マーメイドステークスコース論

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コース解説

 鳴尾記念と同じ阪神芝2000m使用のため省略。
 コースについて詳しく知りたい方は、下記リンクからどうぞ。

その他リンク

 記事を書いている時点で公開されている今週のレース記事へのリンクです。

 土曜の新馬(メイクデビュー)の調教評価記事です。
 先週の土曜函館では推奨馬3頭で馬券内を独占しています! 

 今週行われるもう一つの重賞であるユニコーンSのコース論です。
 使用頻度が高いコースで、こちらの方が汎用性のある内容かと思います。


マーメイドステークスラップ推移

「斤」は勝ち馬に課された斤量のこと

 牝馬重賞の例に漏れず年毎に展開の厳しさが全く異なるものになっているが、一方でコースの干渉が強めな阪神芝2000mという舞台で行われていることから、序~中盤のラップの流れ自体はおおむね似通っている。

 阪神競馬場の特性上スパート位置が下り坂の影響を受けてかなり早くなる傾向があり、その分終盤に極端な減速ラップを刻みやすくなってしまっている点は注意。
 特にこのレースの場合、重賞という格付けながらも3勝クラスでまごついているような、言葉を選ばずに言うとそこまで能力の高くない馬が頻繁に出走してきていることもあり、他の同条件重賞(大阪杯など)と比べてもその傾向が非常に強く現れやすい。

 また、展開の厳しさと勝ち馬の斤量には相関性は見られない。
 一応56kgのマルセリーナが勝った13年、55kgのマキシマムドパリが勝った17年は共に前半5F60.6とスローな推移ではあり、展開が甘い方が斤量負担の大きい馬でも戦いやすいような傾向にはなっているものの、距離が短くないのでそこまで露骨に差が出るような感じはしない。

 斤量に関しては、少々ややこしいことになっている。
 シンプルに斤量が軽くなった馬がいいと思われがちであるが、実際には増えた馬と減った馬でそこまで明確な差が見られないどころか、連帯率・複勝率に関しては斤量が増えた馬の方が好成績。
 ずっと一貫して述べているが、このレースは他の重賞と比較しても極めてメンバーレベルが低くなりやすいレースであり、多少斤量が増えてもそれ以上に相手関係が楽になるという面が強く反映されるのだろうと推測される。

 実際過去10年で斤量が増えて連帯した馬は、
・10年オークス3着で2走前の小倉日経OP4着と復調傾向にあった13年アグネスワルツ(2着)
・11年桜花賞馬で12年ヴィクトリアマイルでも3着、それ以降も安田記念以外は大敗のなかった13年マルセリーナ(1着)
・15年秋華賞3着で2走前には愛知杯を勝った17年マキシマムドパリ(1着)
・クラシック実績こそないが3走前のエリザベス女王杯で0.3差4着の好走をした20年センテリュオ(2着)
・クラシック実績こそないが3走前新潟牝馬SでOP競争勝利、年明けの愛知杯でも2着とした22年マリアエレーナ(2着)
と、それなりに下駄を履かせられるだけの理由、つまりはG1級競争でも活躍した実績あるいは少し遡るとOP~G3くらいの競争で勝ち負けした実績が出てくる。

まとめ

 ハンデ戦なので横の比較が多少難しくなっているところはあるが、単に斤量が増えた減ったに踊らされず、その斤量を背負って走る馬は本当に力が足りているのかというところまで含めて考えたいところ。
 特に軽斤量で走れるからと安易に飛びつくのは非常に危険で、軽斤量だからと言って直近のレースで大敗続きの馬を買おうとしていないか、軽斤量だからと言って阪神内回りで届かせるのが物理的に難しい最後方からレースを進める馬を買おうとしていないかなど、今一度己に問いかけるべきであろう。


文責:もじゃ

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