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アスペクト辞典7 天王星と冥王星

天王星と冥王星

天王星は革命、個人主義、合理主義、自由意志の尊重、平等意識、科学技術崇拝などと関連し、冥王星は権力とか秘密結社、破壊と創造、死の恐怖と誘惑などと関連します。神話でいえば、天の神ウラノス(その人間ヴァージョンのプロメテウス)、冥府の神プルートと関連し、アスペクトをもつと、この二人が合議するわけです。反逆的で死を恐れない極端さを醸し出してきます。非常に個性的で禍々しい組み合わせです。

合    1964~ 66年 1965年10月10日 乙女座17−18度

64年後半
杉田かおる 11月27日
Hide(X) 12月26日
江原啓之  12月22日
65年
さねよしいさ子  9月1日
ビョーク 11月21日
尾崎豊  11月29日
66年
広瀬香美 4月12日
ジェネット・ジャクソン 5月16日
スガシカオ 7月28日

天王星0冥王星 乙女座

冥王星は1958年から1971年に乙女座ありました。人類初の人工衛星スプートニクが打ち上げられ、東京タワーが建設され、アポロの月面着陸をテレビで見るという時代でした。一方で、世界中で共産主義が拡大し、日本でも全学連や全共闘の東大安田講堂事件などが起こっています。米ソの冷戦の中、ドラックカルチャーが意識の最先端を拡大し、ビートルズがLOVE&PEACEを叫ぶ文化的にとても刺激的な時代でもありました。国家よりも地球や人類にアイデンティファイする物語が鉄腕アトムやウルトラマンのようなアニメで20世紀少年立ちの心に浸透しました。

天王星は1962年から1968年に乙女座にありました。テレビの一般家庭への浸透もそうですが、トランジスタ・ラジオが発明され、放送文化は家族のものから急速に個人のものになっていったのです。企業が大型コンピューターを導入しはじめ、科学万能の風潮が社会に浸透し始めています。労働現場の機械化の波はとどまるところを知りませんでした。同時に組合運動など、労働者の権利の叫びもはげしく、労働者の生活水準が急速にアップした時代でもあります。

冥王星と天王星が同時に乙女座にあった時代は、科学技術が劇的に進歩した時代といっていいでしょう。同時に急激に個人主義、生活レベルの向上、核家族化が進んだ時代でもあるのです。

天王星と冥王星が特にタイトなアスペクトをとる64年から66年は、東京オリンピックと新幹線の開通、ビートルズの来日、ウルトラマン放映、三里塚闘争の始まりという世相でした。宇宙開発の高まりとウルトラマン、戦後の終わりの象徴といわれた東京オリンピックと新幹線。この時期に生まれた人たちはこういう空気の中で地上に生をうけたわけです。

ビートルズブームにうまれた人たちは思春期のころに、テクノ・パンクなどの新しい音楽のトレンドを体験し、自ら90年代にはブルーハーツやスピッツ、イエローモンキーなどのバンドの中核をになって、その空気をリバイバルさせています。

この天王星0冥王星乙女座の世代の人の特徴は、あらゆるものに一度はノーと叫んで見るところから、再構築していくところです。彼らは家制度や年功序列制、男女差別などにとても敏感で、社会人になる頃には男女雇用機会均等法が施行されています。

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