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【第三回】考察の果てのカレーライス

7月末までのお知らせ予定が
遅くなってしまいました。
今回の喫茶店のカレー考察、
最終回となります【第三回】です。

正直、こんなご時世でもあります。
私事でも大きな変化があったり、
やるべきなのか、やりきれるのか、
不安の方が強かったのですが、
皆さんから寄せられる
アンケートの声を聞きながら、
私自身とても背中を押される思いでした。
ありがとうございます。

お待ちかねのカレーライスです。
今、私たちがカレーで出来る
全てが入っていると思います。
第一回、第二回と考察された方も、
今回はじめてという方も、
単純に楽しんでいただきながら、
少しだけ、喫茶店のカレーについて
考える機会になっていただけたら、
幸いです。

さて、第三回です。
今回はタイトルを、
『考察の果てのカレーライス』と
名付けました。
本当に、果てだったと思います。
創業からずっと怖がって手を出さず、
スタッフの協力のもと、
スパイスのいろはから、
本気で取り組んだ3ヶ月間。
(準備もいれれば、もっと長いですが…)
無残に散った試作品たち。
何故か美味しいカレーうどんになったものも
ありました。

最終的に、
このカレーライスの原型が出来たのは、
実は7月の半ば、
間に合うかどきどきでした。
まだ、考察の果ての先はあるかと
思いますが、
ここからは一緒に考察、
いただければと思います。

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第一回考察編で、
見えた特徴のひとつですが

【喫茶店のカレーが好きな方】
→欧風カレーやドライカレー
辛いのは苦手

というのが、ありました。
私達も同感で、8月、お米のカレー、
どちらかを作ろうと目指していました。

その候補のひとつが
珈琲の苦味との調和を考えた、
「ビターピラフ」という、
いわば、ドライカレー。
お米を珈琲で炊いたり、
バーボンでフランベしたり、
まあ色々と迷走、試行錯誤したのですが、
どうにも味のバランスが悪かったり、
一番難しいと判断したのが、
美味しく作ろうとすると、
味の強さやスパイス感を際立たせないと、
うまくまとまらず、
珈琲に寄り添うというスタンスから、
どんどん遠くなってしまって、
納得のいくものまでたどり着きませんでした。

そして、
もうひとつの候補として考えていたのが
「喫茶店の美味しい欧風カレーライス」。
喫茶店の美味しいカレーライスは、
それこそ、第一回の考察編で、
皆さんに多数お店をあげていただきましたが、
喫茶店の【多様性】をもった様々なカレーが
喫茶店の数だけあることがわかりました。

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喫茶店ではないですが
欧風カレーの原点でもある
神保町『ボンディ』さんにも
改めて伺ってみたり、

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これも名物ですね、前菜代わりのじゃがバター。

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滑らかなカレーソース、
旨みの後にじわりとくる辛味、
美味しいです。

日本発祥の欧風カレーの奥深さを感じながら、
では、
《レキュム・デ・ジュールらしいカレーライス》
と考えた時、
大切にしたいなと思ったのがこちら。

・どこか私たちらしい手間をいれる
・日本を感じる要素を
・穏やかな辛味、コクのある旨味
・飲み物に寄り添うように
・ちょっとだけ背伸び感
・新しく懐かしく、喫茶店

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いくつかありますが、
その手間のひとつが
スパイスを調合して
今回カレールーを自家製にしました。
そこには日本の要素も混ぜ込んで、
どこか、
懐かしいような親しみのある、
もう一度食べたくなるような、
私たちらしい味にまとめたつもりです。

今回も
前回とは違うアンケートをご用意しましたので、
皆さんの、遠慮のない真っ直ぐな、
ご意見を伺えればありがたいです。

では、ただ今
当店8/7まで夏休み中で、
8/8土曜日からの幕開けとなりますが、
※遅くなった分、
9月の暑いうちもやるつもりです。
よろしくお願いいたします。

それでは、晴れやかな8月を過ごされますよう!

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