私文庫(2023/1/6)

刑事コロンボ第2話「死者の身代金」

実質的にシリーズ第1作とされる本作。ここでも終盤コロンボが、犯人の身内を使って芝居を打ってますが、同じ展開が「殺人処方箋」から続いているせいかインパクトには欠けるかな。まあ、放送当時は両者に時間的な間があって違和感なかったのかも。

コロンボとしては、やはり電話対応の不自然さに違和感を持ったということでしょうね。そこは無理がないし納得できます。

パイロットの資格も持つ敏腕弁護士が犯人ということで、自家用機を使ったトリックは迫力がありました。さらに後半、犯人がコロンボに同乗を誘って空の散歩に出かけるシーンも、なくてもいいかもしれないけどなかなか印象的です。ただ逆に納得いかないポイントもあります。犯人はトリックの一環として自家用機で飛行中、空のバッグを落としましたが、あれ絶対風に流されますよね?軽いしさあ・・発信器に近い場所に狙って落とせるわけないと思うんだけど・・ まあいいかw

ここでもコロンボは容姿をいじられてますね。さえない外見を逆手に取って犯人を油断させ巧妙に追い込んでいくというキャラクターを、しっかり印象づけるためでしょう。めっちゃひどい言われようですからね。今ならハラスメント案件ですよ。


「異世界おじさん(Ⅰ)(Ⅱ)(Ⅲ)」殆ど死んでいる

今更ながら読み始めました。おじさんモテ過ぎで草。しかしおじさん現世に一人で戻ってきてるってことはツンデレさんもメイベルも置いてきちゃったってことなのか。異世界でどういう経緯を辿ったのかを(そして全体的に増える微エロ要素を)追っていくのが楽しい。そしてアリシアの登場。回復役でありながら勇者って設定が何気に斬新かも。いまスクエニから出てる「タクティクスオウガ・リボーン」やりたくなってきた(→steamのレビュー見て買うのやめたw)。


「すずめの戸締まり」新海誠監督

これは11月に観てもう一回観るにしても絶対映画館で観たほうがいいやろ、と思って年末に2回目行きました。思うんですけどこれ東日本震災時に不安な日々を体験した世代にしか響かないんじゃないですかね?今の中学生とか外国人とか意味判るのかな?まあいいんですけど。

若い子が多くてざわついてたから、えー良い作品なんだから集中させてよーと思ってたんですけど、本作、序盤で緊急地震警報が鳴るじゃないですか。あれで劇場内の空気が一気にピキッて真剣なものに変わるの、ああみんな日本人なんだなって思います。以降は煩わしい小声でのおしゃべりも無くなって助かりました。

想いが薄まると抑えが効きにくくなってミミズが出てくる、という設定がいいなあと思うんですが、物語のスタート地点である宮崎って、過去に大きな地震あったでしょうか・・神戸、東京、宮城は判るんですが。パンフレット読めば判るんですかね・・

本作の持つロードムービー感もなかなか秀逸。ただの移動シーンなのにそこがむしろ面白い。神戸~東京間の初デート的な雰囲気も微笑ましいし、懐メロ満載の東京~宮城間なんかハートを鷲掴みされますね。この作品のターゲット層は間違いなく僕らおっさんおばさんでしょw だって選曲がww

3回目も行くかな・・ さすがに3回目なら、ラストで泣かずにすむかもしれません。


「血の轍 第11集」押見修造

ついに自らの手を穢してしまったせいちゃん。と言っても現実なのか夢の続きなのか判んないですねもはや。少年鑑別所では担当の鑑別技官に面接やら心理検査やらをされて、その内面を査定される場面も出てくると思いますが、せいちゃん大丈夫ですかね。端から見たらもうだいぶ病態が重いんですが・・ 本巻ではなんかせいちゃんが悪い存在として描かれてますが、そんなわけはないと思うので次巻の展開が楽しみです。

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