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アスペクト辞典4 木星のアスペクト

木星と木星外惑星とのアスペクトは、世代的特徴となります。木星と土星、木星と天王星、木星と海王星、木星と冥王星。木星がどのサインにあったかでだいぶ違うので、できるところはその部分も書いてみました。

ルシエルのアスペクト辞典はいろいろ実験的な試みもあるので一貫性がない部分もありますが、生涯をかけてアップデートしていこうと思います。

木星の一般的性質

拡大、増加、過剰供給、知識、学問、富、価値。倫理、信仰、ヴィジョン、誠意、自信、貪欲。

年齢域は、45才から55才と言われる。人生の経験の果実を味わう時期。子育ても終わり、時間と経済の余裕をもち旅行や再教育を楽しむ。経験豊か大人として、社会の中で中心的な役割を果たす年齢。

木星は神としては、オリンポスの主人、全ての神々の王としてのゼウスです。ゼウスは気前が良く、概ねお人好しでもありますが、身勝手なところがあり、大変な浮気性でもありますが、妻には弱いというとても人間的な神でもあります。しかし、怒ると雷を発し、戦さを指揮させれば戦略家でもあり、政治力もあります。

木星には、倫理、道徳、良き信仰、思想という意味もあり、社会の良識を示しています。革命思想を表す天王星との違いは、それが「まあまあ、良いではないか。」という赦しというか、遊びがある余裕を見せることです。天王星がその思想に逆らうものはギロチンで断罪するのとは大いに違います。保釈金を払えば釈放するなどは、木星的ですが、天王星は貧富の差なく、いい意味で平等であると同時に厳しいのです。

木星は12年で12サインを一周し、社会の中でのトレンドや流行を示します。木星の拡大する力、周りからの評価を生み出す力が、12サインそれぞれの分野で発揮されるのです。 どういう物事に人気や関心が集まるかを示しています。

この惑星が他の惑星とアスペクトをとると、その惑星の性質にターボがかかるような感じです。金星に関連すれば、楽しみが増える。享楽的になり、火星に関連すれば、やる気が増える。勢いがつく。やり過ぎれば後悔もありますが。

木星よりも内側の惑星についてはそれぞれの惑星のところで解説されていますから、ここでは、土星、天王星、海王星、冥王星、そしてノードに関して解説します。

木星と土星

合 1940年 1961年 1981年 2000年 2021年
12年周期の木星と29年周期の土星は20年に一回コンジャンクションになります。土星の人生の目的と木星の社会のトレンドが一致するのでこの年代の人は社会的に認められる傾向があります。ジョン・レノン、ブルース・リー、王貞治、篠山紀信、浅丘ルリ子、エンヤ、いとうせいこう、星野源、柴咲コウ、などがこの星の生まれです。一つの時代、一つのジャンルを作った人も目立ちます。

希望と楽観主義を表す木星と、悲観と現実主義を表す土星のコンビネーションは、よく働くと優等生的な社会のニーズをよく捉えるセンスとなりますが、失速すると楽観主義と悲観主義の折り合いがつかない無気力な状態を表すこともあります。

また、木星は過大評価、土星は支配力を示すので社会的ステータスを鼻にかける人間を生み出すこともあります。社会のメインストリームに属している成功者だというプライドです。

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