動けば変わる

 9月に書いた「motto」という記事の中で友人が離婚に向けて動き出したと書いた。人のプライベートを書くなんて趣味が悪いし、配慮が足りないと思われるかもしれないが、彼女の行動力にパワーをもらったので書き記しておこうと思う。

 夫のモラハラに、彼女は少なからず悩んでいた。例えば生活費を十分にもらえなかったり、見下されたり、わたしが聞いた中で酷いと思ったのが子どもが残した料理を処分したら「俺が稼いだ金で買ったものを捨てるな」と怒られた、という話。そういうものが積み重なって、彼女は限界に達したのだろうと思う。そして、子どもたちを連れて実家に帰った。それから就活と保活を始め、二ヶ月もしないうちに正社員での採用と保育園が決まった。その間、弁護士に依頼して離婚のことも進めていたらしいのだけれど、最終的に離婚は取りやめになったのだそうだ。しかし、別居は続けている。夫婦の休みが合う時に、家族で出かけたり、自宅に戻ったり、その距離感がちょうどいいと彼女は言っていた。そして、仕事がものすごく楽しいとも。何もしてくれない夫とより、時間的な余裕も家事や育児のスキルもある母親(子どもたちにとっての祖母)と暮らす方が、本当はずっと合理的だよなあ、なんて思う。実は我が家も別居の話が出ていた。別れるとかそういうことではなく、前向きな別居。しかし、わたしの心がね。合理的じゃなくても家族一緒がいいな。

 動けるか、動け(か)ないかで未来は大きく変わってくる。人からどう見られるかなんて考えてたら、いつまで経っても動けない。今の状況から抜け出したいのなら、くだらないプライドなんて捨てて動く以外に方法はない。なんて、いつも彼女はわたしにヒントを与えてくれる存在。

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