2023年 函館2歳S レース展望

新馬戦担当のイカロスです。2歳戦重賞が始まるとのことで、2歳戦重賞は調教からアプローチする記事を記載していきます。
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レース展望

2023年最初の2歳戦重賞となります。
今年の新馬戦始まってから約1か月半、函館開催開始からは約1か月で開催される函館2歳S。
今重賞においては基本的にキャリアが浅い馬(1戦1勝馬)が多く、各馬の能力比較により馬を評価するのは非常に難しいと考えております。
そのため、調教(最終追い切り)という観点から各馬を評価していく形といたします。

調教基準タイムについて

上記は、今開催が始まる前に執筆した函館芝新馬戦の調教基準タイムを記したnoteになります。
上記は2020年~2022年のデータを記載していますが、今開催含めたデータを下記に改めて記載したいと思います。

       5F   -    4F   -    3F   -    1F
函芝: 66.25 - 51.69 - 37.88 - 11.99
函W: 69.95 - 54.73 - 40.25 - 13.10

上記の調教タイムを基準として評価を行っていきます。

ロータスワンド

前走 函芝5F68.7-4F52.7-3F39.7-1F12.6 G前仕掛 3歳未勝 1.2秒追走0.1秒遅れ
最終 函芝5F67.3-4F51.1-3F37.2-1F11.5 馬なり 古馬OP 0.6秒先行0.2秒先着

最終追切は5F以外は基準タイムをクリアしている。
前走は調教タイムが良くないながらも逃げ切り勝ちをしており、前走と比較して内容が良くなっている今回もねらい目か。
馬なりでラスト1F11.5秒とスピードがあることを示しているし、OP馬と併せて大きく遅れていないのも評価ポイント。

ベルパッション

前走 函W5F71.8-4F55.2-3F40.0-1F12.4 馬なり 新馬 0.1秒先着
最終 函W5F71.0-4F54.7-3F40.3-1F12.3 馬なり 2歳未勝 0.6秒追走0.2秒先着

馬なりでラスト1F12.3秒は優秀な時計で、前走のラストで見せた加速力のようにスピードがあることを証明している。
前走は良馬場で出した時計だが、今回は重馬場で出した時計というのが評価ポイントだが、前走と比較してコーナーを内2つ分通っている分を考慮する必要がある。
前走と比較しても調子落ち感はないが、大きく上昇している感もない。

バスターコール

前走 南W5F67.6-4F51.9-3F37.5-1F11.7 強め
最終 函W5F67.9-4F53.7-3F38.9-1F12.9 馬なり

最終追い切りは5-3Fは基準タイムを1秒切ったタイムで走っているが、ラスト1Fは基準タイム平均のタイムとなっている。
ラスト1Fで早い時計を出していないのが1200mのレースと合うか不明な点や、コーナー内3を通った点が気になるところ。
時計の字面だけで評価するのは危険と考えるべき。1200mよりも1600mや1800mのほうが向いていそうな内容。

スカイキャンバス

前走 函芝5F64.4-4F49.9-3F36.6-1F11.9 馬なり 新馬 0.6秒先行同入
最終 函芝5F64.7-4F50.4-3F37.0-1F11.8 強め 新馬 0.6秒追走0.6秒先着

基準タイムはクリアしているが前走と比較して、強めに追いながらタイムが出ていないところが気になるか。
追走同入は評価できる内容だが、相手は新馬なのでここだけで過大評価はよくない。
調子落ち感。

クールベイビー

前走 函芝5F65.1-4F49.9-3F37.0-1F12.2 馬なり 新馬 0.6秒先行同入
最終 函W5F66.6-4F52.1-3F37.9-1F12.1 馬なり 古馬1勝 1.4秒追走0.1秒先着

調教タイムはこのメンバーの中でも最上位の存在。
函館Wを馬なりながら5F66.6-1F12.1秒でまとめているのは高評価。
古馬相手にも1.4秒追走から0.1秒先着しているのも好印象。
前走6頭立てで評価が高くないのであれば穴で面白い一頭か。

ルージュレベッカ

前走 函芝5F64.3-4F49.0-3F35.8-1F11.5 強め 新馬 0.7秒追走1.0秒先着
最終 函芝5F64.7-4F50.5-3F37.0-1F11.3 直強め 2歳OP 1.0秒追走0.4秒先着

最終追い切りはきちんと基準タイムを切るタイムで追い切れており、調子は相変わらず良さそう。
ラスト1Fも11.3秒と時計をキッチリ出せているのもよい。
併せた相手も2歳OPクラスの馬で1.0秒追走ながらキッチリ先着しており、評価できるポイント。
追い切り本数は少なめだが、力を出せる状態であるだろう。

まとめ

現段階で調教のみで評価するのであれば
◎クールベイビー
○ルージュレベッカ
という印になる。とはいえ、現段階で函館芝は不良となっておりスピードが生きる展開になるかは不明。
当日の馬場傾向も見ながら最終見解についてはTwitterで発表しようと考えております。
ここまでご覧いただきありがとうございました。

文責:イカロス

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