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送金やNFTの購入履歴まで分かるEtherscan(イーサスキャン)の使い方

  • あれ、トランザクション詰まってる?

  • Etherscanってよく聞くけど、機能が多くてわからないんだよね...

  • よく使う機能だけ教えて!


イーサリアムは公開されたブロックチェーンで、第三者でもトランザクション(取引)情報を入手することができます。そのなかでもトランザクション情報を入手できる「Etherscan(イーサスキャン)」は開発者向けの機能が多く、なかなか手が出しにくいツールなのではないでしょうか。


この記事では、利用者の視点から必要になる機能のみを抜粋し、主要な機能のみを確認できるようにしました。


Etherscan(イーサスキャン)とは

Etherscan(イーサスキャン)とは、イーサリアムチェーン上のトランザクション(取引)を確認できるツールです。Etherscanを使用することで、トランザクションの承認等の確認や、ウォレット詳細を確認することができます。


Etherscanの特徴

Etherscanは多岐にわたる機能を提供しており、一般ユーザーだけでなく、dAppsなどの開発者にも頻繁に利用されるツールとなっています。


ここでは、イーサリアムチェーンを使用する一般ユーザーに限定して、主な特徴について説明します。


▼Etherscanの特徴

  • ウォレットの詳細を調べることができる

  • トランザクション・承認等の確認ができる

  • 現在のガス代について把握できる


順を追って説明します。


①ウォレットの詳細を調べることができる

Etherscanでは、ご自身のウォレットだけでなく第三者のウォレットについて調べることができます。ウォレット内の情報として、ウォレットの残高や、暗号資産/NFTなどを含むトランザクションの履歴が含まれます。


②トランザクション・承認等を確認できる

また、実行中のトランザクションが正常に処理されたかどうかを確かめることができます。トランザクションは、主に「Succsess(成功)」「Pending(処理中)」「Failed(失敗)」の3つの状態に分かれており、リアルタイムで確認可能です。


「なかなかトランザクションが通らないな、、、」といった場合にはEtherscanで承認されたかどうかを確認してみましょう。


③現在のガス代を確認できる

イーサリアム上のトランザクションを実行するために必要なガス代(Gas Fee)を、Etherscanの「Gas Tracker」機能を使ってリアルタイムで確認できます。これにより、トランザクションを行う最適なタイミングを判断することが可能になります。


ガス代とは、ブロックチェーン上で取引を行うためにかかるコストです。ガス代は以下の2つの要素から計算されます。

ガス量 (Gas Used)
トランザクションを処理するために必要な計算量を指します。暗号資産の送金なら少ないガス量で済みますが、NFT発行など多くの計算量を有する場合はより多くのガス量が必要となります。

ガス価格 (Gas Price):
ガス代の基本料金となります。この価格はイーサリアムネットワークの混雑状況によって変動します。ネットワークが混雑しているときは価格が上がり、空いているときは下がります。

ガス代はガス量とガス価格の積で計算されるため、ガス代を抑えるためにはネットワークが比較的空いている時にトランザクションを行うことが望ましいです。


Etherscanの見方

ウォレットの調べ方

Etherscanの検索バーにウォレットアドレスを入力することで、そのウォレットの全トランザクション履歴、残高、関連するスマートコントラクトなどを確認できます。



Etherscanのホームページに該当のウォレットアドレスを入力すると、以下のような画面に遷移します。




ここでは、該当するウォレット内の残高や、各種トランザクションを確認できます。また、画面下部には項目別のトランザクション情報を掲載されています。




▼ウォレットアドレスから受け取れる情報

  • Transactions:ブロックチェーン上での取引

  • Internal Transactions:スマートコントラクトによって起こった取引

  • Token-Transfers(ERC-20):暗号資産(ERC-20)の取引

  • NFT Transfers:NFT(ERC-721, ERC-1155)の取引


必要な項目をクリックすることで、該当トランザクションについて確認できます。


NFTプロジェクトの調べ方

Ethercanを使用することで特定のNFTプロジェクトについて調べることができます。


しかし、この機能は「独自コントラクト」と呼ばれる「自分で作成したスマートコントラクト」しか閲覧することができず、OpenSeaなどで作成された共用コントラクトは扱えないことにご注意ください。独自コントラクトについては「【初心者向け】独自コントラクトとは何か?共有コントラクトとの違いを解説」をご参照ください。


コントラクトアドレスを検索すると以下の画面に遷移します。



この画面では、コントラクト内にあるETHの残高やトランザクション情報について確認できます。また、TOKEN TRACKERでは該当コレクションの詳細ページに遷移します。




このページでは、NFTコレクションの詳細ページになります。NFTホルダーに関する情報や、このコレクションのコントラクト情報(スマートコントラクト)を確認できます。


また、holder(ホルダー)タブをクリックすると該当コレクションのホルダー情報を取得することができます。画面右にはCSV形式で出力するボタンが用意されており、ウォレットアドレスや保有数などの情報をエクセル形式で収集することが可能です。


ガス代のチェック方法

Etherscanのホームページまたは「Gas Tracker」セクションにアクセスし、現在のガス価格と推奨されるガス料金を確認します。



Ethereum Gas Tracker(イーサリアムのガス代追跡)では、現在のガス代と今までの履歴を確認することができます。


また、ガス代はアメリカ時間で利用されてる時間帯が最も活発化すると言われています。履歴画面を用いることで混雑する時間帯を避けてトランザクションを行いましょう。


さいごに


▼記事のまとめ

  • Etherscanはイーサリアムチェーンでの取引履歴を閲覧できるツール

  • 送金やNFTの送付、ガス代を確認することができる

  • NFTコレクションや取引の詳細情報が確認可能


いかがだったでしょうか?

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