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アスペクト辞典2 太陽のアスペクト

太陽のアスペクト

太陽のサイン・ハウス・アスペクトなどの状態は、25才から35才位のあいだにそれまでの金星期の思春期の自分のあり方から変化してくるプロセスです。一般に、金星期は一人でいるのが苦痛で常に友人や恋人と一緒に愛情や友情を育む時期ですが、太陽期にうつると自我が確立して、自分らしくいられる一人の時間をこのむか、恋愛や創造行為に集中するか、仕事に没頭するなど個性的、選択的な活動に集中します。あるいは、子供ができた場合は、子育てを愛情と創造行為の表現としてそれに集中します。

30才前後のあり方を示す太陽は大人としての自分のありかたが表現しています。アスペクトのあり方は、大人としての自分がどんなふうに生きているか示しています

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太陽と月のアスペクト

太陽と月のアスペクトは、新月、上弦、満月、下弦などの月相のサイクルとして観察されます。月の28相の性格判断などもありますが、原理としては、太陽と月の度数をサビアンシンボルに当てはめて、考えることもできます。

太陽が意図、月が感情ですが、太陽が社長で月が現場の従業員と考えることもできます。太陽は意図を設定するだけで、それを形にするのは月の営みです。太陽からの光が月に受け止められ、地上に届けられる。それがどのような性質を持つのかといえば、太陽と月の角度がそれを表しているとわけです。


太陽と月のアスペクトがタイトな場合


どんなアスペクトであっても、太陽と月のアスペクトがタイト(3度以下)の場合は、その人は自分の意図を現実にしたいという強い欲求を持ちます。それが対人関係に向かった場合、夫婦の場合は特に、相手に対する要求や期待が激しくなる傾向があるので注意が必要です。相手に理想を投影して、その通りになってほしいと願うのです。

一般に、男性の場合、相手に月を投影します。自分の感情的な安心感を妻に求めます。男性は自分の感情を表現するのが苦手なので、妻に自分の感情やストレスを投影させてしまうことが多いのです。

妻の場合は、夫が帰宅した途端に、イライラしてくるという話をよく聞きますが、夫は会社などでのストレスをぐっとこらえているわけですが、それが自分の態度ではなくて、妻の感情に反映されるのです。夫はストレスを家に持ち帰らないようにしましょう。気分転換にいっぱいやったり、本屋をぶらついたり、ゴルフの打ちっ放しなどで発散したりするのも良いことなのです。特に銭湯などによってくるのはオススメです。妻の方も夫の気分転換を許してあげましょう。セラピー的には幼少期の親子関係で感じた挫折感などを癒す必要があります。

女性の場合、太陽を夫に投影していることもあります。自分が達成したいことを夫に達成してほしいと考えるのです。これは女性が「家内」として内助の功のみを求めらていた時の名残です。この場合、女性は受け身で情緒的になり、理性的な判断がうまくできなくなります。判断を夫や男性に任せて、自分の人生を生きようとないという問題があります。この場合、夫は妻の自発的な意志を尊重し、背中を押してなんでもやらせてあげる必要があります。また、妻は、自分が夫に望むことを自分自身が自ら体現することを許し、そうした生き方を趣味や仕事の分野で選択する必要があります。また、ある程度、一人で行動することが太陽の力を強めます。

太陽が輝くと空では一つ。月は星たちとともに輝いています。このことからも太陽(男性)は孤独であることが自然。月(女性)は社交的であることが自然なのです。

したがって、男性は孤独を必要とし、女性は社交を必要とします。その意味で、月の位置はその人の社交のスタイルを表しています。そして、人生は人との縁で作り上げられていきますから、願望の実現には社交は重要な鍵を握っているとも言えます。男性性だけだと、なんでも一人でやりきろうとしますが、女性性を生かすと援助やチームワークで目的達成するので、奇跡的な結果をおこせるのです。反対に女性性だけだと同じところを堂々巡りし、孤独を埋めあわせるおしゃべりに時間を浪費することにもなります。

男性性と女性性のバランス。DoingとBeingのバランスが人生を成功させるために不可欠なのです。

そのためには太陽と月の対話が非常に重要になります。太陽を意識、月を無意識とするなら、全てのセラピーの目的が「太陽と月の神秘の結婚」であることもうなづけますね。

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