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ナビの夏休みシリーズ①      「フィンランドに行ってきました」

この夏、大好きなフィンランドに行ってきました。(今回で5回目)
ラーンネットに出会う前、私は1年間フィンランドにボランティア留学をしていました。現地の幼稚園を手伝いながら過ごす日々は、私の人生を豊かにしてくれました。
と、留学時代の話をし始めるとキリがないので、それはまたいつかお話するとして、今回はこの夏の旅のお土産話を少々。

今回の旅ではいくつかの街を訪れ、友人たちと再会することが私の目的でした。
その中の友人の一人が「コテージへ一緒に泊まりに行こう」と誘ってくれたので、友人達と一緒に3泊することに。
ロシアとの国境にも近い小さな町の端っこにあるコテージ、周りは森、目の前に湖、まさに「これぞフィンランド」というロケーションでした。

 

コテージに着いてすぐ、大きな虹が迎えてくれました!
ちなみにコテージ(フィンランド語ではkesämökki)はフィンランド人には欠かせない場所で夏場は家族や友人とコテージで休暇を過ごすことが多いです。
 
着いたのは夕方でした。荷物の整理より、食事より、何よりまずは「サウナ」!!
ご存じの方も多いと思いますが、フィンランドはサウナ発祥の地と呼ばれていて、コテージにはもちろん、一軒建てなら必ず、アパートにも共有サウナがあるほどです。
フィンランドの人たちにとってサウナは大切なコミュニケーションの場、家族や友人、職場の人たちと楽しむことも多いようです。
 
熱くなったサウナの中は最高…私はソーダ水を、友人たちはビールを片手に座ったり、寝転んだり、喋ったり黙ったり、各々自分のペースで楽しみます。みんなとってもマイペース。
ちなみに、最近は日本でもおなじみの「ロウリュ」、フィンランド語ではlöylyというのですが発音がとっても難しく、日本語の発音では全然伝わりません。(私の場合)
 
体が温まってきたら、いよいよ湖水浴。
私はフィンランドに行って湖水浴が大好きになりました。勿論水は冷たいのですが、慣れてくるとその冷たさが心地よくてずっと水の中にいたくなります。
  

森の中にある湖は本当に穏やかで、空を見ながら浮かんでいると雑念もどこかへ行って空っぽなっていく感覚がしました。
小さな波音、鳥の声、風に揺れる木々の音、それ以外の音は何もしませんでした。
 
そしてまたサウナへ、冷えた体を温めて、温まったら湖へ。私はそれを2,3度繰り返します。
サウナの後は、のんびり夕飯の支度。
 

みんなで食事を楽しんで、おしゃべりをして、時々一人でのんびりして。
3泊している間、ほとんど毎日、サウナに入っているか、湖を泳いでいるか、食べているか、寝ているか、でした。スマホを触ることもなく、暇があれば森を歩いてベリーを摘んで。
摘んだベリーでパイを焼いた日もありました。
日本にいるとつい「あれしなきゃ」「これしなきゃ」と勝手に忙しくなってしまったり、次から次に押し寄せる情報の波に溺れそうになったりしてしまう私ですが、ああ、そうだ、こんな風にのんびり過ごしていいんだ、と気持ちをリセットすることができたように思います。
 
夜には思いがけない出来事が!なんと、オーロラを見ることができました。
普段、冬に、しかもフィンランド北部でなければ見られないオーロラですが、近年は太陽フレアの影響でフィンランド南部でも見られることがあるそうです。
 

しかもこの夜は流星群も見られる日でした。
友人と湖の前に椅子を並べ、毛布にくるまって、ただただ空を見上げました。あっという間に3時間経ってしまうほど美しい時間でした。
 
コテージで過ごす間、ほとんどの時間を湖の前で過ごしました。
朝も昼も夜も、少しずつ違う表情を見せる自然美を思う存分味わいました。景色は勿論、時折訪れる何の音も聞こえない静寂。少し神聖な気持ちになりました。友人たちは「今、静寂が聴こえたね」と穏やかに話していました。日本にいるとなかなか感じることのできない静寂、それに耳を傾けるという貴重な時間を過ごしました。
 
とっても贅沢な時間の過ごし方をしたフィンランド旅でした。
 


                             (みさと)


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