その行動もコミュニケーション

こんにちは~✴️
今日はちょっと遅めですかね~
所用にて朝から横浜駅周辺を歩き回ってましたが、ワンコには出会わなかったなぁ~

ワンコの困った行動に「噛む」と言うのがあるのですが、飼い主さんはとっても心配になりますよね。
攻撃的な犬になったのではないか?とか手がつけられなくなったのではないかって...
平和を好む犬がなぜ「噛む」という暴挙に出るか考えたことありますか?
考えているからこそ悩んでいるんですよね。
ただ、「甘噛み」とは別なので一緒にしないでくださいね。

「噛む」という行動も実はコミュニケーションのひとつだとしたらどうでしょう。
コミュニケーションというならどのような意味を持っているのでしょう?
それを考えたことありますか?
もし、考えたことがなかったら...行動をやめさせる云々の前に考えてみませんか?

ワンコにも感情があるし、嫌なものは嫌なんですよね。痛い時は痛いし...
楽しいときは楽しかったり嬉しかったりHAPPYな気持ち。
では、「噛む」とはどんなときに出ているのかな?

ワンコが怖いと思ったり痛いと思ったり...ネガティブな感情があるときに出やすい行動です。
まぁ、楽しすぎて興奮して唸っちゃう子もいますけど...それはまた別です。
「噛む」行動はネガティブな感情を相手に伝えるためのコミュニケーションです。
ネガティブな感情を伝える方法は実はもっと小さいサインから始まっています。
それに気がつかないからサインはどんどん大きくなって目につきやすく分かりやすくなっていき、「噛む」という行動は最終形態といってもいいでしょう。
なので、本当は些細な「嫌だよ」をキャッチしてあげたいですね。

私たちもそうですよね。
「嫌だよ」を相手に伝えるときに最初から大きな声をあげたりはしないですよね。
ちょっとした仕草で相手に不快があることを伝えてそれでも気がつかなかったら仕草は大きくなっていく。
それと同じです。ワンコたちも私たちに今の嫌だったよと伝えているんです。
だから頭ごなしに叱ったりしないで何が嫌だったのか考えてほしいです。

ワンコが伝えたいことが伝わったと感じたらワンコも嬉しいと思いますよ。
まずはワンコの言葉、意思、気持ちを尊重してあげてください。
その上で、協力してもらう事を教えていきましょう。

ワンコが不快に思うことには、痛みもあります。
いつも大丈夫だったことが大丈夫じゃなくなったとしたら...
痛みが隠れているかもしれません。
長く続くようなら一度獣医さんに相談されるといいと思います。
そのときは、「いつ」「どんなとき」に「何をしたら」「どうなった」かを時系列で伝えられるように記録しておくといいと思います。
そうすれば、獣医さんも異常に気づきやすくなります。
記録する情報はお天気や気圧、気温も含めて気がつくことすべてを残しておくと傾向をつかみやすくなりますのでぜひやってみてくださいね。

記録は私自身の健康管理にも実は役立っています。
不調になる傾向がやっぱり年を重ねると変わるようで若い頃は大丈夫だったお天気に左右されるようになりました。
曇天になると頭痛や倦怠感を感じたり...実はワンコにもそういうのに感受性を持っている子がいます。
毎日じゃなくてもいいので気がついたときに記録するからはじめてみてください。
健康に暮らすことがワンコも人も大切なので...

また、脱線しましたけど...
ワンコの困った行動の裏に隠れている感情やサインを考えて対処しましょうという話です。
いたずらにしても同じです。
ワンコが若いうちは特にパワーが有り余ってますのでいろんな「仕事」を探してしまいます。
それが、私たちには「いたずら」に見えるんですね。
そんなときは、お仕事を与えましょう。
頭を使うようなことをさせるんです。
最近ではノーズワークがとても流行っていたりしますが型にはまったものでなくてもいいんです。
嗅覚を使った遊びをしてあげるだけ。
あとは、知育玩具ですね。これも嗅覚を使いますがノーズワークとちょっと違うのはフードをどのように獲得するかを考える必要があるということです。
あんまり難しいものを与えるとできなくて諦めてしまうので徐々に難しくしていくというのがコツです。
そして、一番簡単なのは散歩にいきましょう。
毎日朝晩いっているのだったら...コースを変えてみるとかちょっと長めにするとか...
匂いをたくさん嗅いだり...芝生の上でフードをばらまいてそれを食べてもらうとか...
外で「仕事」をしてもらうんです。そうしたら家ではぐっすりですよ。

このように行動の裏に隠されたワンコの感情を汲み取ってあげることでその問題を解決することができます。
頭ごなしに叱ってもワンコは何をしたらいいかわからないのでフラストレーションがたまってしまっていつか爆発してしまうことがあります。
私たちも同じですよね。
状況は変わらないのに叱られたらムッとしませんか?
自分が犬の立場にたったときどう思うか?どうしてほしいか?を人間目線ではなく犬目線で考えてください。
犬目線になるということが実は難しいので犬を知りましょうとお伝えしています。

動物福祉の5つの自由にある「動物が動物らしい行動を表現する自由」というのをまず知ってほしいです。
「犬が犬らしい行動をする自由」
吠えるのも噛むのも唸るのも走るのもマーキングするのも犬らしい行動です。
それを禁止するのではなく、表現する自由を持ちつつも「ここではやめてね」と言える関係を作っていきましょう。
それができるのが犬という人間と生きることを選んだ稀有な動物です。
人間だからできる工夫と知恵を使って穏便に安心安全に暮らす方法を考えていきましょう。

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