8月朔日の喫茶店

何もしたくなかった。

昨日は凄かった。何だかんだやることが多くて、月の最終日らしく、遅い時間まで仕事をしてた。今日は今日以降しかできない仕事が山積みだった。噛み砕いて言うと、疲れた。

最寄りで飲むと誰かしらかに会う。それは僕にとって、元気(広義)な僕の面をすることで、今日の僕はそうじゃなかった。結果として、職場のすぐ近くの、夜にしか開けない喫茶店にいて、そこで文章を書いている。

ハイボールを飲みながらこないだ撮った写真を少しチェックしたが、疲れていた僕は内心、その写真たちに深入りすることを躊躇した。自分を見つめ返すことは多少の苦しさも含んでいて、疲れている時には楽しさより苦しさが勝る。

レコスケくんがあった。本秀康の。(いま「やーいサブカル野郎〜」と揶揄した奴がいるとしたらお前にそっくりそのまま返そう)この店には色んな本や漫画が置いてある。けど本を読む気にはなれない。目が滑る。なのにレコスケくんはすぐに文字量の多い漫画になった。30ページほどで読むのをやめた。

ハイボールを飲みきった。もう一本だけ、今吸ってる煙草を吸ったら出よう。帰ったら、せっかく届いたのに開けられていない工藤祐次郎のレコードがある(初盤を買い逃して悔しがってたけど、セカンド・プレスは何とカラーバイナル!!かわいい!!)。世間はもう夏。シャツが汗で滲む季節だ。僕は忙しさにかまけて「夏」をまだ感じていない。明日行こうと思っていた変な釣り堀は定休日らしいから、うーん、野川とか行きたいけど。

最近ベランダによく蜂がいる。巣を作り始めてたら困るから、管理会社に言おうかな。煙草はもう短い。おうちが、遠い。

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