R6-1月、冬季のダート

今週は東京小倉にて凍結防止剤が撒かれました
良馬場ではあったので影響無さそうと思ってましたが…

さて、上の影響はともかく
今週は冬季のダートは差し馬が有利なんて言いますが、凍結防止剤の影響を含めてその傾向の内容を今回はまとめておきたいなと感じました

ずっと先行馬狙いでやられているってのもありますし、確認は必要かな、と


凍結防止剤とは?

調べてみると

凍結防止剤は主に塩化ナトリウムや無水硫酸マグネシウムから成っており、人馬への安全が保障された成分が使用されています。
凍結防止剤が入るとなぜダートが凍らなくなるのか。
それは防止剤に含まれた塩化ナトリウムがダート中の水分に溶けると、水の凝固点が下がるからです。

ある意味、まあそうだろうな、って感想ですが
問題は馬場状態に対してどう影響があるのか
なわけで

凍結防止剤を水に溶かすと粘度が高くなる
砂の表面に粘度の高い液体があることで力のいる馬場になる

良馬場
→凍結防止剤を散布したとしても使用量が少なくて済むのでネバネバしない

雨は止んでいるが水は含んだ稍重〜重馬場
→1番凍結防止剤の効果を発揮する状態
平日に雨が降って水を含んだ状態の上から凍結防止剤を撒きます。そうするとダートの表面には水+凍結防止剤が混ざった状態でネバネバした馬場コンディションになる
凍結防止剤を使用すると稍重・重馬場でも時計のかかる決着になる

雨が降り続いている重〜不良馬場
凍結防止剤の効果はほとんどない
理由は降り続く雨によって馬場内の凍結防止剤の濃度が下がっていくから
馬場に含まれる水の凍結防止剤の濃度が高いと粘度が高い(ネバネバする)訳なので、雨が降り続くことで水が供給され続けると凍結防止剤の効果が薄くなって関係なくなるということです

拾ってきた資料ではありますが、基本は大事なのでまた読んでおきたくなりますね

R6-1/27,28の傾向・東京編

今週は東京ではダート戦が14Rあり、長距離2100mを省くと11Rありました

11R / 3着以内 = 33頭の内、16頭が差し追い込み
11R / 好走した1番人気7頭 / 5頭が差し追い込み

先行して好走した馬は以下のみ
1/27、1R、7エースアビリティ(ヤマカツエース)
1/27、3R、1クォーツァイト(ダイワメジャー)
この2頭の共通項として
①メンバーの中では上がり上位クラス
②鞍上ルメールJで元々期待値高い馬
要するに、脚質がどうこうより上がりの早さがあるから好走できるのと、上位騎手が乗るような能力上位馬だから先行しても人気通りになったという事
→抗いようがないパターン

では他の好走した差し追い込み馬は?
1/27
1R、4テイエムビッグサー(ビッグアーサー)
3R、2サンキャメロン(アニマルキングダム)✓
4R、2ブレスワード(ニューイヤーズデイ)✓
7R、1ニシノスピカ(ダンカーク)✓
1/28
1R、8クインズデネブ(カレンブラックヒル)✓
3R、12ブラボーキングダム(アニマルキングダム)✓
7R、2ホワイトクロウ(ヘニーヒューズ)✓
8R、11ラックスアンドゼア(カンタロス)✓
8R、10ロードフォンス(ロードカナロア)✓
11R、10サンライズフレイム(ドレフォン)✓

上記✓付きは全て東京ダートで上がり上位3位までを記録した事のある馬でした
ほぼ無差別に好走してます笑

含水率
1/26、6.9~7.1%良
1/27、4.1~4.1%良
1/28、3.5~4.5%良

開幕に向けてじっくり調整を行った様子
→時計のかかるダート?

逆に先行して前残りできた馬はどんな馬なのか
1/27
1R、6モリノセピア(エスポワールシチー)
9R、8マニバドラ(スパイツタウン)
↑この2頭はダ1400
1/28
3R、14アデランテ(ミッキーグローリー)
7R、14レディアス(ジャスタウェイ)
↑この2頭はダ1600
有利な枠+展開有利が重ならないと前残りは難しい様子

R6-1/27,28の傾向・京都編

今週は京都ではダート戦が15Rあり、新馬戦と中距離1800m以上を省くと7Rありました

7R / 3着以内 = 21頭の内、16頭が逃げ先行
7R / 好走した1番人気6頭 / 4頭が逃げ先行

好走した主な先行馬
1/27
3R、1ギルティプレジャー(ダークエンジェル)
9R、2ストリンジェンド(キンシャサノキセキ)
1/28
2R、5アスタールテニウム(ニューイヤーズデイ)
3R、13ルディック(イントゥミスチーフ)
4R、10モアザンワンス(マジェスティックウォリアー)
8R、13ゴッドセント(アジアエクスプレス)
等、普通に実力上位で人気してる馬は抗えない感じかも…

含水率
1/26、8.5~7.0%良
1/27、7.4~7.8%良
1/28、6.4~7.4%良

水曜から金曜にかけて調整
それから日曜にも調整
→砂が傷んで締まり出しているという事?

各場所のダートコンディション

※小倉については割愛しています
京都競馬場はリニューアルされ4月から開催されました、それから計36日開催されていますが、夏までの間に12日開催されました
秋頃の京都ダートは差し追い込みがやや好走していました
ちなみに東京は10月から17日開催されています

京都・春12日→秋17日→冬7日目、先行有利
東京・春20日→秋17日→冬開幕週、差し有利

中山・冬17日→春16日→秋9日→冬16日・先行有利
阪神・夏8日→秋9日→冬9日・やや先行有利

この差はなんなんでしょう?

夏の開催がない間に、中央場所(中山・東京・阪神・京都)では砂を洗い、9月にフレッシュな状態でその後1年間使用していきます。
細かい成分やゴミを洗い流し、砂粒が中心で粒の間に隙間のあるダートに戻ります。すると、馬の体重や蹴る力を受けると砂がずれてしまい、走りづらく時計がかかります。

12~2月にかけて、ダートが使い込まれて細かい粒が増え時計は速くなるはずですが、実際にはさらに遅くなります。これは空気と砂の乾燥が進み、砂同士がバラバラないわゆるパサパサの状態になり、馬の体重や蹴る力を受けると砂がずれてしまい、走りづらく時計がかかるものと思われます。

4~6月、重い蹄を受け止め1年間使い込んだダートは、砂粒が壊れ、細かい成分が多くなり、引き締まった砂になります。すると馬の体重や蹴る力をしっかり受け止め、速い時計が出ます。

夏から次の夏にかけて砂が傷んでいくので
差し追い込みからジワジワと逃げ先行有利になっていくようです
とはいえ、ダートはそもそも先行有利でガッツリ振るのは間違いなので、どんな馬が好走するのか基準を作るのが正解なのかと思います

実際去年秋の東京ダートは差し追い込み有利な状況でした
そして今開催が2/18までの8日間あるのですが、天気に左右されず良馬場なら差し追い込み有利から逃げ先行有利に変わってくのではないかとイメージしています

そして京都は2/18までの残り8日間あるのですが、こちらは逃げ先行有利が続くのではと予想しています
今週以上乾燥すれば、1月2週目を参考にできるかと思います

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