私文庫(2023/2/8)

刑事コロンボ第3話「構想の死角」

えーとこれ当時24歳だったスピルバーグが監督したらしいです。でも全然気づかなかった… なんかスピルバーグっぽいところありましたかね?
内容が浅いとこ?

これちょっと、評価低いのも判りますよねー
被害者が別荘にいた証拠があるのかって犯人に言われたコロンボが「ある」と応えるんだけど、具体的な説明はないまま。あれれ?って思ってるうちにプライドの高い犯人が「いーやあのトリックは俺自身の創作さ!俺にだって傑作は創れるのさ!」的な自白でエンディング。

いやそりゃないぜーw あんだけ苦労したんだから見栄やプライドなんて脇に置いとけよw

コロンボシリーズに計3回も犯人役で登場する、ジャック・キャシディの名演以外、あまり好印象ポイントがない。キャシディいいですね、ほんまカッコいい。冒頭で「僕らの離婚に乾杯」的なセリフを彼が言うので、同性愛のこじれが殺人の動機なのかと思いましたが、違いましたね。でもそう思わせるような艶っぽさがキャシディにはありますね。


「チェンソーマン 1~6巻」藤本タツキ

すいません、今更ながら読み始めました。藤本タツキさんの絵柄めっちゃ好きなんですけど、前作「ファイアパンチ」でしたっけ、あれで後半ガッカリさせられたから手を出すの躊躇してたんですよ。「ファイアパンチ」ラストどうだったかもう憶えてないです、売ったし…

でも本作はすごい人気あるの、読んで納得です。基本、デンジが良い奴なんですよね。

藤本さんは無垢な主人公を描くのが得意だと思いますが、デンジも欲がなくて無垢。純粋。教養がなくガサツで傍若無人だけど、他者に優しく愛嬌があって出されたものは何でも食べる。これ、フーテンの寅さんですよw そら読者に愛されるでしょう。デンジはイケメンだけど、造形としては醜い部類のチェンソーマンに変身するというのが、バランスとれてる。

で、一気に6巻読んだとこ。
パワー、デンジ好きになってるやんw
マキマさんて悪い奴ちゃう?映画館で泣いてるのウソ泣きでしょ?
知らんけど。


「血の轍 第12集」押見修造

どうしよう!どうしよう!
現実でした、夢じゃなかった! ガチでせいちゃん、罪を犯してしまってました… 

えー、せいちゃんが悪い子って方向で話が進むの?と思いきや、やはりオカンがやってくれましたね。

家裁の審判で、すべて放り出す母親。厳密に言えばネグレクトでは? 触法少年の養育を放棄するのもネグレクトですよね。まあとにかくヤバい母親というのが関係者全員に理解されて、せいちゃんは医療的ケアを受けるみたいですけど… どうなるんだろう。あまりに大きすぎる精神的外傷…

ただ、似たようなことは日本各地で毎日起こってるんだろうな。
って思った。


「望郷太郎 第8巻」山田芳裕

地図で確認するとけっこう日本に近づいてきてますね、太郎たち。最後に言及されてた”ヒューマ”って国、日本のことでしょうか。マリョウ有力者の邸に盆栽とかも飾られてたしね。てことは、ラスボス、日本か…w

しかし太郎、札束まで発行してどんどん近代化事業を進めてますが、それって物語の行きつく先は大きな権力同士の衝突、すなわち戦争という、滅びの道ではないのでしょうか。マリョウの国を牛耳った太郎はヒューマの国と大規模な戦争となる、そのヒューマを太郎の(同じく冷凍睡眠していた)娘(か、その子孫)が率いている、みたいな流れになるんかなー
だとしたら拍子抜けだね。

ポストアポカリプスものはさ、主人公が仲間や力を得ちゃうと途端につまんなくなるよね。
本作も「28日後…」とかも「アイアムレジェンド」とかも。仲間ができて逆に面白くなる、ウォーキングデッドみたいな作品もあるけどね。


「リヴァイアサン 第1巻」黒井白

フランスで好評を博し逆輸入的な勢いで昨年秋に評判となった本作。2月に入って第2巻が出てたので、まずは1巻を読んでみました。

うーん。これ、次も読まなあかんの?

なんで中学生にしたのかなー? 描きやすいから?
推論の立て方が大人のそれなので、じゃあ最初から大人を出しときゃいいじゃんって思う。

生命維持装置、なんで一個しかないん? 他が壊れたって設定だっけ?
普通はクルー+スペア分造りませんか?w 一個しかないって、維持費のコスパ悪すぎだろw

バトロワ系シチュエーションスリラーって普通面白いし、盗掘チームの宇宙服が「風の谷のナウシカ」風で好きなんですが…
細かいところのガバさが気になって物語に入っていけないのでした。





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