、
9月の後半あたりまでかかりそうです。
楽しみにされていた方、すいません。
もうしばらくのご猶予を。。

前回、喫茶室について、少しお話を、
と書きました。
皆さん、どんなイメージをお持ちでしょうか?

○○室の持つ
私たちなりのイメージとしては、
◆小さな部屋であること。
◆どこか静謐な感じがあること。
◆何か限られた目的があること。
などなど、が浮かびました。

それが喫茶店の場合だと、喫茶の室、
喫茶をするための静謐で小さな部屋、
ということになるでしょうか。
こうやって書いてみると
何やら堅苦しい感じがしますね。

実際に分館は、
本館を一回り小さくした細長い部屋ですし、
おひとりさまがお気に入りの本を読んだり、
創作の書き物をしたり、物思いにふけったり、
そんな時間を
大事にできる場所になればなと思いますが、
あまり堅苦しい空気になりすぎてしまうことは、望んでいません。

喫茶室という言葉に一番惹かれたのは、
室という、言葉の、ひとつの意味です。

歴史小説など好きな方は
ご存知かもしれませんが、
刀の鞘のことを、刀室(とうしつ)といいます。
刀は美しくて恐ろしいものですが、
それを安全に、大切に、普段収めている場所、
というのが、
柔らかさの中に、芯の強さを秘めているようで
とても良いな、と思っています。

刀に例えるのも問題あるかもしれませんが、
誤解を恐れずに言えば、
喫茶文化の鞘が、喫茶室なのかもと思いました。
美しい部分、美味しい部分、
時に恐い部分、凛とした部分…
様々な喫茶の色や顔に
触れられる場になればなと思います。

…なんだか、結局、堅苦しくなってきましたね。
話も、危うく怖い感じになってきましたので、
この辺で。。
分館自体はどちかというと、
薔薇のような赤が印象的な
可愛らしい感じの造りです。
この話は真夏の怪談だと思って、
程よく涼んで、どうか聞き流してくださいませ。

次回は、
オープン日を発表できればと思いますが…
日々の泡を透かしてみれば、という話の予定。

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