2023年 京王杯スプリングカップ 各馬考察コメント

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東京芝1400mコース解説

当コースの解説はこちらを参照
コース解説にも力を入れていますので、是非参考にして下さい。

京王杯スプリングカップ 注目血統

注目血統についてはこちらを参照。


各馬考察コメント

ここでの各馬の考察は血統を考慮せずにこれまでのレース戦歴で判断しています。
これまで走ってきたレースを見返すことはないと思いますので、予想する材料の一つとして使って頂ければ幸いです。

アヴェラーレ

速い上がりを使える馬だが、2,3勝クラスではレース上がりのかかった状況での好走であった。今回昇級初戦であるが対戦してきたメンバーは低くない。特に3走前の秋色SがHレベル戦。1着馬はその後にL戦を勝ち、2,4,5,14着馬は勝ち上がり重賞戦線でも好走をしている。
上がりが使えるタイプなので前が崩れるような展開になれば面白い。穴に一考したい。

ヴィクティファルス

道悪の時計のかかったスプリングSの勝ち馬。カシオペアS5着であったが前が有利なドスローな状況で2番手につけたが上がりを使えず差される内容で評価できない。軽視で良いだろう。

ウインマーベル

スプリンターズS2着馬。スプリンターズSは内を通った馬で1,2着となっており内が有利な馬場バイアスであった。その前のキーンランドCも内有利な馬場状況の中でロスなく立ち回り2着と状況が向いた中での好走。
2走前シルクロードSでは59キロの斤量を背負い、内が有利な馬場バイアスの中で大外枠から外を回す競馬となり7着。前走の高松宮記念は外を回しても不利ではない馬場で大外枠から外々を立ち回ったが最後は甘くなり1.0秒差10着と見せ場のない敗戦。
これまで紹介してきた通り、3歳時の重賞では馬場バイアスに恵まれたレースが多かった印象。戦歴から時計の速い状況より時計の掛かる方が良い。ただ道悪状況は得意ではない可能性がある。
内を上手く立ち回れるため外から力でねじ伏せるより内枠を引いた方が好走できるかもしれない。今回の東京コースが合うかどうかがポイントになるだろう。

カルリーノ

22年の雲雀S上位が優秀で勝ち馬がOP、京都牝馬Sを連勝したララクリスティーヌ、2着馬もその後にOP勝ち馬の中で3着は健闘した。その後、1年間馬券内がなく前走で3年ぶりの勝ちを挙げた。
ハンデ戦で54キロを活かした激走であったため評価が難しいが、GⅡ別定戦で57キロを背負ってやれるかどうかと考えると厳しいだろう。

グラスミヤラビ

東京芝1400mで2勝上げている本馬だが、レースでは外々を回して末脚を活かす騎乗で好走している。好走している枠も基本的に外目の枠であり、内枠だと不発のため揉まれ弱い一面がある可能性も。
良い上がりを使えるタイプだが、今回のメンバーの中だと重賞戦線で速い上がりを示している馬がいるため、現状だと本馬を評価することは難しい。

ゾンニッヒ

前走ダービー卿CT3着馬。また前述したHレベル戦秋色S5着馬の本馬。戦歴から中山芝成績が良く(2,2,1,0/5)とかなり優秀。良い上がりを使うよりは一瞬で加速できるタイプで東京<中山コースの方が適性がありそう。
一瞬で加速できるが持続して脚を使えないタイプ。馬柱が汚れていないため人気をするようであれば、今回は東京コース替わりで甘くなる可能性を考慮しておきたい。

タイムトゥヘヴン

昨年のダービー卿CT勝ち馬。Hペースの中で展開が嵌ったことをあり良い上がりを使っての好走。昨年の京王杯SCでは上がり勝負となり3着。そこから1年間馬券内無し。後方から良い上がりを使えるがここ最近のレースでは大負けをしていないがワンパンチ足りない印象。
好走するとなれば前が崩れるようなHペースでの差し決着か。馬柱が汚れているため人気はしないだろう。先行馬が崩れる展開であれば穴に一考しても良いかも。

ダディーズビビッド

阪急杯2着馬。このレースでは内・先行した馬が3頭とも馬券内と馬場バイアスが味方したレースであった。前走の高松宮記念は内枠から荒れた馬場を通り1.1秒差11着。不良馬場が不得意のためあまり参考外か。
昨年の高速決着となったセントウルS4着と考えればスピードは持ち合わせていると考えて良いかも。1400m巧者で1400m成績(2,2,2,1/7)と大崩れしていない。タフなレース展開となりやすい1400m戦を多く経験している点は評価できる。今回のメンバーレベルは高いが人気薄であれば狙っても面白そうな1頭。

ダノンスコーピオン

昨年のNHKマイルカップ勝ち馬。次走3着であった富士Sが好メンバーの一戦で、勝ち馬セリフォスはマイルCS勝ち馬。本馬はセリフォスより2キロ重い斤量を背負い0.1秒差であれば地力は間違いない。
また2歳時の朝日杯FSはその後に皐月賞馬・ダービー馬・前述したセリフォスがマイルCS馬を輩出し、かなりの好メンバーの中での3着も評価できる。大敗したマイルCSはG1にしてもスローからの上がり勝負となった。
これまで本馬が好走してきた重賞戦ではスローからの上がり勝負がなくミドルペースでのレースが多い。瞬発力戦というよりは最後まで脚を使うような持久力が問われるイメージ。スローからの瞬発力戦だと若干分が悪い可能性がある。逆にペースが流れても対応できそう。

トゥラヴェスーラ

今年の高松宮記念3着馬。内が不利となっていた同レースにおいて最内を立ち回り好走した結果は素直に評価できる。
戦歴からHペースよりミドルからスローペースで脚を溜めては上がりを使う競馬での好走が目立つ。また馬群を割れるため内枠も苦にしない。
過去に阪急杯、京王杯SCを2着と好走しているようにここでは実績上位の存在だろう。近走、右回りより左回りの方がスムーズに走れているようにサウスポーかも。

ピクシーナイト

21年スプリンターズS勝ち馬で、次走香港スプリントで落馬事故に巻き込まれ1年の休養を経て今年の高松宮記念で復帰した。
スプリンターズSを3歳馬での勝ちは14年ぶりであった。その日の中山芝は内を立ち回った馬の好走が目立っていたため、馬場バイアスに恵まれたこともあるが、同年のスプリンターズSは面子が揃っていてG1馬ダノンスマッシュ、レシステンシア、モズスーパーフレア、また翌年の勝ち馬ジャンダルムをねじ伏せての勝利のため素直に能力を認めたい。
また21年CBC賞ではレコードとなるスピード決着を初の1200mで対応する地力を持ち合わせ、次走セントウルSではHペースで持続力を問われる状況にも対応するなどポテンシャルは抜けている。
実績だけで考えたら今回のメンバーの中で最上位と考えられる。前走の凡走から少しでも人気が甘くなるようであれば狙いたい。

ベレヌス

1800~2000mが適距離の本馬。近走は1600mを走っているが見せ場なく単純に1600mだとスピード不足。好走しているコース形態から福島・小倉のような内回りが向いている。
先行する競馬を常に続けているため前でどこまで粘れるかだろう。1600mでスピードが足りないので今回の1400mでは更に厳しい印象。

ホープフルサイン

淀短距離Sの勝ち馬で良い上がりを使うことが可能。道悪は苦手としているため良馬場で走りたい。戦歴からHペースで差す競馬をするというよりはスロー~ミドルペースから差しているように脚が溜まるような状況の方が良いだろう。
また馬群で脚を溜めることができるので内枠でも問題はないだろう。後は能力が足りるかどうか。

ミッキーブリランテ

昨年の京成杯オータムH2着馬。戦歴からスローペースのレースでの好走が目立つ。上がりを使うタイプではなく、先行して粘る競馬が近走多いため位置は取りたい。馬群は立ち回れる。
重賞での好走歴はあるが、前走のダービー卿CTのようにスローで展開に恵まれた状況においても差されてしまっているように重賞戦線では若干能力が足りていないか。現状は評価はできない。

ラウダシオン

3年前のNHKマイルカップ勝ち馬。若い頃はスローペースから先行して上がりを使える馬であったが、年を重ねてスローで運んでも上がりをあまり使えず凡走が多かった。
前走阪神カップはこれまでと違い、後方から運びHペースになったこともあり展開が嵌り3着。若い頃のような速い上がりというよりは他馬がきつくなった中で最後まで脚を使えたため、どちらかというと持続的に脚を使えたというイメージか。
前回が嵌っただけで近走からプラス材料を見出せないため高い評価はできない。

レイモンドバローズ

OPに昇級してから大敗続きの本馬だが、東京芝1400m成績(2,1,0,0/3)と得意としているコース。頭打ちをしているように感じるが見直せる可能性があるとしたら今回だろう。

レッドモンレーヴ

前走のダービー卿CTではスタートで出遅れてしまい後方からの競馬に、更にペースがスローになり上がり勝負となってしまったため全ては出遅れが致命的となった。ただ0.4秒差7着と惜敗であった。
何度か前述しているHレベル戦秋色S2着馬で勝ち馬とはタイム差無し、勝ち馬は次走OPで勝ったように本馬も一定の評価は可能。戦歴からスローであれば常に良い上がりを使えることは証明済。後はペースが速くなった場合に対応できるかが焦点となる。
前走の敗戦を嫌われるようならここでも上位の評価をしても良いだろう。足りないものは実績だけ。

ロードマックス

基本的に外を回して差す競馬をしていて展開に左右される本馬。馬群で立ち回る競馬は苦手かも。高速馬場より道悪の時計のかかる状況の方が得意で、前走のオーシャンSのように時計の求めれる決着は分が悪い。
今回は近走拘って使ってきた1200mから距離延長となる。今回のメンバーから推せる材料は乏しく軽視して良いだろう。


暫定評価まとめ

◎:勝てる可能性のある馬。軸にしたい馬。
▲:嵌れば勝てる可能性のある馬。ただ馬券外も。
△:勝ち負けというより2,3着のイメージとなる馬。

◎ダノンスコーピオン
上がり勝負よりはHペースで追走する流れが合ってそう。
◎ピクシーナイト
実績は最上位。出来が不安視されるなら寧ろ狙いたい。Hペースも対応可。

▲レッドモンレーヴ
常に上がりを使えることは武器。あとは経験。

△ゾンニッヒ
東京コースだと爪が甘くなりそう。頭ではなく3着内に入れるかどうか。
△ダディーズビビッド
1400mは得意舞台、ペースは流れても対応可。
△トゥラヴェスーラ
Hペースよりスローの方が合いそう。上がり勝負は得意。
△アヴェラーレ
前が崩れる展開を考えられるなら狙いたい。上がりは使えるタイプ。

※最終見解はTwitterでレース前に出します。まだ枠順発表前・当日の馬場状況の確認前なので、印を多く打っていますが最終見解は整理できれば購入検討。出来なければ見送りになります。

文責:はまの


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