2023年 函館記念 レース展望

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レース展望

 土曜函館は降雨の影響を受けて内が使いづらくなっていた印象。一周レースだった5Rの2000m、10Rの1800m共に勝ち馬は中団後ろで脚を溜めコーナーで進出しながら外に持ち出しての差し切り。
 ただし当日の降雨の有無や気温・天候による乾き方によっても左右されるので、結局のところリアルタイムで判断していくしかない。

以下勝ちパターン別に分類。

逃げ・積極先行

②ユニコーンライオン

 久々のG3出走。今までJCや京都記念、宝塚記念と国内最上位級との闘いばかりだったため、相手関係的にはかなり楽になる。
 実績的には大箱より小回り向きで条件設定は悪くない。
 宝塚記念の後間隔を空けずに来ているのと、ハンデ59kgを負っているのがどうか。

④ドーブネ

 前走巴賞は評価し難い印象。
 また高速馬場の傾向が強かった阪神や、開催が始まった直後のレースでの好走が目立ち、今回は荒れた馬場でのレースになるのが厳しそう。

⑤ヤマニンサルバム

 一周コースでの先行押し切りが条件馬時代の勝ちパターンだったが、OP昇級後そのコースで走ったのは金鯱賞の一回のみ。それを考えると条件自体は近走で一番しっくり来る。
 重く荒れた馬場への対応がカギになるが、先行勢の中では面白そうな一頭。

⑫ローゼライト

 昇級初戦で、実績を積んだ馬が出走してきていることからハンデも牝52(牡54相当)と恵まれている。
 ただし札幌や京都などコーナー角に余裕のあるコースでの好走が目立つ一方で、福島・小倉など小回りコースでは条件戦時代から好走が全くない。

⑭テーオーシリウス

 直近3走連続で好走しているが、そのいずれもすんなり先行できてかつ道中競りかけられることもなかった、いわゆる楽逃げによるもの。
 これだけ逃げたそうな馬が多い中でどうなるかは未知数。条件自体は悪くないはず。

⑯キングオブドラゴン

 能力がないわけではないが、函館芝2000mで求められる能力はあまり保有していない印象。
 閉じ込められて先行できない可能性は万に一つもない枠なので、前を突いて自身が得意とするタフ目なステイヤー色の強い展開に持ち込めるかが勝負のカギとなる。


中団

⑥ロングラン

 不良馬場の前走を除けば、このクラスでの大負けはない。
 間隔を詰めるとパフォーマンスを落とす傾向にあり、前走はそれも響いたかもしれない。
 今回はある程度空けてきたので面白いところだが、勝ち負けにはもうワンパンチ足りないか。

⑧ブローザホーン

 ここよりも長い距離で2連勝しOP入り。未勝利時代にこのコースで勝ってはいるものの、相手関係的に参考程度。
 前走の結果だけで言えば今回のような重馬場に不安はなく、おそらく足りないであろう根本的なスピードも馬場が相対的にフラットにしてくれるため条件としては悪くない。あとは実力次第だろう。

⑨ローシャムパーク

 OP昇級初戦で、これまで好走歴ばかりで欠点があまり出ていない。
 勝ちパターンとしては中団あたりにつけて早めに動いていく形になるが、気になるのは2走前の中山でハイペースの推移にもかかわらず折り合いを欠いているように見えた面。
 今回流れた時に早めに動かしていくと、最後に脚を上げてしまい耐え切れなくなる可能性はある。

⑩アラタ

 前走で久々の勝利。ただそれ以前から好走はしており、前走は相手関係的に勝ち負けして当然という感じ。
 前走と大きく違うのは、積極的な馬が多いことによるペースだろう。序盤ハイテンポで推移するのが予想されるのと、揉まれやすい枠に入っていることで、欲しい位置を取れるか。

⑪マイネルウィルトス

 昨年の函館記念で2着としてから繋靭帯炎を発症し休養、今回が久々のレース。良かった時の戦い方は中団位置から早めに動いて行って長い脚を使い前に詰め寄るものだった。
 力が戻っているようなら当然抑えなければならないが、さすがに全盛期の走りを鉄砲で取り戻せているとは考えづらい。

⑮アルナシーム

 前走こそ逃げて勝っていたり、人気に推されながらも勝ちきれなかったときはかなり後ろ目に構えていたりと、位置取りの予想が難しい。出たなりということなのだろうか?
 勝ちを考えるならある程度の位置を取らなければならないが、1勝クラスからは阪神でしか好走がなく、現状では阪神巧者という面だけが強く出ている。荒れた函館の馬場では。

後方・捲り

①イクスプロージョン

 5走前に新潟・関越Sで勝利、前走も新潟大賞典で前に離されたとはいえ3着。さらに条件戦時代も中京での勝ちが目立ち、直線の長いところでの好走が目立つ。
 函館という条件は直線短く、あまり合っていないように見える。

③ハヤヤッコ

 昨年の同レース勝ち馬。この時だけ普段よりも明らかに前目で競馬している上、昨年は重馬場でタフなレースになった結果長距離色の強い馬が台頭した。
 今回も馬場条件等はかなり近いが、ハンデ58.5kgはこの馬にとって好走を難しくしている負担重量。
 なお次走以降軽くなった時に好走する可能性は割と高い。

⑦ルビーカサブランカ

 前走は牝馬57kgと酷な重量ながら上がり3位の脚を使い5着に食らいつく。前残りのレースでどうしようもなかったが健闘している。
 ただ最近で唯一の好走になるチャレンジCも特別評価できる内容ではなく、全体的には見込まれすぎな印象を受ける。

⑬スカーフェイス

 分かりやすく後方一気タイプの馬。
 一応昨年の同レースで3着には来ているものの、特殊なレースであったため参考程度。
 能力自体は高いと思うが、本質的な適性はここではない。


まとめ

 能力的に抜けた馬もおらず、上位人気馬にも適性がどうかという馬もいるため、難解。
 正直なところどの馬も本命を打つにはもう一押しが足りなく、悩ましい。

 一応最終見解はTwitterで出しますが、見になる可能性もあることはご了承ください。
 ここまで見ていただいてありがとうございました!


文責:もじゃ


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